KYO TO KYO 内海光司ゲストの回 感想
1997/08/23 シアター1200


 内海光司という人は、ファンはもちろん、身近で一緒に仕事をしてる仲間や後輩たちにさえ「謎の男」と言われる。何を考えているのか、何をしたいのか、そういうことをまったく言わないからだろう。
 ダンスも歌も、アイドルという仕事も、大好きなのだと思ってはいたが、ほんとにそれを思い切り見せてくれるのかどうか。純粋なコンサートという形式ではないKYO TO KYOというイベントだということも相まって、不安ばかりが募っていた。最悪の場合「ナマのあの人に逢えたんだからよかったじゃん」と自分で自分をなぐさめようと思っていたのだ。
 それが、あんなに踊ってくれた。素晴らしくかっこよかった。指先まで神経が行き届いていてぴしっぴしっと動きが決まる、あの内海光司のダンスが、彼の持ち時間ほとんどまるまる展開されたのだ。不安の裏返しは愛。募っていた不安の分骨抜きにされて、3部終了後足腰立たなくなってしまった。私が会場の階段にへたりこんだ様を目撃された方、内緒にしといてくださいね。あと、5部終了後に「もう終わったちゃったよーーー」と泣き出したことも言わないでね(ってここに書いたらバレバレか)
 とにかく、内海光司は私の期待以上のステージを見せてくれた。あの人のファンでよかった〜と、実感させてくれた。どんなに話術に脱力させられても、あのダンスを見せてくれるならいいや。
 だから内海さん、もっとコンサートやってね!
 ……って、これじゃ終わってしまうわね(^^;) 個々の感想も書いておきましょう。

 MC部分の書き漏らし等をまとめたページを追加。こちらまでどうぞ。



3部
 私の席は上手寄りのEXD。ほんとに目の前に内海光司が…。

1.オープニングラップ
 ジャン!と音が始まったとたんにシュタっとカッコつけてる内海光司がステージセンターに。泣きたいほどかっこいい! 長い手足も細い体も健在。きびきび動く様も、慣れ親しんだ内海光司だ。歩くだけでかっこいい。顔をフッとあげるだけでかっこいい。ターンするだけでかっこいい。最後のキメポーズはちょっと特撮っぽかったが(笑)、それもまたかっこいい。すでに盲目状態(苦笑)
 彼が帰ってから、隣のフェネギーさんと「どうしよう! やっぱりかっこいいよ!」と手を取り合っていた。
 ちなみに、「光源氏が闊歩して」というところで場内から悲鳴があがっていた。みんな、内海と同じ思考回路だよ……(笑)

2.牛若丸のバラード
 淳くんで聞いたときから、なんだかアヤシイ歌だなあと思っていたのだが、やっぱりかなりアヤシイ詞だった(笑) いや、別に内海が、って訳じゃないけど。彼が歌うと健全。でも展開されてる世界が……(^^;)
 キーが彼にちょっとあわないみたいで、高音部が苦しそうだったのが気の毒。でも最後の「もおぉーー」ってのばすところは、彼の「声」にうっとりしていた。ちょっとかすれ気味でセクシー(笑)だわ。

3.千年メドレー
 これをやらなきゃ内海じゃない! 最初にショーのメニューにこれがあると聞いたときからうっとりとしていたのだが、やっぱりやってくれて嬉しかった。さすがに馴染みの曲、ダンスも歌もこなれていて素晴らしい。イントロかかって彼が仮面をとった瞬間、涙がにじんできたのを覚えている(笑)
 白のスモック風のシャツが、踊るとめくれあがっておなかと背中が丸見えに。特に私の席は前の方だったので、下からのぞく形になり、とんでもなかった(笑) あばらが浮いてるの、みちゃった……(爆)
 特に今回のは、間奏の目を覆って片手をあげていくところで、ダンサー4人は目を覆ったままなのに、あの人だけ腕を外すのだ。他が覆面状態なのに、ひとりだけキッとにらみ付けてくる。もうもうもう、主役!という感じで、最高に素晴らしかった。

