サッカーのコラム
特別編 2002FIFA WorldCup Kores/Japan 個人予想part1
2002年5月31日 韓国のソウルにて、フランス対セネガルの試合によって1ヶ月間の”サッカーの祭典”が始まります。そのサッカーの祭典の前に全試合予想を独断と偏見で実施したいと思います。個人的な予想なので、批判は受けつけません(笑)、大会後の結果によって振り返りも考えています。
まずは、一次リーグから、その前に日程表を…
○ 日程表 ○
◆1次リーグ◆ | ||||
5月31日 | (金) | 20時30分 | フランス - セネガル | ソウル |
6月 1日 | (土) | 15時30分 | アイルランド - カメルーン | 新 潟 |
18時00分 | ウルグアイ - デンマーク | 蔚 山 | ||
20時30分 | ドイツ - サウジアラビア | 札 幌 | ||
2日 | (日) | 14時30分 | アルゼンチン - ナイジェリア | 茨 城 |
16時30分 | パラグアイ - 南アフリカ | 釜 山 | ||
18時30分 | イングランド - スウェーデン | 埼 玉 | ||
20時30分 | スペイン - スロベニア | 光 州 | ||
3日 | (月) | 15時30分 | クロアチア - メキシコ | 新 潟 |
18時00分 | ブラジル - トルコ | 蔚 山 | ||
20時30分 | イタリア - エクアドル | 札 幌 | ||
4日 | (火) | 15時30分 | 中国 - コスタリカ | 光 州 |
18時00分 | 日本 - ベルギー | 埼 玉 | ||
20時30分 | 韓国 - ポーランド | 釜 山 | ||
5日 | (水) | 15時30分 | ロシア - チュニジア | 神 戸 |
18時00分 | 米国 - ポルトガル | 水 原 | ||
20時30分 | ドイツ - アイルランド | 茨 城 | ||
6日 | (木) | 15時30分 | デンマーク - セネガル | 大 邱 |
18時00分 | カメルーン - サウジアラビア | 埼 玉 | ||
20時30分 | フランス - ウルグアイ | 釜 山 | ||
7日 | (金) | 15時30分 | スウェーデン - ナイジェリア | 神 戸 |
18時00分 | スペイン - パラグアイ | 全 州 | ||
20時30分 | アルゼンチン - イングランド | 札 幌 | ||
8日 | (土) | 15時30分 | 南アフリカ - スロベニア | 大 邱 |
18時00分 | イタリア - クロアチア | 茨 城 | ||
20時30分 | ブラジル - 中国 | 西帰浦 | ||
9日 | (日) | 15時50分 | エクアドル - メキシコ | 宮 城 |
18時00分 | コスタリカ - トルコ | 仁 川 | ||
20時30分 | 日本 - ロシア | 横 浜 | ||
10日 | (月) | 15時30分 | 韓国 - 米国 | 大 邱 |
18時00分 | チュニジア - ベルギー | 大 分 | ||
20時30分 | ポルトガル - ポーランド | 全 州 | ||
11日 | (火) | 15時30分 | セネガル - ウルグアイ | 水 原 |
15時30分 | デンマーク - フランス | 仁 川 | ||
20時30分 | サウジアラビア - アイルランド | 横 浜 | ||
20時30分 | カメルーン - ドイツ | 静 岡 | ||
12日 | (水) | 15時30分 | スウェーデン - アルゼンチン | 宮 城 |
15時30分 | ナイジェリア - イングランド | 大 阪 | ||
20時30分 | 南アフリカ - スペイン | 大 田 | ||
20時30分 | スロベニア - パラグアイ | 西帰浦 | ||
13日 | (木) | 15時30分 | コスタリカ - ブラジル | 水 原 |
