諸星和己

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99/2/23 極妻
「極道の妻たち〜赤い殺意〜」試写鑑賞
 ちょっとネタバレあります。映画公開まで内容を知りたくないという方は、以下の文章は読まないでください。

 いやもう、かたせ梨乃の格好良いこと! スーツかっちり着こなして、ストレートロングにグラサン、ちょっと細めた目でじっと見据えられたりすると、こりゃ参った「かっちょええーー!」でした。 正直、主役のハズの高島礼子は影薄いっす(^^;)

 で、肝心の諸星様は。
 お祭りで焼きそば焼いてました。カノジョとランバダちょっとだけ踊ります。紫のちんぴらスーツが激烈お似合いでした。銀行の幹部脅してました。ぼこぼこに殴られて血まみれになってました。いや〜諸ちゃんでした(笑)
 かつて志麻おねーさまの腕の中で死んでいった晃のようなオイシイシーンは無かったですが、割とちょろちょろよく出てくるし、役の重さの割にクレジットの名前でかいし。いいんじゃないでしょーーか。
 欲を言えば、一カ所でいいから「おおっ!」と思えるシチュエーションが欲しかったな。ま、「女の映画」だから、仕方ないのだけども。

 3月6日、東映系で公開。もらってきたチラシには「新宿トーア」しか書いてないけど、他でもやるんだろうか。
 舞台挨拶は今んトコ、監督と高島さんだけってことだったけど、問い合わせ多ければ諸だって。クレジット順から言っても夢ではないだろう。なんたってチラシのクレジット、

高島礼子 野村宏伸 諸星和己 永島敏行 かたせ梨乃


だったから。諸ちゃんの名前、センター、なんだよ(笑)


98/12/26 いたずらっ子世にはばかる
12/25 ウェスティンホテル東京 ディナーショー18:00〜
 今週はディナーショー週間だった。誰にも会えない期間がずっと続いていたと思うと、いきなり週に4人。あんたたちどーしてそう極端なの? たまのテレビ出演だって裏番組で重なったりするし。少しはファンのことを考えてちょうだい。しかもライブじゃなくてディナーショー。3回分合計金額は考えたくもないフタケタ。いくら稼いだって追いつかないじゃないの。
 と、愚痴ってみたところで事態が好転するわけではない。とりあえずは「出会えたことに感謝しよう」。3種類4人。どのショーも、思いっきり楽しかったしね!
 21日のアツヒロ&淳一(17:00〜)と22日の晃(17:00〜)は、まだ大阪が残っているので、ネタバレにならないように、今日で終わりだった諸ちゃんから。他は近々アップします。

 ダウンタウンの街角にたむろする若者たちという風情のダンサーを4人従えて、豹柄のシャツを着た諸がタップを踏む。カンカンと小気味よく響く音に合わせて、手際よく階段のセットがダンスに紛れて組まれ、大小のアルミのゴミバケツが並んだ。ある時は踏み台に、ある時は太鼓の代わりに、銀のバケツを様々に使って、クリスマスソングメドレーが流れていく。曲のつなぎがスムーズでリズミカルだ。全編にタップを散りばめて、ダウンタウンのいたずらっ子たちが思う様遊んでいるような、楽しくおもしろい構成だった。
 持ち歌はアレンジを変えて新鮮に、ダンスは小気味よく軽快に。時折客席に下りてきて歌ったりする彼のサービス精神は健在で、自虐ギャグも相変わらずだった。ギャグのセンスはちょっと古いと思うのよ、諸ちゃん。イタイし。私、イタイのはあんまり好きじゃないな。あ、でも「プレイボーイ」は笑ったよ、確かに。

 キたのはやっぱり「荒野のメガロポリス〜Please」で、過去にこだわってるなあと自分を反省したりもしたけど、彼はあの頃と同じ、いたずらっ子の笑みで嬉しそうに歌っているから、これでいいんだよなあとも思う。
 メガポリ世界のように、荒廃したダウンタウンの街角。そこで逞しく生きる諸星たちに、やがて訪れる「Please」な救い……って、別にそこまで考えてるわけではないだろうけどね。

