番外編サクラ大戦新春歌謡ショウ
&サクラ大戦活動写真

はじめに

1月4日、サクラ大戦新春歌謡ショウに行ってきました。
サクラ大戦歌謡ショウが何かわからない方は前回のレポートをご覧ください。
んでついでにその帰る足で3度目のサクラ大戦活動写真も見てきたので、そのレポートなぞをしたいと思っております。(笑)

サクラ大戦新春歌謡ショウですが、今回は神崎すみれ役の富沢美智惠さんがすみれ役を引退なさるということでその引退公演という内容になりました。

またサクラ大戦活動写真はいわゆる映画なのですが(笑)
東映のお正月アニメ映画という中の一作品となっております。


新春歌謡ショウ「春恋紫花夢惜別」

これで新春に行われる歌謡ショウは2回です。
正式なタイトルは
サクラ大戦新春歌謡ショウ 神崎すみれ引退記念公演「春恋紫花夢惜別(はるこいしすみれゆめのわかれ)」といいます。長いですねぇ。

東京ゲームショーで発表されてから反響が高く、すみれ引退記念ということもあり、今回もプラチナチケット。
発売日当日、電話に張りついたのですが、開始直後既に電話が繋がらず(汗)
仕方がないので午前11時半ぐらいに再チャレンジ。ようやく繋がってようやくチケットをゲット。
本当は5日の公演が見たかったのですが、それすらSOLD OUTしているという・・・・
恐ろしいのぉ
ちなみにチケットは4日午後1:00S席(P列30番)
帰省もこれに合わせて3日で切り上げるという(爆)

ってことで3日の名古屋大雪のなか東京に舞い戻り、4日に出かけたわけであります

ちなみに、織姫役の岡本麻弥さんが出られないのが残念でした。

開演前

今回の会場は渋谷の青山劇場。近くていいですねぇ。
でも前回のように早めに行くつもりが遅れて開場ギリギリ。
でも長打の列。確か1000人ぐらいしか席が入れないはず
んでもって結局は開場そのものが15分ばかり遅れてたりして着席出来たのが12時30分ぐらいでした(汗)
席自身は少し奥の方ですが、ゆったりしていて、かなり席の段差があるので前の人の頭に被る事がなく、少し遠いのを除けばかなり見やすい場所でした。

相変わらず会場ではグッズ販売には長蛇の列・・・。
しかも45分から前説が始まってしまって、結局は15分ぐらいしか買う時間がなかったみたい。
でも今回のグッズで欲しいものは少なく、欲しかった本を買い、相中の休憩に賭ける事にする(笑)

さすがに夏と席が半分なので中日なのに空席はほとんどありませんでした。ただ少し遅れて席につかれる方がいたことが不満といえば不満。
そういう人に限って前の方とかの席に係員の人に案内されている。
う〜〜ん

前説

恒例の広井王子氏の前説ですが・・・相変わらず笑わせていただけます。
そうか、オーバーワークスの方々はサクラ4が大変で見に来れないのですか・・・可哀想に(笑)
臨機応変・・・・手を抜く言い訳としては面白い。今度使わせていただこう(笑)

今回は歌舞伎の市川猿之介さんご一門の市川春猿さんが特別友情出演されることに!
(ちなみに前回の夏の歌謡ショウの所作指導をされていたとか!)
歌舞伎の方が歌舞伎以外に出る事はほとんどないんだとか。
どんなマジックを使われたのでしょうか?(笑)

それにからんで、面白いのが屋号。
市川春猿さんの場合は「おもだかや(漢字わからないッス)」なのだそうです。
へぇ、そういう屋号があるんですねぇ。掛け声も専門の人がいるんだとか。
奥が深いですねぇ

第1部

第1部は去年の新春歌謡ショウと同様に寸劇(?)です。
セットもなかなか凝っていて、それだけでも結構いけるお芝居でした。
去年の新春歌謡ショウがお笑いに走っているだけに今回もそんなノリかというと全然そんなこともなく。

一番効いているのは市川春猿さんが芸者の役で登場していること。
この方、歌舞伎の女形の方ですが、なんとほとんど1部の最初から最後まで登場されていて花組と一緒に演技をしているという・・・単なるゲスト扱いかと思ったらさに在らず!!!
太正時代の架空の劇団「帝国歌劇団」と太正時代の芸者という観点から劇が進められて面白かったです。