15時30分 | トルコ - 中国 | ソウル | ||
20時30分 | エクアドル - クロアチア | 横 浜 | ||
20時30分 | メキシコ - イタリア | 大 分 | ||
14日 | (金) | 15時30分 | ベルギー - ロシア | 静 岡 |
15時30分 | チュニジア - 日本 | 大 阪 | ||
20時30分 | ポルトガル - 韓国 | 大 田 | ||
20時30分 | ポーランド - 米国 | 仁 川 | ||
◆決勝トーナメント1回戦◆ | ||||
15日 | (土) | 15時30分 | (1)E1位−B2位 | 西帰浦 |
20時30分 | (5)A1位−F2位 | 新 潟 | ||
16日 | (日) | 15時30分 | (6)F1位−A2位 | 大 分 |
20時30分 | (2)B1位−E2位 | 水 原 | ||
17日 | (月) | 15時30分 | (3)G1位−D2位 | 全 州 |
20時30分 | (7)C1位−H2位 | 神 戸 | ||
18日 | (火) | 15時30分 | (8)H1位−C2位 | 宮 城 |
20時30分 | (4)D1位−G2位 | 大 田 | ||
◆準々決勝◆ | ||||
21日 | (金) | 15時30分 | 【C】(5)勝者−(7)勝者 | 静 岡 |
20時30分 | 【A】(1)勝者−(3)勝者 | 蔚 山 | ||
22日 | (土) | 15時30分 | 【B】(2)勝者−(4)勝者 | 光 州 |
20時30分 | 【D】(6)勝者−(8)勝者 | 大 阪 | ||
◆準決勝◆ | ||||
25日 | (火) | 20時30分 | 1 【A】勝者−【B】勝者 | ソウル |
26日 | (水) | 20時30分 | 2 【C】勝者−【D】勝者 | 埼 玉 |
◆3位決定戦◆ | ||||
29日 | (土) | 20時00分 | 1の敗者−2の敗者 | 大 邱 |
◆決 勝◆ | ||||
30日 | (日) | 20時00分 | 1の勝者−2の勝者 | 横 浜 |
○ 一次リーグ ○
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2002年のワールドカップは、ソウルでのフランス対セネガルで大会が始まります。前回王者対初出場国の対戦は、慎重なフランスに対してディウフを中心にアグレッシブに攻撃を仕掛けて来るセネガル。しかしルブフ、デサイーの守備陣を崩せず得点をあげられず、フランスのジダンの代役ジョルカエフからのパスからトレゼゲが2ゴール。怪我で欠場したアンリの代わりに入ったシセが決め、3−0と圧勝して前回王者の実力を如何無く発揮します。ウルグアイ対デンマークは、堅守速攻の両チームの戦いになり、初戦を落としたく無い両チームの精神状態がアグレッシブな姿勢を取り去り、0−0の引き分け。
初戦を終ってフランスの強さだけが目に付いたA組でした、第二戦はフランス対ウルグアイ、デンマーク対セネガルが行われました。デンマークは堅い守りからトマソンを中心にした速攻が生きます。速攻から奪ったCKからヘッドで決めた1点を守りきり勝利を上げ、勝ち点を4とします。セネガルは勝ち点上げられず一次リーグ敗退が決定。ウルグアイ対フランスは、レコバが獅子奮迅の活躍で、自身のFKとサイドからの崩しからダリオ・シルバのゴールを生み出し2点を上げます。しかしフランスも怪我の影響が残るジダンを使わず、リザラズの左サイドからの攻撃を中心に、アンりのゴールを引き出し、後半ロスタイムに代わって入ったシセが同点ゴールを生み出し2−2の引き分けで試合終了。
