アバン


ナデシコで流行ったRPG「機動学園3年ナデシコ組」
バカなネーミングだけれども、やってる当人達は至ってまじめ。

んでもって何故かいきなり学園祭シーズンとなっておりまして
お祭り騒ぎの好きな我らがナデシコでも学園祭をしようということになりました。

まぁ、どんな内容になるかは想像はつくけれど、なんか違う作品の方々も出られるそうですので波瀾万丈な予感がしたりします。

ちなみにこの作品は「学園物」で行こう!の続編ですのであしからず



補足説明


本作品は覚えてらっしゃらない方もいるかと思いますが、
大塚さんちの「大塚りゅういちの隠れ家」に投稿している作品の一つ、「学園物」で行こう!の設定を下敷きにしております

で、どんな作品なのかはあちらの投稿ページで読んでいただければ早いのですが(汗)
そう言ってしまうのも何なので(っていうか、今更読み返していただくのも恥ずかしい・・・)
設定だけ簡単に紹介します。

ナデシコのバーチャルルームの要領で学園物のネットゲームがナデシコに流行りました。
その名も「3年ナデシコ組」(爆)
それぞれ学園物のキャラになりきって演じることになるのですが・・・
ちなみにキャストは

アキト:転校生でお約束のモテモテ君
ユリカ:ナデシコ組の委員長(予想通り)戦略シミュレーション部所属(?)
ジュン:副委員長(同上)
メグミ:同級生で放送部員
ミナト:ナデシコ組の担任教師、教科は物理
ルリ:情報処理工学の教師
リョーコ:同級生、空手部所属
ヒカル:同級生、アニ研&漫研
イズミ:同級生、落研
エリナ:同級生、生徒副会長
アカツキ:同級生、生徒会長
ウリバタケ:なぜか同級生
ホウメイガールズ:同級生、お料理研究部
ホウメイ:家庭科教師
イネス:科学&保健室担当教師
ゴート:体育教師
プロス:校長先生

おまけで

ラピス:2年ユーチャリス組
ハーリー:2年ナデシコB組

でお送りします〜♪



ナデシコ外伝
ナデシコ外伝 「学園祭」で行こう!"with To Heart"



趣旨説明


ミナト先生によるクラスメイトに対して学園祭の概要の説明と注意事項を説明していた。

ミナト「と、言うわけで試験的に外来のお客さん達を招いたりしちゃったりしますので、くれぐれもハメをはずさないようにして下さい。」
一同「は〜〜い!」
ミナト「じゃ、ミスマルさん、アオイさん、クラスの出し物をみんなで決めて下さいね」
ユリカ&ジュン「はい」
ミナト先生は二人に指示するとさっさと部屋を出ていった。



クラスの出し物を決めましょう


ユリカ「じゃ、意見のある方は挙手にてお願いします」
ユリカの発言が終わるまもなくクラス一同は口々に意見を主張しあった。

「「はーい、ワンフェス!」」
「メグたんオンステージ!」
「マキ・イズミ劇場・・・」
「「「「「レストランがいいと思いま〜〜す」」」」」
「アームレスリング大会!」
「なぜなにナデシコ学園祭編」
「美少女コンテスト」

・・・キリがなかった・・・
(どれがだれの発言かはご想像にお任せします)



で、結局何になったかというと?


ミナト「・・・で、全部やるの?」

コクコク

ミナト「出し物で一番お客さんを動員した人を競うって?」

コクコク

ミナト「・・・・いいわ、好きにおやんなさい・・・」

みんなをまとめきれなかった委員長のユリカはミナト先生のあきらめの言葉にただ頷くしか出来なかった。



学園祭当日


時は流れてあっと言う間に学園祭当日。
で、早速外来のお客様も入ってきたのだが、その方々とは・・・

あかり「浩之ちゃん、賑やかだよね」
浩之「ほんと、とても仮想現実だと思えないよな」

露店は言うに及ばず学園の中は活気でいっぱい。そんな中に訪れたのはなぜか"To Heart"のご一行。

マルチ「はぁ〜〜とても23世紀の学園祭だとは思えないですぅ〜〜感激ですぅ」
セリオ「そうですね、姉さん」
志保「しっかし不思議よね。まさか未来から送られてきた端末で、現在にいながら未来の人達と交流できるなんて。志保ちゃんもびっくり」
智子「でもほんまに、こないなとこ来れるやなんて来栖川先輩と琴音ちゃんのおかげやな」
芹香「・・・・・」
雅史「え?時空を越えてクイーンイネスを召還するのにはどうしても琴音ちゃんのサイキックパワーが必要だった?」
芹香「コクコク」
一同「・・・・・・・(汗)」
綾香「・・・まぁ、姉さんもすごいけど、琴音ちゃんもすごいよね(汗)」
琴音「そんなことありませんよ、綾香さん(ポッ)」
レミィ「そんなことないネ!能ある鷹は爪を研ぐね!」
葵「レミィ先輩・・・それ違うと思うんですけど・・・」

