プレビュー公演までの道
1998/03/30〜04/04
えんり&フェネギーの京都顛末記
●3/30
その第一報は、30日の夕方だった。
「落ち着いてよく聞いてね。今日からはじまった京都の公演、内海光司が出てるんだって」
友達からの電話の意味を理解するまでに、私はしばらく時間がかかったように思う。
「……え、えええーーーー!????」
「踊らない歌わないっていう話だけど」
「で、で、で、でも、出てるんなら、見にいかなきゃ!」
「とにかく詳細がわかったらまた連絡するから」
混乱したままの私を残して、電話は切れたのだった。
夏の京都の内海光司はたいへん素晴らしかった。だから春にまたkyo to kyoがあると聞いて、内海が出てくれますようにと祈るような気持ちで詳細の発表を待っていたのだ。それが、今回はジュニアだけと聞いてがっかり。夏に期待をかけよう!と諦めて、春の公演の日程などすっかり忘れていた、そんな矢先の出来事だった。
そんなんあり? たとえ踊らなくても、生で見られるなら行きたいと思うのが人情じゃないか。それなのに、当日に発表になるなんて、どういうこと? 内海ファンなんて来るなってこと? 次に生の彼に会えるのがいつになるのかわかんないんだよ? いきなりこれって、酷いよ、あんまりだよ。
行くとなると、まず仕事と家庭をナントカしなきゃ。お金はどうにでもしよう! 要はチケットだな。もう公演始まってるんだから、シアター窓口でしか買えないか? ぴあは? セゾンは?
アタマの中をぐるぐると、いろんなことが回っていた。
夜、ネットやNIFに、見に行ったジュニアファンからの「内海くん出てますよ」報告が入っている。友達からも「京都の友達が教えてくれたんだけど」と電話が入る。第一報をくれた子にも確認して、踊らないけど出演してるのは間違いないことがわかる。いつものコンサート仲間にも連絡。次がいつかわからないから見たい!という気持ちはどんどん強くなっていった。
ネットで肝心のプレビュー公演の詳細を調べるが、何回の公演があるのか、チケットの発売はどうなってるのか、いまひとつよくわからない。とにかくぴあでは取り扱いがあるらしいとわかったので、明日、ぴあとセゾンに駆け込むことを決意する。
また、京都のお友達にシアター窓口でのチケットゲットを頼んでみるという子がいたので、便乗させてもらった。フェネギーさんに電話して、チケットが入手できたら木金か金土で行こうと誓う。
●3/31
地元のセゾンでは売り切れだという。池袋(うちから最寄りの繁華街)のぴあとセゾンをいくつか周り、セゾンではプレビュー公演の取り扱いはないとわかった。また、ぴあでも追加になった30、31、4日のチケットの取り扱いはない、しかも11:00と19:00も追加だったから、結局1、2,3日の13:00、15:00、17:00で、もう立ち見しか残ってないとのこと。
シアターに問い合わせたら「(内海光司は)全公演出演と聞いております」と言われたので、どこの回でもいいやと思っていたが、老体に立ち見はつらい……(^^;) しかし、背に腹は代えられない。3日の13:00のチケットを取った。全席1枚¥4,000。踊らないなら1回でよかろうというこのときの判断を、後々とても悔やむことになってしまった(^^;)
そしてこの日の夜のNIFに衝撃的事実が。「今日の13:00の回、内海くんは出てませんでした」。うわ〜〜〜、オレ買ったの13:00だよ!
流れてくるウワサでも、朝のには出てないとか。もしや夏と同じように、11:00と13:00は出なくて15:00からのだけなのか? 慌ててNIFとネットに「内海光司出演情報求む!」と書き込んでみる。公演を見たジュニアファンの方々が、この回にはいたとかいなかったとかを、いろいろ教えてくれた。持つべきものはファン仲間だなあ(感涙)
しかし、肝心の13:00の回には出てるのか出てないのかわからない。京都シアター窓口でもチケットはない。こうなったら、ダブってもいいから17:00の回とかも買っておこう!