あと千葉繁さんもゲストで出られておりました。千葉さんといえばアニメでは有名なあのべらんめい調の声優さんです。剣客で登場しますが笑わせていただけました。

他にも挙げるときりがないのですが、歌謡ショウ恒例の「カンナの妄想」の代わりに、「すみれの妄想」だとか、ダンディボスの園岡新太郎さんが出ていただけたとか(キャスト表に出ていないので本来出演されないはずだったのですが、時間があるかぎり出ていただけたのでしょう。すごいですねぇ)いろいろありますが、
一時間という時間があっという間に過ぎてしまう、だれない いいお芝居でした♪

休憩時間

今回の休憩ショウは矢尾一樹さんと中嶋親方による三味線語り。
珍しいコンビです。
内容は三味線で怪人デベソをやるという・・・・すこしシュールかも(笑)

休憩時間はダッシュでテレカをゲット!
トイレは長打の列(汗)
15分は短いですねぇ〜〜

第2部

第1部は去年の新春歌謡ショウと同様にヒットパレードというか、歌を中心に進められました。
ただすみれ引退公演という事ですみれがかかわった歌を全て歌うという豪気な(笑)
大きく分けてヒットパレードパート1、パート2、送り太鼓、すみれ最後の舞台、グランドレビュー、アンコールとなりました。

ヒットパレードパート1はすみれが混じらずに色んな歌をメドレーで歌っていくというスタイル。
結構サビから歌ったり、途中で別の歌とミックスで歌うという凝ったモノです。
ヒットパレードパート2はすみれが混じりながらじっくり歌っていくという、比較的聞かせるナンバーが揃っていたと思います。
ヒットパレード最後のナンバー「夢の続き」は織姫のパートがぬけるのでどうなるのかな〜と思っていたのですが、アカペラと来ましたか!
このバージョンの「夢の続き」も好きになりそうです。

あと、送り太鼓はすみれと織姫がぬけた代わりを大神隊長こと陶山さんと中嶋親方が行うという趣向で大変良かったです。

すみれ最後の舞台はやはり「センタースポット」ですか!こうして聞くと彼女の最後を飾るにはぴったりの歌かもしれません♪

グランドフィナーレでのゲキテイは・・・・踊りきれない自分が少し恥ずかしい(爆)

最後に青山劇場の舞台はセリが舞台全体で自由に出し入れが出来るらしく、今回はそれをかなり活用していました。階段を作ったり、ブリッジを作ったり。
見ていて少し落ち着かないかな?っていうぐらいいっぱい舞台が変わっていくのは結構楽しかったです。

総評

とても楽しめました。
珍しく時間を忘れる舞台でしたが、個人的にはヒットパレードがもう少しどっしりした方が良かったかな?って気もします。これですみれのファンなら思い入れたっぷりに泣けるのでしょうが(苦笑)
今回もデジキューブでコンビニ限定予約をするそうです。
でたら買おう(爆)


サクラ大戦活動写真

さて、サクラ大戦の映画です。
一応いろいろこの後書きますが、原作者の広井王子氏曰く
「お正月映画なんだからぐりぐり動いて、オールスターキャストで面白ければいいよね。1時間か2時間の作品なんだから矛盾がある方が当然だし、それよりも楽しいほうがいい!!」
という言葉のとおり、あれこれ深く考える必要はないのかもしれません。
とはいえ、後少しさじ加減があれば・・・って事で書きます(汗)

はじめに&同時上映

向かった小屋は渋谷の「渋谷東急3」
新春歌謡ショウ 青山劇場の帰りなので当然ですね。
昼の部終了が3:45ですが、映画は3:00か6:00。
同時上映がいっぱいあるのでサクラだけを見ようと思えば4:30ぐらいでも見れたのかもしれませんが、まぁ遅い昼食や小説を書きながら時間を潰して、6:00の部を見る事に。

んで映画館へ。さすがに6:00の部は少ないのぉ。
30%いくかな?なんかポストカードを配っていました。
んでなぜか入り口ではデジコ(でじこ?どっちの表記が正しいんだろう)の着ぐるみを来た人が観客を迎えていました。いろいろ頑張っているんでしょうけど、まぁ6:00って時間は少なくても無理はないわなぁ

で、同時上映はサクラの他に「あずまんが大王」「デジキャラット」「スレイヤーズ」となり、とりがサクラって事になります。

まず「あずまんが大王」ですが、短!
個人的にはこの作品(漫画の方)は好きなのですが、
10分という時間で、なんかストーリー風にまとめようとしたつもりなんでしょうが、あの4コマ漫画の世界をそのまま持ち込んだ方が良かったのでは?などと思います。

