横浜Fマリノス/獅子ヶ谷日記α

2000年新しいシーズンの開幕を迎える選手たちの姿を見てきました。

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2000.02,04「 オジー降臨 」 

 2000年新しいシーズンの始まりです。
 1月31日に新体制が発表され、翌日より練習が開始されました。新しい指揮官の元、選手たちの姿を見に東戸塚のトレセンまで足を運んできました。どんな練習が見られるか楽しみにトレセンへ向かいました。

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 新監督に代わって10時30分からの練習スタートになった事もあって、時間的に見学には行きやすくなりました。ちょうどその頃に見学席に到着しましたが、選手たちはすでにピッチに集まってこれからアップのフィジカル練習を始めるところでした。見学席はさすがに平日ということも有るし、日本代表選手も香港に行っていないことも有って、数名がいるだけでした、結局15名くらいしか見学者はいませんでした。

 この日の練習は、日本代表に選ばれた、直樹、能活、俊輔の3名がカールズバーグカップのために香港に行っていなくて、新人の4名の選手(大西、蔵田、大橋、石川)が新人研修のためにJヴィレッジへ、そして韓国代表に選ばれたサンチョルがいない状況での練習でした。

 練習は、はじめに池田コーチに元で二人づつペアになってゆっくりと体をアップさせていくトレーニングから始まりました。時折ボールを使いながら、楽しみながら変化をつけながら徐々に上げていきます。(誠史は、波戸とコンビを組んでいました)ある程度、上がってきたら今度はメンバーを6人づつ3つのチームに分けて、ボールを使ったリフティングやパス交換などを行っていきます。メンバーは作為的ではなかったんですが、下記のようでした。 

  Aチーム:良治、ハラディ、波戸、キジ、永井、誠史
  Bチーム:オム、エノ、オニク、マサ、森、トノ(外池)
  Cチーム:アキ、イデ、小沢、一成、カブ、カズ(村上)

 オジーの指示は目立たなかったんですが、この時に昨年と違う感じが少し解ります。リフティングなどでミスしたチームはすぐに腕立て伏せを10回その場でやるなどの罰則が待っていました。チームごとに交互にリフティングをしたり、ヘッドでボールを繋いだりを行って行きます。20分くらいやって池田コーチの練習は終了しましたが、一番ボールの繋ぎ方が悪かったAチームには、やはり腕立て伏せの罰則が待っていました。(誠史がいるのに…)

 その後ピッチ中央で選手たちは、思い思いに輪になって座っているんですが、オジーの10分くらいに渡るレクチャーが始まりました。身振り手振りで自分の考えるサッカーの形、戦術を選手たちに教え込んでいるようでした。

 今度は、10メートルくらいの距離で1対1をつくってミドルパスの練習が始まりました。選手は思い思いにパスを交換していましたが、オジーはじっとその様子を観察していたようで、一人一人のパスの精度を推し量るような感じだった気がしました。パス交換は15分くらい続きました。(ここでも誠史は、波戸とコンビを組んでいました。ハラディとのコンビ解消?!)