コンサート仲間は「踊らないなら今回はパス。踊るときまでお金を温存する」という返事。
フェネさんはすっかり行く気だったので、日程を金土に決めた。ホテルと新幹線の手配をフェネさんに頼む。
●4/2
1日はどーしてもぴあに行けなかったので、この日、速攻で池袋へ。京都のぴあに電話して問い合わせたところ、すべてのチケットが完売していると言われ、かなり慌てていたのだが、「3日の17:00の立ち見が1枚だけ残ってます。他はすべて完売ですね」。とにかく買います!というわけで、手元には3日13:00が2枚と17:00が1枚。電話と窓口と言うことが違って不安だったので、他にもいくつかぴあを巡ったが、やはり以降はすべて「完売です」だった。
「私たちは円山公園の夜桜を見に行くのよね……」
フェネさんとふたりで心に言い聞かせていた。
●4/3
9:00発のぞみで出発。シアター前には女の子がたむろっているが、事前に聞いていた通り、見事にダフ屋がひとりもいない。私服警官とかたくさん出て、かなり厳しい取り締まりがあったとか。まあ仮にも日本が誇る古都・京都の表玄関だからね。
その代わり、女の子たちが「○日のチケット譲ってください」だの「○時のチケットを△時のに交換してください」だのと書いた紙を胸元に掲げている。自分の希望にあった張り紙の子と、個別に交渉するわけだな。ある意味、とっても合理的か。
13:00で果たして内海に会えるのだろうかうろうろしていると、フェネさんのお友達が声をかけてくれた。1週間京都に詰めているという彼女曰く「出ないこともあったけど、あれ以降はずっと出てます」。うわ〜すごく心が軽くなったよ! この段階では、13:00で入っても内海には会えないだろうという気持ちの方が強かったからね。ちゃんとシアター入り口の張り紙で「ゲスト 内海光司」という文字を確認していたが、シアター発表の情報って曖昧なのばっかなんだもん(^^;)
<この張り紙の写真をここに入れました。92k>
それでもちょっと不安だったのだが、たまたま4日17:00、3階席だけど入手できた。これで今日が駄目でも明日がある! 安心安心。京都まで来た甲斐あったね。
で、時間にもなったことだし、私たちは13:00の回に入ってみたのでした。
公演詳細はこちら。
終演後、今回は開業していたホテルグランビア(シアター向かい)のロビーラウンジでお茶しながら、来てるかもしれない友達に電話してみる。「いまシアターの階段昇ってるとこ!」。まさにジャスト(笑) 終わってから落ち合って、内海が何をやったか教えあいましょうということになった。どうも今回のプレビュー公演、メニューが3パターンくらいあるらしいからね。
13:00の回で内海を見たし明日も手に入ったので、この日の17:00の立ち見はお友達に譲った。
16:30頃、友達と合流。桜も盛りの円山公園を散策しながら、内海光司で盛り上がったのだった。彼女たちは、私たちが見なかった「ドラムする内海」を見たのだそーだ。曲目もちょっとずつ違っていて、ほんとにいくつもヴァージョンがあるんだなあと実感する。
公園内の歌舞音曲を司る「厳島社」という神社にも、八坂神社にも、内海たちの活躍をお祈りしてきた。御利益があるといいなあ。
日帰りだった友達と別れて、私とフェネさんは四条河原町のホテルへ。一休みしてから夜桜を見にまた円山公園へ行った。公園内の湯豆腐屋でご飯を食べて夜桜に見とれていたら、寛くんのドラマの時間! 走ってホテルに帰って、無事に寛くんゲット。「これだけ……?」とちょっと呆然としながら、結局オムニバス3本、全部見てしまったのだった(^^;)
<夜桜の写真を入れました。ここ。93k>
●4/4
早めに目が覚めたので、新装開店した「晴れたら」を見る。……なんか、テイスト変わっちゃったのね。この先淳くんはでるのかしら……(^^;)
朝の桜を見にまたまた円山公園へ。この時期に桜の名所の近くに宿をとったのはラッキーだった。朝の桜もまた格別さ(笑) マックで朝食を、鍵善でくずきりを食べてからホテルチェックアウト。先斗町の豆腐屋で湯豆腐のセットも食べる。豆腐はお変わり自由だったから、ふたりで4人前食べたよ……。
少し早めにシアター前に。まず新幹線の指定をとってしまおうとみどりの窓口に行ったら……フェネさんはチケットをホテルで捨ててきてしまっていた(^^;) が、幸い連絡したら見つかったとのこと。時間もあるので彼女は取りに戻り、私はホテルのラウンジで一休み。ぼんやりうたたねして、もう一回内海光司に会えるのねえと幸せな気分にひたっていたのだった。
17:00の回にも無事に内海光司は出演。おまけに私のお誕生日のこの日、明日誕生日のジュニアに向かって内海は「ハッピーバースディトウユー!」と叫んだ。まあお兄ちゃん、私のためにありがとうぉぉぉ!!!(笑)
帰りの新幹線は18:57発のひかり。
顔見られただけでも行って良かったよ〜ん。この春、他に何もないしねえ(^^;)(^^;)(^^;)
次の生内海はいつなのだろうか……。