次、「デジキャラット」ですが・・・・ファンなら楽しめるのでしょうが・・・
私には楽しめませんでした。 (ファンの方すみません)
知っていればもっと楽しめたかもしれませんが(汗)
どうせギャグなのだからもっとテンポ良く見せていった方が良かった気がします。一番最初の早口自己紹介が一番面白かったかも・・・・って気がします。

スレイヤーズは・・・・まぁ一時の無理矢理笑わせるパワーはないかもしれませんが、それなりに楽しめました。

活動写真の見所

見所といえばいっぱいありますが、
オープニングのレビューシーン、轟雷号の発進シーン、終盤の光武と敵との決戦シーンなど、CGをふんだんに使用したシーンなどです。
アレだけのシーン作ったらどれだけ予算がかかるのだろう・・・とか下世話な事を考えたりします。
CGらしさが極力押さえられていて、結構いい感じでした。

最後の海神別荘のシーンなどはたっぷり見せるシーンもあり、とても面白い。

で一番良かったのはやっぱり光武F2大神機がピンチに飛来するシーンでしょうか?
やっぱり爽快感はああいったモノでしょう!
惜しむらくはパンフなんか読んで「光武F2デザイナー」とか書いてあったりするところでしょうか?(汗)
察しのいい人はわかりますって(爆)

惜しい点

んで惜しい点ですが、新キャラのラチェットの中盤の描写が弱いところです。
ラチェットが何の為に帝劇にやってきて何を考えていたのかはラストの海神別荘のアドリブシーンでなんとなくわかるのですが、そこにいたるまでの中盤の書き込みが弱いんです。
ラチェットがなぜ憎んでいたのか?花組と何が違うのか?
その書き込みが中盤になく、何事もなく花組にひっついて行動しており、あまり衝突らしきものがないまま、最後の海神別荘に続くわけです。
これでは彼女の苛立ちがよくわからない。
(一応ラスボス対決時に彼女の表情描写がありましたが、それとてよく見ないと気づかないかも)

なぜ、レニがラチェットを苦手と思っていたのか?
なぜ織姫がラチェットに対抗意識を燃やしたのか?
花組が軍に拘束された時、ラチェットなら花組から離れたであろうのにそのまま行動を共にしていたのか?
などなど

ってことで一応私なりの解釈を試みてストーリーの補足なんぞをしてみたいと思います。(そのうち出る小説版を読めばいらぬ講釈かもしれませんが(汗))

ラチェットが帝劇に来た表の理由「亜米利加華撃団」の設立のための研修ってことですが、彼女自身の本当の理由は元星組隊員であるレニ、織姫に復讐すること。
復讐というよりは星組(ラチェット)を離れて帝劇に安住している彼女達に報いを与えるというか、自分の優秀さを思い知らせるというか、そういうことをしたかたのであろう。
そのために、花組に潜り込む為に田沼やブレントらに働きかけた。その代わりに花組を混乱に入れる事。
この段階ではラチェットとブレント達では利害が一致していた。
ラチェットはレニと織姫を思い知らせれば良かった。その方法として花組の立場が地に堕ちれば良かった。

だから、レニと織姫の光武が破損するのはラチェットがわざとそう仕向けた(ラチェット自身がそう動いたのか、ブレントに頼んで降魔達を嗾けたのかわからないが)
だから終盤のアイゼンクライトvs.アイゼンクライトはそういう意味があったのだと思います。

さてさて、難しいのは彼女がどのぐらいブレント側のために働いていたのか?
ラスボスとの戦いで彼女は真剣に戦っていたように見えました。
でもそれは正義感からなのか、あるいは花組よりも優秀さを証明する為なのかよくわかりません。
レニが敵に操られた織姫を体を張って助けるシーンを見たラチェットは何を思ったのでしょうか?
優秀な彼女、強くあろうとした彼女
でもその彼女の元から人は離れて、あまつさえ戦いですらリタイアしてしまったラチェット
最初の米田のセリフで「個人としては優秀でも集団としてはもろすぎた」の言葉のごとく、その後花組は集団としての力を発揮し見事敵を葬る事が出来た。

だから、最後花組の象徴であるさくらを憎み、海神別荘の最後でアドリブでその心中をぶちまける。
そこへの盛り上がりを中盤で書いてくれると私みたいに3回見た人間で初めてわかった事がストレートにみんなに伝わってよかったかな?と思います。

総評

一部、惜しいところもありましたが総じて楽しめました。
DVDになったときここらへんが直されていればいいのですが・・・
ともあれ、広井氏の言葉どおり何も考えずに「大神さんかっこいい!!」とか思っているのがいいのかもしれません(笑)