 そうそう、クリスマスの恵比寿ガーデンプレイスなんてベタな場所に招待してくれて、どーもありがとーねー、諸星くん。キミ盛んに客に「彼氏作れよ」と言っていたが、キミがこんな日程組んだから、みんな家族や彼氏を振り捨てて集まったんだよ? キミらのために、みんながどれだけ嘘つきになったかわかってる? そこんとこ、忘れないよーにね!(笑)


98/08/13 太陽がいっぱい
8/12 バースディライブ in 有明レインボーステージ
 我ながら現金なものだと思うのだが、ライブが終わったらとたんに元気になってしまった。正確には、前奏が始まってドラムとベースの音が体中に響いた、その瞬間からだ。ここ一ヶ月ほどやさぐれまくっていて、しかも夏バテ気味でへろへろだったのに、「始まる前と顔の艶が違う」と同行の友達に呆れられるほど、浮上してしまった。

 「STAR LIGHT」のジャズ風アレンジで始まった諸ちゃんのバースディライブ。相変わらず、めちゃくちゃ楽しかった。客を楽しませるというエンターテインメントという意味では、彼の右に出る者はいないかもしれない。大幅にアレンジを変えた馴染み曲で飽きさせないし、幼稚園帽子をかぶってミニドラムをたたくコミカルな演出も可愛い。「太陽がいっぱい」では下手側に設置されたクレーンで客の頭の上を回り、割らせたくす玉には「流れ流れて28年」。いきなり脱ぎだしたGパンの下が「あの」レオタードで、ナマで例の振り付けを見せてくれたのには、いっそ感動したよ、うん。アパガードロケットの時も思ったが、さすが大将、外さない。サービス精神はピカイチである。

 28歳になった彼は、声が伸びて歌が上手くなり、体つきも逞しくなった。けど、ファンが歌うのは「Happy Birthday かあくん」で、笑顔は相変わらず太陽のようだ。レインボーステージで7色のライトに照らし出される彼。アンコールラストでステージ後ろに流れ落ちた花火の滝を背にしても、その輝きは衰えない。
 夢の大橋の照明がきらめく美しいお台場の夜景に負けない、きらきらの太陽だった。

 なんだ、ライブが足りなかっただけなのか。
 太陽の輝きにあたれば、こんなに元気になれるのだ。
 我ながら、わかりやすい体だ。


98/05/06 開いた番組
4/29 とんねるずの生ダラ、エアロビコーナー出演。2回目
 5/31に静岡に行けばこの踊る諸ちゃんに生で会えるのか……とホンキで考えさせる罪な番組、生ダラ。先週の放映の翌日、会社での同僚たちの会話である。
 彼「昨日たいへんだったんだよ、デビがさあ、アキレス腱切っちゃって」
 彼女「デビって、あのけっこう踊れてた人でしょ?」
 彼「そう。3番目に踊れてたんだけどなあ」
 彼女「へえ、3番目なのか。じゃあ1番踊れてたのは誰?」
 彼「アレだよ、ほら、芸能人辞めてたヤツ」
 彼女「ああ、あの人かあ」
で、私は当然ここで「辞めてないわよ!」と突っ込んでおいたワケだが(笑)、まあ、それは置いておこう。
 私は、彼らの会話が嬉しかった。彼も彼女も、諸ちゃんをちゃんと認識してくれていて、なおかつアパガードのCMも知っていたのだ。しかも、ダンスがあの中でイチバン上手いと言ってくれた。素人ばかりのあのコーナーで上手くなきゃ嘘って気もするが、そもそも光GENJI自体、「ダンスが上手かった」という世間の認識がないのが普通だ。それを覆しただけでも、あの番組の価値はある。いやそこまでは行ってないか(^^;)
 ともかく、別にファンでも何でもない人たちの会話だ。「昨日のドラマがさあ」とか「夕べ巨人が勝ったでしょう」というような日常会話と同じレベルで、諸ちゃんのことが話題になった。単純だが、テレビ出演がめっきり減ってしまった昨今、それだけでも嬉しい。これだから、こういう「開いた番組」はやめられない。

 世間一般的によく見られている番組、いわゆる視聴率のいい番組というのは、当然ながらファンじゃない人たちがたくさん見る。「あ、この人いまこんなことしてるんだ」「へえ、かっこいいね、誰?」といった、ファンじゃないリアクションが期待できる。新しく「彼」に注目する人が出てくるのだ。
 ファンはファンで、たとえばCD出たら買うしライブがあれば通うのだが、それだけでは「ファン」という閉じたサークルしか発生しない。当然、それは減ることはあっても増えることはない。新たな展開は期待できないことになる。ファン心に凝り固まったファンが一生懸命情報を集めてようようエアチェックするのもよいが、それだけではタレント稼業、やっていけないのだ。