とまぁ、そんなこんなを言いながら、一同は学園祭の出し物を見に行くのだった。



ワンフェス即売会:ヒカル&ウリバタケ


即販会にあるような長い机にパイプいすに座りながらも机の上には所狭しとフィギュアが並んでいる。知る人が知ればそれが垂涎の的であることに気づくはずだ。
この会の主催はもちろん、フィギュアマニアのお二人

ウリバタケ「さぁ、いらはいいらはい!
 今日は懐かしのロボットフィギュアの販売だよ!
 本日ここでしか手に入らないよ!」
ヒカル「マニア心をくすぐる一品ばかりですよ♪」

呼び込みに精を出すウリバタケとヒカルだが・・・
仮想世界で物を売ってどうする・・・という意見はとりあえず黙殺して下さい。

浩之「?・・・なんだ、これ?」
雅史「ゲキガンガー・・・って何だろうね?」
ヒカル「え〜知らないんですか?」
浩之「ええ。なんせ20世紀の人間なもんで」

浩之達は苦笑する。
だがヒカルは負けずにお客さんの要望に応えようとあれこれ探し始めた。

ヒカル「そういうことなら・・・・・・・これ!」

そして探し出した物をドンと机の上に置く。

マルチ「あう、これは私そっくりのお人形さん!」

そう、1/6マルチ人形であった。

ヒカル「はい、大昔の資料から復刻いたしました!」
あかり「マルチちゃんってこんな未来でも有名なんだ〜」
ヒカル「ええ、このロボットは先祖代々人気キャラとして語り継がれています♪」
あかり「マルチちゃんすごい♪」
マルチ「えへへへ、うれしいですぅ」
浩之「・・・確かにこれもある意味ロボットモノだが・・・」

懐かしのロボット・・・そのフレーズに少し苦笑する浩之。
だが、未来の彼らにはそれが当たり前なのかもしれない。
ウリバタケは自分の作品を自慢しようとする。

ウリバタケ「このフィギュアはこれだけじゃない!
 モップを持たせてここを押すとだな・・」

ポチ!

テケテケテケ
『うおりゃりゃりゃ〜〜〜』
マルチロボットはモップをかけながらテケテケテケと走った。しかも浩之直伝の掛け声再生機能付きである(笑)

マルチ「すごい!走ってます、走ってます♪」
あかり「すごいわねぇ、さすが未来のテクノロジー!」
浩之「待て、実物が驚いてどうする!」
雅史「そうだね、マルチちゃんってどうやって動いてるのか未だに僕も不思議」
ウリバタケ「これだけじゃない!コイツは実物を忠実に再現している!
 その証拠にだなぁ・・・」

ウリバタケが胸を反らして指さす。すると・・・

バタン!
人形は盛大に転けた後、泣くポーズを取り、最後に決めゼリフを言う!

『浩之さ〜〜ん〜痛いですぅ・・・』

ウリバタケ「どうだい!ボイス付き迫力満点のアクションフィギュアなんだ!」

自信満々に胸を張るウリバタケ。
だが・・・

マルチ「ひょっとして・・・私っていつもこういう風に思われてるんですか?」
一同「・・・・・・・コク」

あまりにも情けない顔でみんなに聞くマルチ。
一同は同情の表情を滲ませながらもなるべく無表情で頷く。
だが、それは何の慰めにもなっていなかった。

マルチ「びええええぇぇぇぇ、私って末代までの恥さらしだったなんて!!」
一同「ああ、泣〜〜かせた、泣かせた」
ヒカル&ウリバタケ「いや、その・・・」
一同「じゃ、あとよろしく」
ヒカル&ウリバタケ「ちょっと待って!」
マルチ「びええええぇぇぇぇ」

二人はマルチを泣きやますのに手一杯となったそうな(笑)



