Jordana720&シグマリオンその1

購入動機

さて、PDAに何を求めるかは人それぞれですが、私がPDAに求めるものは次の点でした。

この条件は元々通勤の電車等、開いた時間で小説書きとその校正をしたいというのがそもそもの原因でした。普通の人とがPDAに求めるスケジュール管理や何やらとは少しかけ離れてますね。
最初からノートPCという選択肢はありませんでした。
まぁ2〜3年前はザウルスが全盛のころ、Palmなんて出るかでない頃の話で、私が最初にふれたのはProfileにもあるとおりWindowsCEマシーンのCASIO製のCASSIOPEIA A55Vでした。
今思えば私の理想にかなり合致する内容だったのです。
(小さくてコンパクト、キー入力あり、エディタはPWZ2.0が使えて、PHSカードも使えた。おまけに辞書は4種類総べて揃っていた!!)

しかし仕様的にはやはり時代の流れには勝てず、CPUがSH3 40MHz、モノクロLCD、何よりメモリが8MBというのが響きました。それでもCASIOがカラー機種のパワーアップ版を出してくれるのが一番ありがたかったんですが、あの会社はキーボードのないWinCEマシーンのほうに注力してしまい、キーボードタイプ(WinCEではこれをHandheld/PCと読んでます)を発売する気配はありませんでした。
その後、WindowsCEマシーンでも同じキーボードタイプを各社から出ましたが食指が動きませんでした。(例えばモバイルギアですが、サイズ以外はパーフェクトな出来なのですが・・・)
日本HPからJordana680が非常にニーズに近いものが出ましたが、唯一コンパクトフラッシュカードとLANカードの併用が非常に面倒くさそうというのがあって我慢しました。

モノクロLCDと遅い処理速度、苦しいメモリのやりとりを我慢しながら、「文章を書くぐらいなら今ので十分」とさせ我慢しながらの中でようやく待ちに待って登場したのがシグマリオンとJordana720でした。
ちなみに上記のような理由で選択肢の中にPlamやPocetPCなどはありませんでしたので、それらをご愛用の方は以下の内容をそのつもりでご了承ください。


シグマリオンの購入

 シグマリオンは販売元はDoCoMoですが、製造元はNECというのは有名な話です。一番の売りはデザインがゼロハリに設計させたという筐体です。
(ゼロハリとはアルミのケースを販売している会社だそうです)
しかし単なるデザイン先行に思われがちですが、中身は同社のMCxxxシリーズの系譜を受け継ぐマシーンで性能面では非常にしっかりしているものです。価格が5万円前後でその上小さいとなれば食指が動かないはずはありません!!
まぁ、一部不具合で回収騒ぎがありましたが、私としてはPin@Compactで通信しないので問題になるような不具合ではなかったので以降そのまま使っております。

さて、購入に際しての問題はいくつかありました。一番大きいのは対抗馬JornadaのHandheld PC2000を搭載した後継機種が出るという噂が出たことでした。
シグマリオンのOSは一つ前のバージョンでそれによってあまり大した違いが出るわけじゃないのですが一番大きいのが一点、WEBブラウザのインターネットエクスプローラのバージョンがあがる事でした。
これが上がるのと上がらないのでは大違い。自分の書いたWEBページのデザインが正常に再現できるか出来ないかの違いは結構大きいものでした。
でも私の予想では『Jordana720は年明けに出るだろうし、10万ぐらいするだろう、それなら5万円の品物なら3ヶ月ぐらい使用しても衝動買いの範囲内に収まるだろう・・・』っていう葛藤があって購入を決定したのでした。
しかし実際には発売は12月初旬、実質1ヶ月の稼働となったのでした・・・。

Jordana720の購入

 さてこちらは当初から購入を考えておりました。先代Jordana690の欠点があらかた直っていたからです。
一番大きいのがコンパクトフラッシュとPCカードを同時に使用した時のギミックでした。設計者からみれば配置スペースのなさをギミックで補ったデザインなのでしょうが、はっきりいって壊れる事必定の構造でしたので使う気になれなかったのです。

とはいえ、価格は10万円前後、人からみればシグマリオン買った後になんで〜〜って思われるかもしれませんが、まぁ物欲とはそんなものです(苦笑)
やはり大きかったのがシグマリオンではコンパクトフラッシュしか増設できなかった事、そしてやはりインターネットエクスプローラのバージョンアップしたのが大きかったですね。

使って見て意外だったのがメディアプレイヤーです。WMA形式とMP3形式を再生できるのですが、これが結構いい感じに聞けます。操作性では専用のプレイヤに負けますが手元にプレイヤがない場合などにはちょうどいいです。
問題は記憶メディアで、WMA形式の64Kbpsで保存しても1時間の曲を鳴らそうとすると30MBの空き容量が必要で・・・・思わず64MBのコンパクトフラッシュを購入してしまいました(苦笑)

唯一の欠点はMPUがARMという事もありソフトの対応が遅い事。
幸い、保証はないけど普段使っているPoket WZEditor やATOKpoket、DTOP2、JRナビゲータなどのソフトが動くので一安心です。


と、中途半端なところで終わりますが、次回はシグマリオンとJordana720を比べながら両者の一長一短を見ていきたいと思います。