 だから、ファンだけ、一部のマニアだけが見る「閉じた番組」ではなく、とんねるずやウンナンのバラエティーとか、音楽番組とかお料理番組とか、普通の人が普通に見る「開いた番組」に出て欲しいと思う。歌ってくれたり踊ってくれたりして、彼らの特技や長所が発揮できれば、なお良い。とにかく、世間の人たちに「私の好きなカレはこんなスゴイ人なのよ」と自慢したいのだよ、私は(笑)

 その意味で、諸ちゃんのエアロビは大変に素晴らしい。なんたって、ダンスなのだ、ダンス。同じ意味で晃の「HOTEL」も買っているのだが、こっちは内容が今ひとつ……いや、言うまい言うまい。毎回晃を使ってくれてありがとうね(笑)>TBS 最近出ないが(^^;)「晴れたら」の淳くんも、アウトドアな人々へのアピールという点では合格点。歌ってくれればもっといいがね(^^;)
 反対に、内海光司の仕事に不満が残るのは、「閉じた番組」ばかりだからだ。「なんじゃに」はやっぱ、ファンじゃなきゃ見ないでしょう、時間帯も時間帯だし。ジュニアのファンがいまさら内海光司のファンになるとは思えないから(いやもちろん例外はどこにでもいらっしゃいますが(笑))、結局ただ出ているだけで何の発展性もない。世界で一番ジュニアに詳しいタレントになっても、来る仕事はせいぜいがジュニア番組の司会だ。しかもハンパ。ジュニア番組でもメジャーなモノになると、ヒロミに取られてしまうのだ。地区限定、区域指定。京都限定シバ漬け味おっとっとみたいなものだ(ほんとにある)。究極の閉じたわっかだな。
 せっかくウンナンとかの開いた番組に出ても、結局何の発展性もないままに終わってしまったし。「趣味ですから」は名言だと思うが、それだけだったもんなあ。ウンナンのファンが「(気分は上々に出たタレントは)ウンナンとあーだこーだ話し合って次の企画決めて、でそれに出るんですよ。内海さんは話をしなかったんですかねえ」だって。覇気がないのだ、覇気が。せっかくの「開いた番組」、石にかじりついてでもレギュラーの座を確保するくらいのことをして欲しいものだ。

 話を戻そう。諸ちゃんである。
 そんなわけで、私はとても水曜日が楽しみだ。今週はやらなかったが、来週か再来週にはまた踊る諸ちゃんが見られる。そうしてそれは、私たちのようなファンはもちろん、ファンじゃない人たちも見る「開いた番組」なのだ。
 会社の人たち、もっといっぱい話題にしてね。近所のおばさんも通勤電車のおじさんたちも、もっとウワサにしてね。高校生も中学生も、あれが光GENJIだった人だよって言ってね。

 それが、これからの第一歩だと、思うから。


98/04/10 ダンスの記憶
4/8 とんねるずの生ダラ、エアロビコーナー出演
 普通の学生をしていたら、ダンスをする機会なんてめったにない。せいぜいが体育の授業で創作ダンスをやらされるか、マスゲームで踊らされるくらいのものだろう。それも、嫌々。ディスコやらクラブやらでのダンスってのは、この場合のとはまた違うしね。

 彼らは踊った。最初こそ不器用だったが、毎日毎日の積み重ねでずいぶんと上手くなった。ファンの贔屓目を抜きにしても、かなり高いレベルのダンスを披露してくれていたと思う。
 ローラースケートとダンスと歌。それが彼らのグループの象徴だった。
 好きとか嫌いとかじゃない。もちろん、大嫌いだったらやってなかったかもしれないが、成り行きで、という部分も多いだろう。「踊ることが大好きだったから、自ら望んで事務所に入りました」という人はひとりもいなかったからね。
 とにかく彼らは、テレビで、コンサートで、歌い、踊った。

