休憩所／サッカーのコラム
１９９９年３月６日、７年目のＪリーグがスタートします。今年からＪリーグは、ディビジョン１の１６チーム、ディビジョン２の１０チームとなり新たな闘いの幕が開きます。昨年末に起こった合併騒動の結果多くの選手が入れ替わった”横浜Ｆマリノス”今年の戦力分析を行いたいと思います。
φφφφφφφφφφφ
昨年と大きく変わったのは選手の陣容でしょうか？
新加入選手 移籍：永井秀樹、三浦淳宏、波戸康広、佐藤一樹、吉田孝行 外国籍：柳相鉄 新人：村上和弘、星大輔、原田慎太郎、森陽一、鏑木豪、田沢浩之（ｽﾎﾟﾆﾁ留学から復帰）
他チーム移籍選手 移籍：三浦文丈、寺川能人、野田知、鈴木健人、安永聡太郎、吉原慎也､平間智和 外国籍：ﾊﾞﾙﾃﾞｨﾋﾞｴｿ、ｻﾘﾅｽ、ｺﾞｲｺｴﾁｪｱ、ﾍﾟﾄｺﾋﾞｯﾁ （留学：木島良輔、深澤仁博）
実に、１３人の選手が他チームへ移籍したり留学などでいなくなり、新たに１２人の選手が加入しました。３０名の登録メンバーからすると、３分の１の選手が入れ替わった形になります。新たに加わった選手を元にどういった闘い方、どういったフォーメーションにアントニオがするのか？キャンプ前は興味が有りました。
φφφφφφφφφφφ
１月末に獅子ヶ谷で練習をスタートし、宮崎キャンプを経て徐々にチームの形が見えてきました。アウトサイドに攻撃力を持った選手が多く加わったことから、昨年までの４バックのディフェンスラインを、３バックに変更してチーム作りを行っていました。中盤にも多くの力を持った選手がいることから色んな組み合わせをキャンプ中に試しているようでした。
宮崎キャンプ後に行われた、プレシーズンマッチ、練習試合などのメンバーを見て、チームの戦力、フォーメーションなどを元にフォーメーション等を予想します。（記載されているフォーメーションに付いては色んな情報を元にしていますから、見る人によって間違いが有るかもしれません）
φφφφφφφφφφφ
| 99.2.13 vsﾚｲｿﾙ スタメン
城 吉田 永井 俊輔 三浦 上野 波戸 松田 井原 小村 能活 |
99.2.13 vsﾚｲｿﾙ 後半10分
城 永井 俊輔 一樹 三浦 上野 波戸 松田 井原 小村 能活 |
99.2.13 vsﾚｲｿﾙ 後半25分
城 永井 一樹 三浦 上野 村上 波戸 松田 井原 小村 能活 |
2/13鹿児島・鴻池で行われたＰＳＭのﾚｲｿﾙ戦。柳相鉄が全治３週間の怪我を負って試合に出られず、上野の１ボランチで試合はスタートします。ﾒﾝﾊﾞｰはこの時点でベストのﾒﾝﾊﾞｰと思われました。 試合開始から３バックの間を縫ってﾚｲｿﾙのﾗﾝﾆﾝｸﾞｻｯｶｰが発揮され、押される展開で両ｱｳﾄｻｲﾄﾞも中々機能しません。ﾏﾘﾉｽは前日まできついキャンプを繰り返して来ていて、ﾚｲｿﾙはこれから キャンプに入るという事でｺﾝﾃﾞｨｼｮﾝ面に差が有ったのは事実でしたが、中盤でのボールが繋がらず攻撃の形が作れず、守備も後手後手に回ってしまう展開が繰り返されます。しかし 前半は０対０で折り返し、後半に入ります。後半10分に中盤を厚くするためにＦＷ吉田に代えて一樹を中盤に入れますが、その直後にﾚｲｿﾙ酒井に先制されてしまいます。 後半25分に、俊輔を村上に交代させてボランチ２枚にして、ようやく中盤が落ち着きます。但し前線のコンビは最後まで噛み合わないまま試合が終了しました。収穫としては村上の状況判断と ボールの散らしはトップでも通用しそうだという事でしょうか？
| 99.2.20 vs現代 スタメン 城 吉田 俊輔 路木 三浦 上野 波戸 神田 松田 小村 能活 |
99.2.20 vs現代 後半開始 城 吉田 永井 路木 三浦 村上 一樹 神田 田沢 小村 能活 |
| 99.2.20 vs現代 後半20分 森 吉田 永井 路木 原田 村上 一樹 神田 田沢 小村 能活 |
99.2.20 vs現代 後半30分 森 永井 星 路木 上野 村上 一樹 神田 松田 小村 能活 |
鹿児島でのキャンプが終了し獅子ヶ谷に戻ってきてからPSMで出た課題に取り組みました。その成果が若干出たのが、2/20横浜国際サブグランドで行われた現代（韓国）との練習試合でした。（試合の模様は獅子ヶ谷日記参照願います） この試合は練習試合という事もあって多くの選手を試しましたが、良かったのはアツのボランチでの起用に目処が立った事でした。現代の攻撃には迫力はあまりなかったんですが、起用にある程度目処が付いた事でした。 途中交代で出場した、永井、村上、原田、田沢、一樹もアピール出来て、神田も守りでいいところを見せてくれ、吉田もＦＷとして結果が出た所でしょうか？逆にアピール出来なかったのが、俊輔、波戸といった選手で、特に俊輔は 新しく来た選手とのコンビに苦しんでいるようでした。試合は、能活のポカも有り。５対１で勝ちました。