2試合終わって、勝ち点4のフランス、デンマーク、勝ち点2のウルグアイ、勝ち点なしのセネガルが続きます。決勝トーナメント進出を掛けてフランス対デンマーク、ウルグアイ対セネガルが同時刻に行われます。フランスは引き分け以上なら決勝トーナメント進出、対するデンマークはウルグアイの結果如何に寄ってはトーナメント進出が危ぶまれます。守りを固めるフランスにデンマークが攻撃をしかける図式で試合が進んで行きます。トマソンの突破をデサイーがペナルティエリアで倒してしまい1発レッドで退場。PKはバルテズが止めて試合は結局0−0の引き分けに終り、フランスは決勝トーナメント進出が決まる。一方のウルグアイ対セナガルは、敗退が決まったセナガルの自由奔放なサッカーにウルグアイが押し込まれる展開で、ディウフが先制します。しかし、CKからモンテロのゴールが決まり1−1の同点に追い付きます。デンマークが引き分けるという情報が入ったウルグアイが試合終了間際に怒涛の攻撃を仕掛けて、レコバのパスをギグ-が決めて2−1と勝利。
勝ち点5で並んだフランス、ウルグアイ、デンマークでしたが、得失点差・総得点により、1位フランス、2位ウルグアイが決勝トーナメント進出決定。
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パラグアイ対南アフリカの対戦となった初戦。チラベルとが初戦のみ出場停止のため、代役のGKの前でガマラ、アジャラがいつも以上に守りを固めて行くが、その堅陣をマッカーシーに破られ先制され、パラグアイは初戦を落とす。スペイン対スロベニアの対戦は、スペインが本大会ではチームがまとまらない毎回の症状が出てなかなか得点を上げられず、ラウールとモリエンテスの2トップが沈黙。しかし後半途中から出場した、ディエゴ・トリスタンが2ゴールを上げて、2−0と勝利。
第二戦は、スペイン対パラグアイ、南アフリカ対スロベニアの対戦。パラグアイはチラベルトが戻って来て、スペインの猛攻に耐えて来ていたが、後半開始早々にエリア内でラウールを倒してしまい1発レッド。チラベルトのW杯は結局1試合のみで終る。チラベルトがいなくなったゴールをスペインが猛攻をしかけて、ラウールはPKを含むハットトリックを達成。モリエンテス、トリスタンもゴールを上げて、5−0と圧勝し、決勝トーナメント進出を早々と決める。南アフリカ対スロベニアは、韓国の気候に両チームの選手が馴染めずに足が止まり停滞気味で試合が進みスコアレスドローで終了。
2試合終って、勝ち点6でスペイン、勝ち点4の南アフリカ、勝ち点1のスロベニアと続く。
南アフリカ対スペイン、スロベニア対パラグアイの対戦となるが、スペインは決勝トーナメントの相手を気にした戦いになる。トーナメントではE組の1位か2位との対戦になるが、前日に1位アイルランド、2位ドイツが決定していた。どちらが戦いやすいか?それを選択する戦いとなった。1位ならドイツ、2位ならアイルランド。そして結果は、フォーチュンの突破から、ノンベテのゴール決まり、1−0と南アフリカが勝利。勝ち点が逆転して、1位南アフリカ、2位スペインが決定。もう一方のスロベニア対パラグアイは、バイエルンミュンヘンに所属する、ロケ・サンタクルスが爆発して、ハットトリックを決めて3−0と勝利。しかしパラグアイは一次リーグで涙を飲む結果となる。
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ブラジル対トルコの対戦は、南米予選で苦しんだとは思えないブラジルサッカーが復活。ロナウド、リバウド、ロナウジーニョに、ロベ・カルが絡む攻撃は、正に魅惑のファンタジー!ハカン・シュクルの高さを活かしたトルコの攻撃を20分間で見切って、攻撃陣が爆発、ロナウド、リバウド、エメルソンがゴールを決めて3−0と勝利。中国対コスタリカは、中国の大観衆がスタジアムに詰め掛けて大声援を送る中、試合が行われました。名将ミルティノビッチが引きいる中国は、90年に監督経験も有るコスタリカの戦術を読みきってワンチョペを擁する攻撃をおさえきってが、しかし中国も得点出来ず、0−0で試合終了。