メグたんオンステージ:メグミ・レイナード


ここはジャ○アンリサイタル・・・ならぬ『メグミオンステージ、24時間朝まで歌いまくるぜベイビー』を開催するコンサート会場・・・となるはずだったのですが・・・

学園祭開場より既に3時間経過・・・

空っ風の吹く中、小さなミカン箱のステージに立ったままメグミはお客さんが来るのをひたすら待った。
ひたすら待った。
ひたすら待ったのに・・・

メグミ「・・・なんでお客さんが来ないの!(怒)」

怒りに震えるメグミ。
だが、彼女のそばには誰もいなかった。
いや、一人だけいた。
後ろから彼女の肩をそっと叩いて慰める。

志保「わかる、わかるわ!」
メグミ「・・・あなたは?」
志保「私は長岡志保。メグミさんの気持ちはよくわかるわ!」

そう、乱入してきたのは歩くゴシップ紙と呼ばれる志保だった。

志保「そうなのよ、天才はいつも大衆に理解されないモノなのよ」
メグミ「そう、そうよね。私の方が歌はうまいはずなのに、ユ○カや○リみたいな見た目だけがいいキャラクターの歌がヒットするのよ!」
志保「そうそう!マ○チや琴○はいいとしましょう。智○みたいになやつや、あまつさえ隠しキャラの綾○やセ○オにまでキャラ萌えするくせに、この私には何でみんな萌えないの!!」

筆者注:各キャラクターのファンの皆さんごめんなさい

メグミ「そうよね・・・私たち敵役にされてるし・・・」
志保「落ち込んでないで私たちの存在価値を知らしめるのよ!」
メグミ「そうね!メグたん&志保ちゃんオンステージの開幕よ!!!」

手に手を取って歌い始める二人
ただしその後二人の熱意が結果に結びついたかは定かではない・・・



マキ・イズミ劇場:マキ・イズミ


冷やかしに入った客が大急ぎで出てくる。
そこは妖しい飾り付けの会場であった(笑)
中に入ったTo Heart一同は入ったことをすぐ後悔した(苦笑)

ポロ〜〜ン
イズミ「うなだれて泣いてさようなら・・・ガク・エーン・サイなら・・・なんちって」
一同、イズミの寒いギャグに耐えきれず、さっさと退場した。
しかしそんな中、この二人だけはこのステージを注目していた。

レミィ「オ〜ウ♪ジャパニーズことわざねェ!!」
智子「ちゃうちゃう」
レミィ「東洋の神秘ね♪」
智子「こんなん東洋の神秘って思われるのも心外やけど・・・」
レミィ「私も参加させてもらうねェ!!」
智子「ちょ、ちょっと!待ちぃやぁ!」
制止するのも聞かず、たーっと走ってイズミのいる舞台まで駆け上がるレミィ

イズミ「一歩二歩散歩〜〜」
レミィ「散歩歩いて師の影踏まず〜〜」
智子「・・・・ピク!」
イズミ「ダメだよポチは犬だから〜〜」
レミィ「犬も歩けば棒にふる」
智子「・・・ピクピク!!」
イズミ「棒の当たり屋は?」
レミィ「それはバットねェ!」
智子「ピクピクピク!!!」

舞台で繰り広げられる寒いギャグの連発
ただでイズミのギャグは寒いのにレミィが加わったからさらに酷くなる。
だが、この状況に一人静かに怒り心頭な人物がいた。

イズミ「ブラに入れるは?」
レミィ「それはパットねェ!」
智子「だぁぁぁ!!ちゃうちゃう!!」

怒り爆発(笑)
さすがに笑いにうるさい関西人が黙ってられなかったみたいだ。

智子「なんやねん、それは!!」
イズミ&レミィ「えっと・・・」
智子「それで客から笑いをとろうっちゅんか?
 甘い!甘すぎるで!!」
イズミ&レミィ「甘いって言われても・・・」
智子「こっちやとどうかしらんが、ミナミの花月はおろか二丁目劇場にすらたたれへんで!!!」
イズミ&レミィ「シュ〜〜ン」
智子「見てられへん!特訓や!お笑いの星を目指すで!!」
イズミ&レミィ「はい!師匠!!」
関西人の血が暴走する智子であった・・・

智子「関西人言うな!!!
 私は神戸の人間なんや!!!」

あ、済みませんでした(笑)



レストラン:ホウメイガールズ、テンカワ・アキト他多数


そこは教室なのに本格的なお料理を出すレストランであった。
美味しい匂いに誘われて浩之やあかり達が来店した。
のれんをくぐると可愛い女の子達の声がお出迎えしてくれた。
ホウメイガールズ「「「「「いらっしゃいませ!」」」」」
雅史「いやぁ、すごい人だかりだねぇ」
あかり「うん、ここの料理美味しいって評判だったのよ。楽しみ♪」
浩之「・・・でもそうか?」
あかりはうれしそうに言うが、浩之はお茶を濁す。