 諸ちゃんは、「もう3年踊ってない」と言っていた。
 確かに、彼のライブにダンスの要素はほとんどない。だから、ライブ用に本格的にレッスンを積んでいることはないだろう。せいぜいがジムやプールなんかで体を鍛えるくらいだ。
 それなのに。

 番組のコーナーでエアロビにチャレンジした諸ちゃんは、他の誰よりも足があがっていた。ジャンプも高いし体のキレもいい。振りもほとんど初見で入っていたように見えた。
 一緒に踊った他の人がみなダンスの素人さんだったのだから、仮にもダンスで生計をたてていた「プロ」な彼があの中で目立っても当然という気もする。が、それでも(本人の言葉を信じれば)3年もダンスから遠ざかっていたのだ。忘れていても不思議はない。体が動かなくなったりするのが普通だろう。確かに、昔よりは多少キレが甘いような気がしたが、それでも十二分にかっこよかった。
 3年、踊ってなくても。大好きではじめたことではなくても。
 8年間積み重ねてきたことは、彼の中に確実に残っていた。

 彼らの体が覚えてる。心もアタマも覚えてる。
 それだけでも、もう十分なのかもしれない。


98/02/04 豆まき
2/3 目黒不動尊にて豆まき
 友達に会おうと思ったら、電話をかけて約束をとりつければすむ。どんなに忙しい友人でも、何ヶ月か後には会うことができるだろう。
 ところが、芸能人に会おうと思ったら、彼らが何かしらのイベントなりコンサートなりを企画してくれないと駄目だ。どんなに会いたいと思っても、一度そういう機会を逃したら、次のチャンスまで待たないといけない。しかも、そのチャンスはいつやってくるのかわからない。なんともやっかいなことである。

 年末にディナーショウもカウントダウンも行けなかったから、諸ちゃんに10月以来会ってない。まあ、3ヶ月のタイムラグなら短い方だが、比較的近場で顔が見られるイベントがあるとなると、やはり行きたくなるのは人情だ。これを逃すとまた次がいつかわからないし。
 というわけで節分の日、仕事の合間の外出の隙に、諸が豆まきをするという目黒不動尊まで行って来た。
 途中で道を聞いたおばさんが「今日はたくさん行ってるからすぐわかると思うわ」と苦笑しながら教えてくれた通り、狭い境内に女の子が溢れかえっている。お寺が出来てからこっち、こんなに茶髪に埋まったことはないだろうと思われる境内に響く、ケータイやらPHSやらの呼び出し音。「何事なの、これは」「ほらあれよ、光GENJIの子が来るのよ」とこそこそしゃべっていた隣のおばさんたちの会話が印象的だった(笑)

 白っぽいTシャツに黒のスーツ、その上に裃。「歳男 諸星和己」と書いた名札と、名前入りの枡。撒く前からぽりぽり豆をかじっていたらしく、諸ちゃんは口をもごもごさせていた。隣の山本穣二さんとなにやらにこやかに会話していた、その笑顔。豆を撒きながらも彼は、常時笑みを絶やさなかった。可愛い。面と向かっていったらはっ倒されそうだが、なにやら嬉しそうな様がむちゃくちゃ可愛かった。
 張り出しに彼がいたのは、たぶんほんの10分くらいのことだったろう。他の歳男、歳女の人たちが境内を練り歩いたのに加わらず、早々に引っ込んでしまった。まあ、あの状態で彼が歩いてたらパニックになっていただろうから、賢明な処置なのだろうけど。
 私はわりと後ろの方から見ていたからおしくらまんじゅうには巻き込まれなかったが、今朝のワイドショウでちらっと流れた様子から察するに、最前列の方は満員電車もかくやという感じだった。しかもみんな、撒いた豆を取ろうと殺気立っている。婦警さんがさかんに「絶対に前の人を押さないでください」と拡声器で叫んでいた理由がよくわかった。しまいには「諸星さんのファンの方、諸星さんは……」と案内までされたからなあ(苦笑)

 節分は、鬼を払って福を招き入れる儀式だ。
 諸ちゃんが撒いた豆で、彼と私たちと、みんなの鬼が払われて、みんなの幸福が呼び込まれるといいんだけど。さしあたっては諸ちゃんのCD発売ですかね(笑)
 「次はいつだろう……」と不安にならない活動が、なによりもいちばんの「福」だと思うので、ひとつよろしく、諸星さん(笑)
 いや、諸ちゃんだけじゃないな。7人全員に言えることだ。ちょっとあんたたち、次に何やるのかとっとと教えてよねっ(笑)


