2003年5月某日。プレーヤーの家に新式のOversSYSTEMが届けられます。
 今回は、モニター応募者の中から、プレイステーション用ソフト「高機動幻想ガンパレードマーチ」をSランクでクリアした人が対象です。
 OversSYSTEMは縦5センチ、幅10センチ、高さ2センチほどの大きさで、コンピュータやプレステ、テレビに接続するためのケーブルが同梱されています。
適当な機器に接続してスイッチを入れるとすぐにシステムが起動します。

 OversSYSTEMが起動するとバージョン表示に続いて次のような説明が表示されます。ここは文字だけですけど、キャラクターたちはかっこいいオープニングを見たのでしょう。

 

第五世界へようこそ!


今日は1999年4月20日です。
 先日の大戦に勝利したことで、人類は熊本内における幻獣の勢力をほぼ壊滅状態に追い込むことができました。
 しかし、5121小隊の受けた被害も決して少なかったわけではありません。

1番機(重装型・壬生屋)
 ゴルゴーンの甲殻に刀を折られてしまい、残った柄で殴りつけるようにして戦かうことになってしまいます。度重なる体当たりとミサイル攻撃により、全面の装甲は剥がれ落ち、機体中枢はおろか壬生屋本人が幻獣の攻撃にさらされます。最後は、ゴルゴーンの体当たりと、士魂号のパンチが同時に決まり、ゴルゴーンは倒れます。しかし、士魂号も膝をついてしまいました。
 全身血まみれになり意識を失いながらも、壬生屋は敵をにらみつけるように目を見開いていたと、オペレーター瀬戸口は語っています。
 壬生屋は1週間の入院。士魂号は装甲版の総交換です。

2番機(軽装型・滝川)
 今回の戦闘で最も損傷の少なかった機体です。指揮車両の隣でライフルやバズーカをぶっぱなしていたので、幻獣による被害は皆無です。
 しかし、弾薬の交換に失敗して左腕と指揮車の屋根を吹き飛ばしてしまいました
 戦闘後原主任にぶんなぐられた以外、滝川に怪我はありません
 士魂号は左腕の換装が必要です。

3番機(副座突撃仕様・速見/芝村)
 複数の幻獣に囲まれ、ゴブリンリーダーのトマホークで両腕を落とされながらも、そのほとんどをミサイルで一掃しました。しかし、その直後スキュラのレーザーでミサイルポッドを破壊されてしまいます。滝川の援護でなんとか難を逃れましたが、武器はすべて失ってしまいました
 決めてとなったのは速見の放った回し蹴り。見事ミノタウロスの腰骨を砕いたところで、幻獣側は撤退を開始。人類側の大勝利で戦闘は終わりました。
 パイロット二人は軽傷。機体はほぼ全損ですが、原と森は整備員のプライドにかけて修理するとがんばっています。

ウォードレス(若宮&来須)
 レールガン抱えてくるくるしてただけなので全くの無傷です。
 今日も元気に走り回ってます。

指揮車
 滝川のとばっちり喰らってます。
 人的被害はありませんが、中村が泣きそうになっています。

 一般市民のほとんどは、幻獣が全滅したと思っています。テレビやラジオでは連日、人類の大勝利を記念した特別番組が放送されています。
 そうなると、こんどは人間同士のごたごたが起こってくるもので。幻獣に破壊された市街の復旧に絡む利権を巡って、様々な企業や団体がうぞうぞと動いているようです。軍事産業の株価が大暴落したり、建築・土木関連の株が高騰したりといった事態も起こっています。5121では加藤が頭を抱えている以外、たいした影響はないようですが。
 小隊にとって問題なのは軍縮問題でしょう。今後士魂号は建造されないだとか、5121他学兵部隊の規模縮小などの噂がちらほらきかれます。


 一通りの説明が終わると画面が暗くなり、介入するキャラクターの選択に移ります。


いよいよ第1回リプレイに進みます>>