第二戦は、ブラジル対中国、コスタリカ対トルコが行われた。完全復調したブラジル相手に中国は守りに人数を欠ける戦いで終盤までスコアレスが続いていた、しかしロナウドがその堅陣を崩す1発を決めて1−0で勝利。コスタリカ対トルコはトーナメント進出に向けて激しい戦いになった。両チームが熱く激しくぶつかりあい両チームに退場者が出る展開。2−2で向かえた終盤にハカン・シュクルがこの日3度目のゴールネットを揺らしてトルコが3−2で勝利。
2試合終って、勝ち点6のブラジル、勝ち点3トルコ、勝ち点1の中国、コスタリカ。ブラジルはトーナメント進出が決定。ブラジル対コスタリカは、メンバーを落としたブラジル相手にコスタリカが善戦。CKからのフリーのヘッドでコスタリカが先制する。ブラジルは初先発のエジウソンがドリブルから倒されてPKを得て、これをリバウドが決めて、1−1で試合終了。コスタリカは勝ち点2で一次リーグ敗退が決定。トルコ対中国の戦いは、トルコが気候に慣れない中でも、技術で圧倒して中国を押しこみ、前半早々に2ゴールを上げて2−0で勝利。勝ち点6にして決勝トーナメント進出。ミルティノビッチ監督の連続決勝トーナメントの進出の記録は途絶えた。
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開催国の大観衆を受けて、韓国対ポーランドが行われました。直前のテストマッチで自信を付けた韓国でしたが、オリサデベ対ホン・ミョンボの戦いが何度も有り見応え有る試合が進んで行き、一瞬の隙を付かれてオリサデベに先制ゴールを許してしまいます。しかし、ここから粘るのが韓国サッカー。ソル・ギヒョンのクロスからファン・ソンフォンが決めて1−1に追い付き、試合が終ります。アメリカ対ポルトガルの試合は、ソルトレーク五輪ショートトラックの騒動から韓国国内でアメリカ選手はゆっくり過ごすことが出来ずに、明かにコンディション不良で試合に臨みます。そのアメリカ相手に久々出場のポルトガルも試合運びがうまく行かずに決定期を迎えられません。終盤にパウレタがなんとかゴールを上げて1−0で勝利。ポルトガルは前評判が高すぎて選手達の動きを奪ってしまった初戦でした。
第二戦は韓国対アメリカ、ポルトガル対ポーランドの試合が行われました。因縁の対決となった韓国対アメリカは、ユ・サンチョルがCKから打点の高いゴールを決めて先制し、圧倒的なサポータの前で、アメリカ選手がボールを持つとブーイングを行う異様な雰囲気の中で、韓国が後半にもアン・ジョンファンのミドルが決まり2−0と勝利し、悲願のW杯初勝利を収めました。ポルトガル対ポーランドは、圧倒的なボールキープから攻めこむポルトガルがポーランドの守りにてこずりなかなか点を奪えない展開となります。後半に入るとますます攻めに比重を掛けて行くところを、落とし穴が待っていました。ポーランドの電光石火のカウンターが決まり、ポーランドが先制します。そのまま試合が終ると思われましたが、ヌーノ・ゴメスが起死回生の同点ゴールを決めて、1−1の引き分けに終ります。
2試合終って、勝ち点4の韓国、ポルトガル、勝ち点2のポーランドが続きます。アメリカは2戦終って敗退が決定。
ポルトガル対韓国は、引き分けなら揃ってトーナメント進出で、ポーランドは勝たないと予選敗退が決定してしまいます。アメリカは良い所なく敗れ去る事だけは避けたく、特攻精神でポーランドに挑んで、先制します。勝たなくては行けないポーランドはそこから反撃に出て、後半2ゴールを上げて逆転します。得失点差の争いを考えて更に攻めこむポーランドが1点を追加して、3−1で勝利。韓国対ポルトガルの結果を待ちます。ポルトガルの攻めは無理をしない攻撃でホン・ミョンボがそれを食い止めに行きます。結果0−0のドローでしたが、試合後に他会場からポーランド勝利の報。それも2点差をつけての勝利で、ポルトガルがまさかの一次リーグ敗退。韓国が2位で一次リーグ突破。