97/10/12 銀のロケット
10/10赤坂BLITZでライブ。前回のBLITZの追加公演。1部2部があり、私が行ったのは18時開始の2部。
昼に日比谷で内海見てから、赤坂(晃じゃないよ、とお約束のボケ(笑))へ行きました。

 やはり諸星和己という人は、すごい人だ。
 毎回毎回ライブのたびに、私たちファンの予想を超えることをしてくれるのだが(例:野音の羽根付きローラー)、今回もやってくれた。アンコールで彼は、「歯が命」の文字も鮮やかな銀のロケットを背負って出てきたのだ。「アパガーーーーーーード!」という絶叫とともに現れた諸ちゃんに、私の膝が砕けたのは言うまでもない。BLITZよ、どうして1階はスタンディングなのだ。そしてチケット取ってくれた友達よ、どうして今回は座席付きの2階じゃなかったんだ。倒れるかと思ったよ、私ゃ(^^;)

 替え歌大王の彼がその格好で歌ったのは、ジャニーズワールドのアパガード版。あまりのショックに歌詞はほとんど忘れてしまったが(笑)、とにかく、ここまでやってくれたら、さぞやサンギ(アパガードの会社ね)の方々も喜んでいるだろうという内容だったのは覚えている。おまけに、用意してあったらしいアパガード(商品)を客に向かってばらばらと撒く。さすが、諸星。はずさない。また買いに行かなきゃ、アパガード(笑)
 ところで君、そのロケットは作ったの? それとも借りてきたの? サンギの方々はもしや、君のことをお笑いの人だと勘違いしてるかもしれないよ……(笑)

 それにしても、相変わらず彼のライブは楽しい。スタンディングの客が多いBLITZだからだろうが、ガンガンにのれる曲メインで構成されたライブは、常の世の憂さをすっかりはらしてくれる。この日はまた、彼がとてもハイテンションで、MCでも笑い転げていたからなおさらだ。メンバーの話題も、相変わらず満載だったしね(笑)
 風邪ひいてないかと客席にふって「おたふく風邪ですか? 寛之みたいになっちゃいますよ」。前田さん結婚の話題でスポーツ新聞取り出してテレビ欄を見て一言「敦啓も昼間からキスシーンばっちりで」。ある舞台を見に行ったと言う彼に客席から声がかかり「晃くん? 内海くん? 知らない名前だなあ」。その舞台で隣にアントニオ猪木さんが座り「すごいですよ、山本くんより顔長いですから」。何げに他のメンバーの動向をちゃんと知ってるあたり、諸ちゃんだなあ……(笑)
 MAXやらスピードやらシブガキ隊やらV6(正確には坂本くんか?)やらの振りまねするし、ギター片手にガラスの十代歌うし、もうもう、とんでもなく楽しいライブだった。

 伸びのある諸ちゃんの歌声と、彼のプロ根性は、いつもいつも素晴らしいと思う。「客を楽しませてくれる」ことに関しては、彼の右に出る人はいないかもしれない。
 でも、「TRY AGAIN」も「終わりのない夢」も大好きだが、そろそろ新曲が聴きたい気もするな。せっかく客全員で「レコード出してください!」と叫んだんだから、2部で見ていたというエイ○ックスの専務さん、ひとつぜひぜひ彼のCDデビュー、よろしく!

 しかし今回は、タイトルが妙にリリカルだな(笑)


97/09/03 芸能人は…
 芸能人が大切にしなければならないのは、歯ではない。いや、海外ロケ行って歯痛で顔腫らせて帰ってきたどっかの誰かさんみたいな人もいるから、大事にしなきゃいけないもんではあるだろうけども、それにしても、ロケット背負ってまで力説するものではない。
 だが、しかし。

 芸能人は、人に知られてナンボ、評価されてナンボ、だと思う。
 他の職業でも、よかれあしかれ完成した仕事を評価されて初めてその仕事が終了するといっていいと思うが、芸能人はなおさらだ。他人からどう思われるか、どう評価されるかが直接本人に還っていくという意味では、他の職業よりもさらにシビアなものだろう。人気商売、水商売と言われる由縁だ。