| 99.2.27 vsｸﾞﾗﾝﾊﾟｽ スタメン 城 吉田 永井 神田 三浦 上野 一樹 松田 井原 小村 能活 |
99.2.27 vsｸﾞﾗﾝﾊﾟｽ 後半開始 城 永井 俊輔 神田 三浦 上野 遠藤 松田 井原 小村 能活 |
99.2.27 vsｸﾞﾗﾝﾊﾟｽ 後半33分 城 永井 俊輔 三浦 上野 遠藤 波戸 松田 井原 小村 能活 |
2/27ｸﾞﾗﾝﾊﾟｽのﾎｰﾑ豊田でPSMが行われました。この試合が開幕前最後の調整試合になります。ｸﾞﾗﾝﾊﾟｽも大型補強で代表選手を３人加えて ｺﾝﾋﾞﾈｰｼｮﾝを調整しているような状態でした。ｽﾀﾒﾝは前の試合でアピール出来た選手が名を連ねます。試合が始まります。両チームとも優勝候補と言われて注目度も高いこと からプレシーズンマッチとはいえ、激しい当たりが各所で見られる展開でした。ﾏﾘﾉｽは前の試合より攻撃陣はスムーズな連携が出来るようになってはいましたが、ｸﾞﾗﾝﾊﾟｽも トーレス、大岩といった選手に加え、山口、望月といったボランチが堅いため中々チャンスが生まれません。３バックのラインはうまくいきかけていましたが、ロングボール １本で抜かれてしまいます。相手ディフェンスラインからのボールを松田と井原の間に通されて、どちらが取りにいくか迷ったところで、ピクシーに突進され、後ろから 追いかけた井原も追いつけず、前に出てシュートコースを狭めた能活も抜かれて決められてしまいます。守備陣の約束事の再徹底が必須と思った失点でした。 １点ビハインドのまま後半に入り、一樹に代えてようやく怪我から復帰した遠藤が右ｳｲﾝｸﾞに入ります。遠藤はｳｲﾝｸﾞといっても中央へ積極的に入ってアツが上がった穴をカバー したり、ディフェンスラインのカバーをしたりと、”バランサー”の異名どおりの守りで徐々にﾏﾘﾉｽﾍﾟｰｽにしていきます。途中でピクシーが小村からのチャージで退場して からは更にﾏﾘﾉｽﾍﾟｰｽで、ついに同点に追いつきます。同点のシーンは俊輔からの早いパスを永井がﾀﾞｲﾚｸﾄで楢崎の横を抜いた素晴らしいｼｭｰﾄで、ｱｼｽﾄした俊輔もこれで いい雰囲気を持ってリーグ戦に入れそうです。後半33分には、アツを左ｳｲﾝｸﾞに戻して昨年のベストボランチコンビの上野＆遠藤の組み合わせも出して、柳相鉄が出れない場合の 時の事も考えてバリエーションやコンビを増やしているようでした。試合はこのまま１対１で終了しました。
φφφφφφφφφφφ
３試合の起用方法を見て、ようやく固まってきたといった印象です。まだまだ３バックの守備陣の約束事を決めたり、ＦＷと中盤とのコンビの熟成が必要でしょうけど、 闘える陣容が固まってきたかな？といった印象です。
この３試合を見て、開幕のスタメンは下記のようになりそうです。（あくまで私が予想するスタメンですが…）
| 99.3.6 vsﾍﾞﾙﾏｰﾚ 予想スタメン１
城 永井 俊輔 三浦 遠藤 上野 一樹 松田 井原 小村 能活
サブ：吉田、波戸、神田 |
99.3.6 vsﾍﾞﾙﾏｰﾚ 予想スタメン２
城 吉田 永井 神田 三浦 上野 一樹 松田 井原 小村 能活
サブ：俊輔、波戸、遠藤 |
予想スタメン１では、城の１トップで守備をある程度考えて中盤を厚くしてくると思います。 開幕戦という事もあってやや守備的な布陣を取って、展開によって吉田を投入したり、アツを中に入れたり するような気がします。予想スタメン２では、２トップで攻撃的な布陣を取ると思います。どちらかのよう な気がしますがどうなんだろう？柳相鉄は、怪我の具合がどうかによりますが、ここ１週間の練習で問題な ければ、ｻﾌﾞﾒﾝﾊﾞｰには入りそうな気がします。もし入らなければアピールが功を奏している新人の村上がｻﾌﾞ ﾒﾝﾊﾞｰに名を連ねると思います。思い切ってスタメンで使う手も有りますが、遠藤が良ければ使わないでしょう。
φφφφφφφφφφφ
もうすぐシーズンが始まるのを思うとわくわくします。今シーズンもスタジアムで選手を応援できることをうれしく思っています。今までと違った闘いが見れるのを期待して、 スタジアムに足を運ぼうと思います。久々の”優勝”を今年は見たいです。
〜 ｆｉｎ 〜