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日本会場の初戦は、アイルランド対カメルーンで試合が始まります。中津江村へのキャンプ来日が遅れてコンディション調整がうまく行かなかったカメルーン、大会直前でロイ・キーンが監督と揉めてチーム追放・本国強制送還になりチーム内に衝撃が走ったアイルランドの対決という図式でした。試合はアイルランドのクインのヘッドからの落としをロビー・キーンが決めて、1−0と勝利。カメルーンは調整不足が明かな初戦でした。もう1試合はドイツ対サウジアラビアの対決でした、怪我人続出でチーム編成に困ったドイツでしたが、主将のGKカーンがまとめて若手中心のチームを戦うチームに変貌させます。ドームスタジアムでのボールの見にくさを撥ね退けてサウジのデアイエの堅陣を2−0と破って勝ち点3を上げます。
第二戦は、ドイツ対アイルランドの対決。初戦で勝ち点3を上げた上で、この試合は雨で鹿島の強風に煽られボールが落ち着かない試合展開。両チームとも無理をせず、0−0の引き分けに終ります。サウジアラビア対カメルーンの対決は、雨の降る埼玉での試合になりました。中東対アフリカの対決。1試合戦ったことで調子の出てきた身体能力で勝るカメルーンが圧倒し、3−0で勝利を上げます。
2試合終って、勝ち点4でドイツ、アイルランド、勝ち点3でカメルーンが続きます。サウジは一次リーグ敗退が決定。
サウジアラビア対アイルランド、カメルーン対ドイツの試合が同時刻に開始されした。アイルランドはプレーオフでイランと戦って勝ち上がって来た事も有り、スタイルに慣れており、クインがヘッドでゴールを決めて1−0で勝利、決勝トーナメント進出を決めます。カメルーン対ドイツは、勝たないと決勝トーナメントに行けないカメルーンが身体能力活かして戦いに臨みます。ドイツは怪我人でメンバー構成が苦しい中で、日本の湿気に慣れずに選手達の足も止まり気味、エトオに先制されてしまいます。このまま敗退してしまうかと思われたドイツですが、後半ロスタイムにサイドからのボールを後半出場のビアホフが決めて1−1の同点に追い付き、一次リーグを突破します。
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死のF組となったグループは、アルゼンチン対ナイジェリアの戦いで試合が始まります。この戦いは両チームとも初戦ということで慎重な戦いに終始します。しかし、オルテガのドリブルから右サイドを突破、送ったボールをクレスポが決めて先制し、1−0で勝利を収めます。イングランド対スウェーデンの戦いは、イングランドの中盤に怪我人が続出、ベッカムも初戦は大事をとって欠場したことで、中盤が作れず、リュングベリになんどもサイドを付かれて苦しい展開になります。しかしファーディナンド、キャンベルの守りが固くゴールを割らせず、0−0の引き分けで試合は終了しました。
第二戦は大会のハイライトとなる、アルゼンチン対イングランド。イングランドはベッカムを復帰させますが、中盤はやはりジェラードの穴が埋まらず、ベロンの動きにスコールズが引っ張られ、攻撃の形が作れず、アルゼンチンの猛攻にさらされます。ベロンのパスからキリ・ゴンザレスがミドルを決めて先制します。初戦を引き分けているイングランドは、負けられません。左CKからベッカムのピンポイントクロスにオーウェンが合わせて1−1の同点に追い付きます。しかしそれも束の間で、オルテガのドリブルをファーディナンドがエリアで引っ掛けてPKを与えてしまいます。PKはクレスポが冷静に決めて、2−1とアルゼンチンが逆転。更に交代で出たバティも豪快なゴールを突き刺し、3−1で勝利。イングランドは一次リーグ敗退の危機になります。スウェーデン対ナイジェリアは、カヌーとオコチャが大活躍。中盤で自在な動きを見せてアガリのゴールをアシスト、前半に1点、後半に1点を上げます。スウェーデンは、ラーションが1点を返したのみで2−1でナイジェリアが勝利。アルゼンチンのトーナメント進出が決定。
2戦終って、勝ち点6でアルゼンチン、勝ち点3でナイジェリア、勝ち点1でイングランド、スウェーデンが続く展開になります。
