CG:音の支配者 響

■タイトル:音の支配者 響
■Note:
 私のCG第8作目です。
闇の軍団編の3人目の敵キャラの女性です。
なぜかこのお姉ちゃんは片目がないキャラということですが・・・・音を操るのであまり関係ないかも。
紫蘭と因縁がありますが、それは次回を見ていただけるとわかると思います。

結構健気な性格なんですけどね。

■投稿時のドキュメント
 なるべく当時のまま収録します。

1.魂の違い

「何故だ!」
地に伏す鏡の支配者リズリー、それを見下す水の支配者 水城。
「私はおまえの力を越えた!なのに何故!!」
既に腕の一本も動かせないリズリーはうめく。もちろん水城のほうも無傷とはいいがたい。
「まだ気がつかないか?」そう言って水城は手をリズリーの義眼にかざす。
「おまえにチャンスをやろう。これからおまえの義眼をえぐり出す。その間反撃しないでおいてやる。あたしの能力を使えばあたしに勝てるかもしれないよ?」
「な、……。」
「やるか?」
そう言って水城の手は既に義眼を触るか触らないかの所まで近づいている。リズリーの顔には恐怖の色しか見えない。
「や、止めてくれー。」
「答えろ、鏡の支配者などは存在しなかったはずだ!おまえは何者だ!!」
水城は”義眼”に問うた。
「知らぬ、私は何も知らぬ!!」
水城のつめが軽くリズリーの義眼に食い込む。魂が軋むような音が空間を伝わってくる。
「さあ、言え!」
「私は知らぬ!ただ、悪夢に誘われてこちらの世界にやってきただけだ!!」
「悪夢(ナイトメア)?」
しかし、義眼の懺悔が最後まで聞かれるうちに義眼は魂をひきちぎるようなうなりをあげて消滅した。

目を覚ましたリズリーからはもう邪気は感じない。
「ここは何処ですか?」
たずねるリズリーに水城はあらぬほうを見て答えにならぬ言葉を答えた。

「……絶望をも乗り越えようと思う魂だよ……」
「???」
鏡の支配者だったものが最後まで持てるはずもなかった疑問の答えを水城はぽつりと呟いた。

2.響 vs 紫嵐


「久しいわね。我等が長、紫嵐。あの時我等、風の族から姿を消して何年たった?」
「響……。」
「まさか、なぜ闇に染まったとか言う質問は止めてよね。まさかそんな台詞をあなたから聞くなんてそれこそナンセンスですものね。」
「そうはいわない。ただあの泣き虫がなぜこんな姿でいるか知りたいだけさ。」
「……人は変わるものさ。あんたが光の支配者に手を貸しているという笑い話と同じように、私もあなたとは見てきたものが違う……。」
「最後に……、なぜ闇の支配者エターナについた?あいつのしている事はただの殺戮だぞ。」
「ならば、おまえにも聞く。なぜお前は気の支配者と運命を共にする?同じだよ。私はあの人の魂に惚れている。あの人の凄烈さも、繊細さも人間的な脆さも、苦悩も、そして優しさも。」
「……。」
「もっともリズリーや絵夢はどうかは知らないけど。」

「……互いに惚れた者のために……か。おまえとは戦いたくないな。」
「男は過去の幻想にしがみつき、安っぽい情念で裏切り……
 女は虚しい現実に追われ、ささやかな夢を守ろうとする……。
 あんたの口説き文句だけど今のあんたにぴったりだよ。」

それが合図かのように二人の戦いは始まった。

to be Continue......


 3.響のプロフィール

性格:
 挑発的な性格でその勇気も情熱も激しいものがある。
以前は泣き虫と言う噂もあるので、根は純粋で優しいのかもしれない。
彼女なりの義をもって行動しているようである。

能力:
 そのふるう剣のうねりを叩きつけるソニックブームは岩すら砕く。
しかし、恐ろしいのは音の支配者である彼女が操る力を持った”音”である。一般には言霊と呼ばれるもので、彼女の発する忌むべき言葉を聞いたものは魂から命を削られるという。

獲物:
 鈍く反り返ったシミターを自在に操る。そこから繰り出される音速の剣は総てを叩ききる事が出来る。

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