 だから、どんなにいい仕事をしても、誰も知らなければ意味がない。
 アウトローがいい、売れなくても気にしない、という人はいても、誰にも評価されなくていい、という人はいないはずだ。マイナーならマイナーなりに、それなりのファンがついて応援してくれて、それで初めてそういうことが言えるのだと思う。
 ならば芸能人、人目に触れないことには、話にならないはずだ。

 彼は、誰よりもプロだった。他のメンバーが何も言えない、言わない時に、彼だけはタレントとして、精一杯の笑顔と話術を披露してくれていた。当時はそれが鼻についたものだったが、いまになってみればわかる。彼があの笑顔で「こばはーーー!」と言っていなかったら、光GENJIの世間への認知度はもっとずっと低かったはずだ。
 デビュー当時の、あの大変な時期に笑えたのが、彼という人なのだ。

 グッズを作り、ライブをやって、ファンクラブイベントを行う。それは大切な活動だと思うが、それだけでは、知っている人だけが知っているという内輪なものだ。離れていくファンはいても、新たな広がりは期待できない。やはりテレビや雑誌への露出は、宣伝という意味でも必要なことだろう。ましてや、人気のあるシリーズCMで、露出度も高い金のかかったものであるならば、まさに渡りに船だ。

 これから先、芸能界で生きていくためには必要なことである、と。
 彼は、そう信じたからこそ、あのCMに出演したのではないか。
 ロケットを背負って妖しげに腰を振る諸ちゃんを見て、私はそう思った。

 しゃれにならないという意見もあるし、悲しい思いをした人もいるだろう。
 でも私には、「歯が命」と笑いながら、諸ちゃんはもっと遠くを見ているような気がしてならない。
 そう、信じている。

 それにしても、紀香ちゃんの「かあくん」がイマイチ聞き取れないのが惜しい。個人的には彼の髪型も、もうちょっとかわいらしい系の方が好みだったな。なんかアヤシイ人みたいなんだもの(^^;)
 でもいいの。テレビ見てていきなり諸ちゃんに会えるという、いまだかつてない楽しみを味わえるから。私、彼らがバンバンCMに出ていた当時は、ファンじゃなかったからさ。


97/08/17  虹
 すぐ向こう側に見えるビル群、その手前に濃い緑。台形に切り取られたような白っぽいステージに、照明や音響機材がしつらえられている。うるさいほどの蝉の声。傾きかけた太陽の弱い輝きが、夏の夕方特有のけだるさを強調している。

 私にとって初めての日比谷野外音楽堂は、室内のホールとはまた違った趣だった。
 昼の部を見た友人が、昔の曲をかなりやると言っていた。「昔の仲間に捧げます」と、彼自作の名曲『TRY AGAIN』を歌う、とも。まったくあの人は光GENJIのファンだなあ、となかば呆れながら、ライブのスタートを待っていた。
 バンドメンバーの『ハッピーバースディ』が流れ、彼が登場。そういえば一応バースディライブだったなあと思い至る。週はじめ、実際のバースディイブにBLITZライブがあって、その時にハッピーバースディを歌ったから、どうもそんな気がしなかった。
 初っぱなはガンガンにとばしてくれる。青のシャツで前をはだけたままの彼。また寛くんのチェックが入るよ、と思いながらも、やっぱりこの人にはステージが似合うなあと、見とれていた。赤い逆光の照明に照らし出される彼のカッコ良いこと! ほとんど脱げかかってるシャツもセクシー(笑)
 「夏休みの日記を持ってきました!」と小さなノート(?)を片手にした彼が、客席をあおって歌い始めたのは、『WAI WAI HOLIDAY』。あの懐かしい手振り! 会場中が打ち合わせもなしに揃うのはさすがだ。カンペのノートを見ながらでも歌詞が危うい彼は、他のメンバーのパートを全く覚えてない、メンバーのありがたさを感じた、というようなことを言っていた。大丈夫、他の子たちも、自分のパートすら危うい人がいたから(笑)
 楽しかった。ここまでは。純粋に「わーい(*^^*)」と見れた。
 でも、次の2曲で、私は顔も上げられないくらい、泣いていた。
 聞き覚えのあるイントロ。始まった曲は『君とすばやくSLOWLY』。当時の振りも、ちょっとだけ見せてくれる。でも、コーラスは重ならない。馴染みの曲なのに、馴染みのない響き。畳みかけるような彼の歌声に、会場中が懐かしい手振りで答えた。
 曲が終わり、少しだけ下手にはける彼。そうして出てきたのは、白い羽根飾りにローラーの「かぁくん」で、かぁくんは「ジャニーーーーズ、ワーーーールド!」と絶叫したのだった。
 あの時の歌詞、あの時の記憶。どんな気持ちで、彼は今これを歌ったのか。メンバーの名前、「ありがとう、友よ」。
 これを歌うと聞いていたのに。心の準備は出来ていたのに。それでも、覚悟しきれなかった何かが、私の顔中を涙で濡らしていた。何たることか、いまさらなのに。