スウェーデン対アルゼンチン、ナイジェリア対イングランドの戦いになりました。アルゼンチンは、2位だと決勝トーナメント1回戦がA組1位でフランスの為、当たりたく無いとの思いから引き分け以上が必要です。攻撃陣が爆発して、C・ロペス、クレスポがゴールを上げて、交代で出たバティも追加点を上げて、4−0と圧勝します。そして同時刻で行われた、ナイジェリア対イングランドですが、勝たないとトーナメントに進出出来ないイングランドが猛攻を見せて、オーウェン、ベッカム得点し、2−0とします。しかし、ファーディナンドを累積で欠いたDF陣が、アガホワ、オグベジェの突破を許し、2−2の同点に追い付かれます。試合はそのまま終了、イングランドは一次リーグで敗退が決定してしまいます。
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クロアチチア対メキシコは、メンバーの若返りが出来ずに苦しみながらも本大会へ勝ちあがってきた両チーム。クロアチアは前回大会3位を経験した選手が多く含むメンバー構成で4年分年齢を重ねた形、対するメキシコも前回大会出場者が多くを占める布陣。クロアチアがメキシコの隙を付いたゴールで1−0と初戦を飾る。イタリア対エクアドルは、初出場のエクアドルが日本の気候に慣れずに苦しんでいる中で優勝候補のイタリアと対戦。イタリアは堅守速攻のチーム。札幌ドームでの息苦しい雰囲気に戸惑っているエクアドル相手に、イタリアは数分でハイボールはボールが見極めにくいのを察知して早いグラウンダーのパスで試合運びをして、インザーギ、トッティのゴールで2−0と快勝。
第二戦はイタリア対クロアチアが一日早く行われた、イタリアは初戦に続き絶好調で、トッティが早々に上げたゴールで波に乗り、デルピエロ、ビエリの後半のゴールで突き離し3−0で勝利。前日の結果を受けて、2位以内を目指すメキシコ対エクアドルの戦いでしたが、カビエデス、デルガドの二人が精彩を欠くエクアドルに、細かなボールを繋いで行くメキシコサッカーが展開され宮城スタジアムは大いに沸く。試合は1−0でメキシコが勝利しグループリーグ突破に向けて自信を付ける。
2試合終って、勝ち点6のイタリア、勝ち点3のクロアチア、メキシコと続く。メキシコ対イタリア、エクアドル対クロアチアが同時刻にキックオフされた。イタリアは引き分け以上ならトーナメント1位進出が決まる。トッティを休ませてメンバーを一部代えて臨むイタリアに負けられないメキシコが牙を剥くが、ネスタ、カンナバーロ、マルディーニの3人の堅陣を崩すこと無く、0−0で試合終了。メキシコに勝ち点1が加わる。そしてクロアチアが敗退がほぼ決まったエクアドル相手に試合を支配するものの得点を上げられず試合が進む。しかしシューケルの後半終了間際のゴールで1−0と勝利し、勝ち点を6にして決勝トーナメント進出を決める。
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開催国の日本の初戦が埼玉スタジアムで行われました。日本対ベルギー。ベルギーは3バックの両サイドをホール、バンケルクフォーフェンがどんどん突いて行きます。攻撃的な布陣の日本は両サイドに小野と市川を配しましたが、守備に忙殺される事が多く、サイドのクロスから前半早々に失点してしまいます。柳沢と鈴木のツートップはボールが回ってこず孤立した戦いでシュートが打てない展開が続きます。後半になって森島を投入して1トップにして、破綻した右サイドに明神を入れて相手のサイドを消しにかかりようやく前線までボールが行く様になりシュートが打てるようになります。しかし得点は奪えず、0−1で初戦を落とします。ロシア対チュニジアは、チュニジアが試合開始20分までは踏ん張るのですが、ロシアの攻撃が徐々に勢いを増して来て、イズマイロロフ、カルピンの個人の突破から次々とゴールを奪い、結果的に4−0でロシアが大勝します。