あかり「なんで?」
浩之「あれ・・・」
あかりは彼の視線の先をたどると・・・

アカツキ「エリナ君、ビデオなんかまわしてないで僕と愛の語らいをしようよぉ」
エリナ「うるさいわね、今良いところなんだから・・・ほらほらチャーハンが宙に舞ってわよ!!」

とか、

ハーリー「ルリさん、ラピスぅ、ビデオなんかまわしてないで・・・」
ラピス「ハーリー、うざい!邪魔!」
ルリ「そうですよ、ハーリー君。せっかくテンカワさんの華麗な料理シーンをベストショットで納めているところなんですからね」

とか

ユリカ「ジュン君離して!!ユリカは愛するアキトの手伝いをするの!!」
ジュン「だめだったら!一般客も来てるんだよ!死人が出たらどうするんだよ」
ユリカ「ひどい!ユリカそんなことしないもん!!」
ジュン「お願いだから聞き分けてくれよ・・・・・」

などなど
レストランはそんな連中で一杯だったからだ(苦笑)

あかり「・・・・」
エリ「いらっしゃいませ、何にいたしましょう」
浩之「ここのおすすめって何?」
エリ「それでしたらテンカワ特製ラーメン、パエリア、火星丼となっております♪」
雅史「じゃ特製ラーメン」
浩之「火星丼」
あかり「パエリア」
エリ「かしこまりました!」
半信半疑でオーダーを頼む一行であった。




数分後・・・



ミカコ&ジュンコ「お待」「たせ」「しま」「した」
可愛いウェイトレス達が料理を運んできた。
ちょっぴり鼻の下を伸ばす浩之のお尻をつねるあかり。

だが、そんな些細なことを吹き飛ばすほど、出てきた料理は素晴らしかった。
・・・いや、バーチャルなんだけど(苦笑)

浩之「おお、うまい!」
あかり「ほんとう、美味しいわ」
雅史「うん、下手なレストランより美味しいぐらいだよ」

舌鼓を打つ三人なのだが・・・・

浩之「でも本当に美味しいよなぁ」
あかり「そうね」
浩之「これが毎日食べられるなんてうらやましいよなぁ」
あかり「そうね」
浩之「こんなに美味しいの今まで食べたことないよ」
あかり「え?」
浩之「これだけおいしいなら毎日食べたいよな」
あかり「ピク!(なに!毎日私のお弁当食べてるくせに!)」
雅史「・・・ちょっと、浩之・・・」

あかりの雰囲気を察しない浩之を小突く雅史だがこの朴念仁が気づくはずもない。

あかり「ひ、浩之ちゃん・・・私の料理とどっちが美味しい?」
浩之「ウエイトレスさん、おかわり!」
あかり「ピク!ピク!ピク!」

あ・・・とうとう爆発した(笑)
やおら立ち上がったあかりは脱兎のごとく厨房に駆け込み、料理をしている人間を探した。

あかり「あなたですね!この料理を作った人は!!」
アキト「へ?・・・・・そうっすけど?」
あかり「お料理勝負を申し込みます!!!」
アキト「・・・はい?」

唖然とするアキトをよそにビシッと指さすあかりちゃん(笑)
その後、浩之を審査員にした料理の鉄人が勃発したとかしないとか・・・



アームレスリング大会:リョーコ、ゴート、プロスペクター


そこには派手な幟が何本もたつ。
「挑戦受けて立つ!」
「最強の称号を欲しくないか!」
などなど。
呼び込みの声も威勢が良い。

リョーコ「さぁ、腕に自慢のある方は寄ってらっしゃい!」

そこにやってきたのはTo Heartの武闘派達(笑)

葵「あの、ここの出し物はなんですか?」
リョーコ「お客さん、アームレスリングだ!うちらに勝ったら模擬店のチケット1000円分だ」
綾香「へぇ〜面白そうね」
リョーコ「どうだい、やってくかい?」
セリオ「どんなルールでしょう?」
リョーコ「3人ずつ戦って2勝したほうが勝ちだ!」
綾香「オッケー、いいわよ」

腕に自信のある三人は早速挑戦した。

ラウンド1:リョーコ vs. 葵

レディーゴー!!