 その後、静かなバラードやガンガンのロックで、彼はライブを盛り上げた。客席もノリがよく、とても楽しめた。だんだんと暮れていく夏の陽の中、少しずつ効果的になっていく照明も綺麗だ。りーりーという夕暮れの虫の声さえ、素敵なBGMだった。
 「終わって欲しくない」という会場中の思いが、声がかれるまでのコールとなって、日曜日の日比谷に響いていた。

 アンコール。『TRY AGAIN』。夢にもう一度トライするという、その歌詞が心にしみた。
 間奏で、ステージ手前から上に向かって、噴水のように細かい水粒が吹き出した。ドラゴン花火のように大きな弧を描く水滴に、ライトがきらきらと輝いて、まるで虹のように見えた。
 雨上がりに、一瞬だけ見られる、虹。
 すぐになくなってしまう、運が良くないと見られない、自然のいたづら。
 青や赤や黄色や、様々に輝く、夢のような7色。

 諸星和己の心の中には、綺麗な綺麗な虹が今も輝いている。
 そしてそれは、私たちファンの心の中にも、確実に根付いているのだ。


97/08/11 白いギター
 諸ちゃんには、この夏定番のMCネタがある。『メロディ』で玉置浩二さんにとてもお世話になって、曲とギターを貰ったという話から、ギターの名前が「コウジくん」であるとひき、「コウジっても内海光司じゃありませんからねー」と落とすのである。回を重ねるごとに少しずつバージョンアップしていき、ギタースタンドだの背後霊だの、内海光司は様々なものに例えられていた。
 それが、今日の赤坂BLITZライブでは割愛されていた。「ギターのコウジくん」までは変わらなかったのだが、その後するっと歌に入ってしまい、内海光司のネタがでなかったのだ。
 さすがに飽きたのかなあと、少々残念に思っていたところで、爆弾発言があった。
 次の曲だったと思う。白から灰色にグラデーションがかかっているちょっと変わった感じのギターを抱えた彼は言った。
「このギターは、内海光司からのプレゼントなんです」
 なーーーーにーーーーー!? ホントか、それは!!!
 会場からも「えーー?」とか「うそー」とか、様々な声がかかるが、彼は平然。そのまま曲になってしまった。
 そりゃ、この日は諸ちゃん27歳イブの、バースディライブだった。だから客もその気で、かなり盛り上がっていたし、プレゼントをおいてきた人も多かったように思う。きっとバンドメンバーやスタッフの方たちも、何かしらのお祝いを企画していたに違いない。
 しかし、しかし、だ。人にご飯をおごらないことで有名な内海が、あろうことかギターなんて高価なものを、人にプレゼントするのだろうか。
 なにせ、「ツクリの諸星」である。あることないこと、かつてのMCでさんざん吹いてくれた前科がある。真相は闇の中だ。

 弾き語りをすると言い出した彼は、ジャカジャカとかつての『内海光司の歌』の前奏を演奏し始め、「これじゃないですよ」と断ったにも関わらず、会場からの熱烈なコールに答えて冒頭を歌ってくれた。歌詞はちょっと違ったが、即興で歌ったはずのあの曲をきちんと覚えていたと言うことは、案外かなり前から作ってあった曲なのかもしれない。満を持して、あの時、あの場所で歌ったのか?
 自分が明日27歳になる、という話の時も、「流れ流され27年……どっかで聞いたな」とか言ってたし。
 ずっと定番として内海の名前を出していたし。
 諸星和己、やはりかなりの内海ファンだと見た(笑)
 そしてそんな諸ちゃんに、さすがの内海も根負けし、けっこう仲良くつきあっているのかもしれない。諸ちゃんのことだ、友達の誕生日だなんていったらかなり高価なものを贈っていそうだから、内海もきっと、けっこうなものをもらったのだろう。せめてものお返しということで、ギターになったのだろうか。
 しかし、あの内海が。「8年つきあってて、こないだ初めて内海くんに奢ってもらいました」という敦啓の証言も記憶に新しい、あの内海が。
 これが、晃が敦啓にプレゼントした、とかなら、素直に信じられるのになあ(笑)