ロシア、ベルギーが勝ち点3を獲得して迎えた第二戦、日本は初戦に大勝したロシアと対戦します。日本はロシアの攻撃力を警戒して、5バック気味の布陣で右に明神、左に服部を起用して、鈴木の1トップに中田と小野を中盤に並べる布陣で戦います。日本サポータで埋まった横浜国際は勝利を願う声で試合開始当初はいっぱいでしたが、守備的で前にボールが行かない試合はこびにサポータは徐々にブーイングの声が漏れ出しながらスコアが動かないまま試合が進み、日本はアレックスや中山は使わず、疲れの見える稲本を福西に交代したのみで試合が終り、0−0の引き分けで、日本はワールドカップで初めて勝ち点1を手にしました。日本の試合の翌日に、大分で行われたチュニジア対ベルギーですが、キャンプ地に近い九州での試合と有って、ベルギーは気持ち良く試合を進め、ビルモッツのゴールで逃げきるかと思われたのですが、チュニジアが終盤のカウンターから起死回生の同点ゴールを上げて1−1の引き分けで試合が終了します。
2試合終って、勝ち点4で並ぶベルギーとロシア、勝ち点1のチュニジアと日本。日本は1点でも多く取って勝って得失点差の争いに持ちこみたい所です。ベルギー対ロシア、チュニジア対日本の2試合が同時刻にキックオフされました。この日は朝から降り続いた雨が試合直前に止んで、日が差して芝から蒸気が立ちのぼるような気候の中試合が行われました。日本は後が無い試合に、中山がスタメンに登場、西沢と組みます。トップ下に森島を置いて、右に市川、左に小野。ボランチは稲本と戸田、3バックが左から秋田、森岡、松田として、GKは3試合目で初登場の川口を配します。試合開始から攻める日本、森島と西沢のコンビから、西沢が先制をして2002年W杯初ゴールを上げます。先制した日本は、更に足が止まったチュニジアを攻めて、森島がトリッキーなドリブル突破から2点目を上げます。前半は2−0でリードします。一方、ベルギー対ロシアは、両チームとも引き分けで終ろうと予定調和な試合運びで観客を退屈にさせていたところ、ハーフタイムで日本が勝っていることを知らされた選手達は後半はがらりと形相を変えた試合になり、アグレッシブな試合運びの中、2−1でベルギーが勝利してトーナメント進出を決め、ロシアは日本の試合結果を待ちます。日本のトーナメント進出には、2、3点以上取った上でベルギーかロシアが負けるのを待つしかない状況でした。観客はロシアを上回る為には、あと1点必要なのが解ってざわついています。2−0のままロスタイムを迎えます。後半途中に負傷した小野に代わって入ったアレックスが右CKを蹴ります。この場面でゴール前に上がって行った松田が起死回生のヘディング1発を決めて、3−0とします。更にチュニジアが早く試合が終って欲しいとだらけた所を稲本がダッシュ良くボールを奪ってドリブルからロングシュート、慌てたGKが中途半端なパンチングをして、それを拾った中山がゴールへ流し込み4−0として、試合後歓喜の輪がセンターサークルからスタジアム全体を覆い、更に大阪の町から日本全体を覆っていきました。
○ 決勝トーナメント ○
一次リーグの結果から、決勝トーナメント1回戦は以下の対戦カードになりました。この予想は、次のコラムを見てくださいね。
◆決勝トーナメント1回戦◆ | ||||
15日 | (土) | 15時30分 | (1) E1位・アイルランド−B2位・スペイン |
西帰浦 |
20時30分 | (5) A1位・フランス−F2位・ナイジェリア |
新 潟 | ||
16日 | (日) | 15時30分 | (6) F1位・アルゼンチン−A2位・ウルグアイ |
大 分 |
20時30分 | (2) B1位・南アフリカ−E2位・ドイツ |
水 原 | ||
17日 | (月) | 15時30分 | (3) G1位・イタリア−D2位・韓国 |
全 州 |
20時30分 | (7) C1位・ブラジル−H2位・日本 |
神 戸 | ||
18日 | (火) | 15時30分 | (8) H1位・ベルギー−C2位・トルコ |
宮 城 |
20時30分 | (4) D1位・ポーランド−G2位・クロアチア |
大 田 |
〜 continue 〜