 続いて、ピッチの端のゴールのある所に移動してシュート練習が始まりました。GKの3人(エノ、小沢、カブ)が代わる代わる飛んでくるシュートをゴールマウスに立って防ぎ、フィールドの選手は全員がシュート練習を行います。
 初めは、ペナルティエリアから見て左45度の角度の位置で、少し前にコーチが立ち、選手がボールをコーチに当ててポストで落としたボールを右隅に右足でシュートする形を行いました。良治がまず蹴って綺麗に決めて、次に誠史がシュートしたところでオジーが止めます。コースを狙ってシュートした誠史に、もっとインパクトの強いシュートをって感じで話しているように感じました。(声が聞こえない。聞こえても英語はわからない(苦笑))一人一人全員でシュート練習を行って、ここでも大きく枠を外したりとイージーミスを犯す選手は、腕立て伏せ10回の罰則がその場で課せられていました。3、4回転位したら、次はやや中に位置を変えて同じようなシュート練習を行います。4回くらい位置を変えてから、中央からのシュートは浮かしたボールをボレーシュートするというもので結構各選手とも強いシュートが蹴れずに大変そうでした。(誠史は右足のシュートは、やや当たりが悪くなんども腕立て伏せをおこなっていましたが、徐々に当たりが良くなっていたようにも感じました)
 足でのシュートが終わると、今度は右サイドの近い位置からヘディングでのシュートを全員で行い、最後に右からのセンタリングを中央からヘディングでシュートする練習を行ってシュート練習は終了しました。30分くらいはやっていたと思います。シュート練習やっている時にも、いいシュートには誉めて、イージーなミスには罰則を与えて、いいセーブにはGKを誉めてと積極的にチームの雰囲気を良い方向へ持っていくようにオジーはしていました。

 少し休憩の後に、全員で鳥かごを行います。(この時に波戸はメンバーから外れて、この後は池田コーチと別メニューでした)大き目の輪を作って、ボールを追いかけるのは中に入った2名。パスが繋がるたびに”いーち””にーい”とかけ声をかけていきます。最初は取られる事も多くて、ボールが繋がらないんですが、徐々に速いペースでボールをまわし、止められても速いペースで鬼になる選手が交代してスピードを上げていきます。(これがパスサッカーの礎を築いていくんでしょうか?)20分以上やって、ここでもイージーミスを起こした小沢は反対側のゴールラインまで走って、戻ってくるなどの罰則も所々に取り入れて練習は続きます。

 ここでふと、いない選手を思い出しました。代表合宿から戻ってきたアツの姿を見ませんでした。そう思っていると、リハビリトレイナーと一緒にゆっくりランニングするアツの姿が反対側のゴールから見えてきました。怪我とは聞いていましたが、あそこまで酷かったんだと少しショックを受けました。ボールを使った練習がこの時期に出来ないと、1ヶ月後に迫った開幕に間に合うのか心配になります(その場合、誠史の出るチャンスが増えるかもしれませんが…)孝行もみかけませんでしたが、筋トレをやってリハビリをしていたそうです。開幕までに間に合うんでしょうか??

 12時を過ぎて、今度は数名の選手にビブスを渡されました。どうやらミニゲームをやるみたいです。中央にあるゴールの向きをみんなで変えて、ピッチを作ります。メンバー分けは以下のようでした。GKは3人いるために、エノとカブは交互に守っていました。

 ビブスチーム  :良治、カズ、イデ、永井、トノ、キジ、誠史、GKエノ&カブ
 
ビブスなしチーム:オニク、オム、マサ、一成、アキ、ハラディ、森、GK小沢

 直前で行った”鳥篭”を思い出すように密集の中の早いパス回しを意識させようとしたミニゲームのように感じましたが、オジーの思っているようにはならなくて、何度も笛を吹いてはプレイを止めて修正を図っていきます。パスのコース、ポジションとりなどを細かく指示をいれていきます。フォーメーションは有ってないような感じでしたが、外池はFWのポジションでした。 ビブス無しチームのほうが優勢で何度もゴールを重ねていきます。このゲームを30分近く行いました。

 これで今日の練習は終わりらしく、池田フィジコのもとでクールダウンを行って練習は終了しました。終わった時間は13時を少し過ぎていて、2時間30分くらいの練習時間でした。

 練習が終了して、門のところへ移動しましたが、特に待つことも無かったためにほどなくトレセンを後にしました。

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 新しい監督のもとで着実に選手の意識が変わってきているとおもいます。このままの形で選手の意識が高まり、それが戦術とマッチして、代表選手が加わった時にどんな素晴らしいチームが出来るか開幕が楽しみです。

 2000年シーズン、新たな目標へ向かうFマリノスがオジーのもとで新しい航海を始めています。

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