葵「負けませんよ!」
リョーコ「ほう、なかなかの力じゃないか」
葵「貴方もお強いですね!」
リョーコ「あたし、強い娘は好きよ」
葵「え?」
リョーコ「こんな野蛮なお姉さんは嫌い?」
葵「い、いえそんなことは・・・」
リョーコ「ふふふ、、赤くなってかわいい、あんた・・・」
葵「そんな・・・ポォ」
リョーコ「スキあり!!」

勝者スバルリョーコ! 決まり手は「お姉様の誘惑」です!

綾香「あの子・・・そういう方面の人だったんだ・・・(私も気をつけよう)」
葵「そんなんじゃありません〜〜〜(泣)」
その後、葵に百合の疑いが掛かったのは言うまでもなかった(笑)

ラウンド2:ゴート vs. セリオ

セリオ「よろしくお願いします」
ゴート「なんで私が・・・女の子と腕相撲など」
綾香「大丈夫、大丈夫この子ロボットだから」
ゴート「そういう問題じゃなくてだなぁ」
リョーコ「いいのかい?ミナト先生が誰とどこにしけこんでるか教えて欲しくないのか?」
ゴート「・・・・・・・・・・仕方あるまい・・・」

ちなみに当の本人は・・・
ガイ「ミナトさん、そんなに近寄られると・・・その・・・慣れてないもので・・・」
ミナト「赤くなっちゃってかわいい!」
ガイ「・・・・」
死んだはずのガイのIDを利用してミナトが誰とデートしているかは秘密です。

レディーゴー!

ゴート「く!!」
セリオ「・・・・」

なかなか良い勝負をする二人。
だが、少しセリオの方が分が悪いみたいだ。
そこで綾香がセリオに指示を出した。

綾香「セリオ、遠慮しなくていいのよ。相手頑丈だから全力でもいいわよ」
セリオ「イエス、マスター、腕相撲の奥義をダウンロードします」
ゴート「なに!」

説明しよう!!!
セリオは衛星を使って来栖川エレクトロニクスのデータベースからありとあらゆる達人達のデータをダウンロードすることによりその道のプロフェッショナルになることが出来るのだ!!!
決して月からエネルギーを受けてビーム砲を放ったりするわけではないので注意するように!!!(苦笑)

勝負は一瞬にして付いてしまった。

勝者HMX−013セリオ 決まり手は「サテライトシステム」
って、20世紀からどうやってデータをダウンロードするの?

セリオ「大丈夫ですか?」
ゴート「・・・・・・・・・何とか・・・・・・・」

ラウンド3:プロスペクター vs. 綾香

手を握りあった瞬間に二人はなにか相通じるモノがあったようだ。
それは真に実力がある者同士がわかる本能みたいなものだった。

綾香「・・・あなた出来るわね?」
プロス「はぁ、何の事でしょう?」
綾香「とぼけてもダメよ!格闘家の血が騒ぐの!全力で戦いなさいって」
プロス「それは光栄ですなぁ♪」
二人の間に静かな火花が散った。

レディーゴー!!!

綾香「はぁぁぁ!!!!」
プロス「ほいほい!」
綾香「はぁぁぁぁ!!!!」
プロス「ほいほいほい!」
綾香「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
プロス「ほいほいほいほい!」

戦う二人は盛んにオーラを発する。
綾香は激しい炎のようなオーラを
プロスは静かだが沸々と燃えたぎるようなオーラを
それらは激しくぶつかり合い、周りを圧倒した!!!

セリオ「両者パワーバランスとも互角です」
葵「これはひょっとして千日手では・・・」

説明しよう!!!
千日手とは、互いの実力が拮抗しているために千日かかっても決着が付かないという勝負のことである。
by聖闘士星矢

さてさて、
この二人の勝負、学園祭終了まで続いたとか続かなかったとか・・・。



なぜなにナデシコ学園祭編:イネス・フレサンジュ


誰も寄りつかないような科学教室の一角でそれは密やかに行われていた。
まるで黒ミサ・・・って感じだったりする。
そこには生け贄・・・もとい、聴衆二人を相手にイネス先生は張り切っていた。

イネス「なぜなにナデシコ学園祭編!」
芹香「・・・・・・・パチパチ」
琴音「・・・・・・・パチパチ」
なぜか張り切るイネスに気のない拍手の二人・・・無理もないが(笑)