「見立てたのが内海くんってだけなんじゃないの? あるいはカタログかなんかで『これいーなー』って言ったとか。お金は自分で出してるのよ。それでも諸星は、すごーく嬉しいに違いないわ」
 ライブが終わってから、諸星イチオシファンの友人が呟いた。
 案外そのあたりが真相かもしれないと思っている今の私がいる。
 ごめんね、諸ちゃん。悪気はないの。
 でも、そんなふうにファンに予想されてしまうあなたも、大好きなのよ〜〜〜(*^^*)


97/08/11 オンザロード
 斜幕のかかった暗いステージ。どこからともなく歌声が流れる。キャーッと客が沸いたところで、すうっと舞台センターにピンスポットがあたり、照らし出された輪の中に諸ちゃんの姿があった。静かに響くアカペラの『Song for You』。ベロア素材と思われる黒のスーツに身を包んだ彼が、しっとりと大人のムードで歌い上げる。聞き惚れる場内は、ときどき「かっこいい……」と呟く声が聞こえる他は、水を打ったように静かだった……。

 いや、呟いていたのは私なんだけどね(笑)
 とにかく、諸ちゃんはかっこよかった。乗りのいい曲はガンガンに、しっとりとした曲は歌い上げ、馴染みの曲ではファンを盛り上げ、興に乗っては上半身裸に(笑) さすが、だてに10年芸能人をしてないものだと、感心する。自分の見せ方を心得ているのだ。そんなところに、私は諸星和己という人のスゴサを感じる。

 彼は、ことあるごとに「光GENJI」の名前を出す。そのものずばりではなくても、メンバーの名前や当時のことを、比較的頻繁に話してくれる。それが良いことなのか悪いことなのか、いろんな意見があると思うが、それによってファンが沸くのは確かだ。だから、今現在の状況では、ライブを盛り上げるためにも必要なことなのだろうと思う。
 今回も彼は、懐かしい曲を歌った。しかも、ファンにとっては複雑な思いが交錯する曲だ。どんな曲にもそれなりに思い入れがあるし、大事な曲が人によって違っていて当然だが、やはり脱退コンや解散コンでの曲は大切なモノだ。ましてやそれが、ソロだったり、デュエットだったりした、本人たちにも思い入れが深いだろうと思われるものは、特に。
 『路の上から』と、彼は決して言わなかった。ずっと『オンザロード』と言い続けた。確かにあの曲のサブタイトルはそうだったが、一般的な通り名は前者のはずだ。それなのに。
 彼の中でも『路の上から』はとても大切な曲で、それをひとりで歌うことになった様々なモノ---たとえば歳月とか、グループ解散の経緯とか、今現在の自分の状況とか---にこだわった結果だと、私は思っている。そうでなきゃ、彼がタイトルを言い換える理由がない。
 『オンザロード』を太田さんと歌い、斜幕の向こうから始まるステージを構成し、「立っただけで拍手もらえるなんて俺もまだまだ捨てたもんじゃない」と言いながらカッコつけ、アンコールでおきたファンのハッピーバースディコールに涙目になる、それが「今」の諸星和己なのだ。

 変わったところも変わらないところもすべて含めて。
 これからも応援したいと、強く感じさせる人だと思う。

 余談だが、ライブの後に近くの居酒屋で友達とご飯を食べていたら、バンドメンバーが入ってきた。死ぬほどびっくりした。「『2・5・7』の冒頭が入っていたのは何て曲でしたっけ?」とよほど聞きに行こうかと思ったが(笑)、さすがにやめたよ(笑)
 ちなみに本人はいなかったっす。藤原紀香ちゃんが来ていたので、彼女たちの接待だったのだろうか。

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