イネス「なぜ皆さんが20世紀に居ながら23世紀の仮想世界に参加出来ているかというと、レトロスペクトの波動が・・・」

得々と説明するイネスをよそに困惑気味の二人。

琴音「先輩、わかります?」
芹香「・・・・・」
琴音「え?古代の魔法にも似たような用法がありますって?」
芹香「コクコク」
琴音「はぁ、そうなんですか・・・・」

イネス「・・・・でね、その変換公式をこう変形するとね・・・」
琴音「(先輩、なぜ私達ここにいるんでしょう?)」
芹香「・・・・・」
イネス「まぁ、平たく言うと映画のマトリックスみたいな感じなんだけど・・・」
琴音「(え?クイーンイネスは説明出来ずに寂しかった?)」
芹香「・・・・・」
琴音「(誰でもいいから説明を聞いてくれる人を呼びたかった?)」
芹香「・・・・・」
琴音「(皆さんを無事に現代に返す為にも私達がご機嫌を取っておかないといけない?)」
芹香「コクコク」
琴音「(うう、私達って生贄だったのですね・・・)」

悲壮感を押し殺してひたすらイネスの説明を聞く二人。
そんな二人をよそにイネスの説明は続いていった・・・



美少女コンテスト:女子全員


さてさてこちらは美少女コンテストである。
が、投票は既に終わって結果発表の最中であった。

「優勝者、佐藤雅史さんです!!」
並み居る強豪を抑えて優勝したのは飛び入り参加の雅史であった(笑)

雅史「あの・・・僕、男なんですけど・・・」
ジュン「わかるよ、その気持ち・・・」
いるいる、誰もが一度は間違える女性に似た男性キャラ

ちなみにそういうジュンは2位だった・・・



かくして結果発表


さてさて、学園祭が終わってミナト先生から出店への人気投票の結果発表が行われた。

ミナト「結果発表で〜〜す」
一同「ゴク・・・」
ミナト「観客を一番動員したのは」
一同「したのは?」
ミナト「オモイカネ出展、ホシノ・ルリ写真展!!」
一同「はい?」

オモイカネ『私も一応ナデシコ組の仲間ですので』
一番のヒットはオモイカネ秘蔵ルリの寝相であった・・・。



最後に"To Heart"ご一行は?


さてさて、元の世界にちゃんと戻れたTo Heartのご一行であるが・・・

芹香「・・・・・・」
浩之「え?例の未来から来た端末は廃棄処分にしますって?」
芹香「・・・・・・」
あかり「さすがにクイーンイネスの相手は疲れました?」
芹香「・・・・・・」
琴音「被害者を出さない為に自家用ロケットに乗せてセリオに捨てに行ってもらいました?」
芹香「・・・・・・」
マルチ「火星に・・・ですか?」

その端末がその後200年後に火星で見つかった為に火星会戦が勃発した・・・かもしれない(笑)



おまけ


あかり「そういえば、浩之ちゃん、志保は?」
浩之「あ、忘れた・・・」

志保「まだまだこれからよ!歌いつづけるのよ!!」
メグミ「お願い。もう、許して・・・・」
この二人、まだ歌い続けていたりする(笑)

ちゃんちゃん♪



ポストスプリクト


個人的にTo Heartがちょっとマイブーム(DVD完結記念!!)
PC版はやっていてゲームの方の内容も知ってるんですが、
PS版の方も手を出そうか思案中・・・

ということでナデシコ外伝はとにかくハメを外そうと決めている
わけですが・・・皆さんのご評価をお待ちしています。
もし妄想ネタがありましたら教えて下さい!

では!



改稿版ポストスプリクト


えっと新作も書かずにこんなの引っ張り出してきました(苦笑)

元々このシリーズは大塚さんちに投稿している「学園物」で行こうの1話のすぐ後に書いたものです。
で、この二つが思いの外面白かったので続き物にしようと書いたのがあのシリーズなのですが・・・3話でネタが尽きました(爆)

シナリオ的には非常にまとまっているのですが、投稿時の作品は既に大塚さんちのイベント会場の奥の方に埋もれているので、非常に勿体ないと思い、改稿してこっちにUPしました。
本来はこのお話、その後の4話か5話にしようと再編するつもりだったのですが・・・今更ですし(苦笑)

久しぶりに読み返してますが、なかなか初期の作品にしては良くできているのではないか?と自負していますが・・・親の欲目でしょうか?

ってことで、初めてこのお話を読んだ!って方がいらっしゃったらぜひ感想を頂けるとうれしいです。

では!

ver1.11

Special Thanks!
・AKF-11 様