4.オープニングダンス&Groovin' Night&女神よ
 何故この人の服装センスは……(^^;) どこの誰が、ブルーのシャツにオレンジのコートをあわせるのだ! ジョイコンの「REIKO」の時もたいがいすごい配色だと思ったが(黄緑とオレンジ)、今回もひどい……。彼の趣味なのだろうか。スタイリストさん、いるなら彼を止めて。
 でも、ダンスはかっこよかった。もうもう、ほんとにかっこよかった。長いオレンジのコートがなびいて、彼の後を追う影のように見えてステキ。黒っぽい服のダンサーさん(3度も見てるのに、どんなんだったか全然覚えてないや(^^;))との対比という意味では、オレンジはよかったのかもしれないけど、でもやっぱ、黒とかメタリックシルバーとかの方がよかったわ……(^^;)

5.Don't Give Up〜大丈夫にならないで〜
 続けざまのダンスナンバー! でもちっとも息が切れなくて、軽やかに踊っている。さすが内海光司。公の場でのダンスはほぼ1年ぶり(年末のアイオンはあったけど)なのに、ちっとも衰えてない。やっぱりひそかにトレーニングは積んでいるとみえる。いや、「趣味のダンス」を余暇としてやってるだけなのかも。もうそれでもいいや、踊ってくれるなら。ただし、私たちにちゃんと見せてくれるという条件付きね。

6.MC →詳細はこちら
 お約束の「みなさん、こんにちはー。元気ー?」ではじまった内海光司のMC。ひとりきりのトークがどれだけ空回りするかと心配していたが、思ったよりも平気だった。良くも悪くも内海らしい呼吸と内容が、小さな脱力感をさそってくれるが、それもナマ内海だと思うとご愛敬。
 「やっと僕の番が回ってきました」「照明さん、客席のライトもう少し明るく」「皆さんいったんここで座っていただいて」。なんて聞き覚えのあるフレーズ! さすが内海、基本ははずさない。
 「京都には4年くらい通ってまして。時代劇ですよ、もちろん。女がいるとかじゃないですから」って、あなた、誰もそんなこと思ってないって(^^;) いっそそれだけの甲斐性があって、フォーカスとかされちゃったら、私あなたのこと、ちょっと見直すかもしれない(笑)
 「最近ジュニアが気がつくとため口の時があります」「顔と名前がわからなかったのに、最近は性格までわかるようになりまして」「カンジャニナイト。見れない人はざまあみろ。みれないんでしょ? 俺も見れないんだから(笑)」等々のジュニアの話題から、カンジャニナイトでおなじみの4人をステージにあげて紹介。正直、内海を見に行った私にとっては「なんでここでまでジュニア……」と釈然としなかった。でもまあ、彼のお仕事告知の一端と思えばいいのか。それにジュニアくんたちにつっこむところは、すごい嬉しそうだったしね。
 「内海光司、スペシャルステージ、まだまだ続きます。最後までよろしくぅ!」と、これまたお約束のせりふ。彼自身も懐かしくてたまらないのかもしれない。1年ぶりのステージ、だもんね。

7.ラビットトレイン
 ピンクうさぎの彼が最初に出てきたときは、さすがに脱力。「この男、どーしてくれよう」と本気思ったが、「くるくるっ」とか自分で言っておきながら恥ずかしそうにしている様を見ていたら、どんどん可愛くなってしまった……。しかも彼、懐かしの「虹色夏物語」の振りをぅぅぅ! 手を前に伸ばして片足あげるかわいらしい振りをナマで見られて、ワタクシ、本望でした……。当時はコンサ行ってないから、ビデオでしか見たことなかったのだ。
 「バカだけどかわいーーー!!」と隣の友人が叫んでいたが、まさしくその通り。このバカさ加減も内海だなあ……。

8.CRAZY FUNKY DOWN
 かっこいいーーー!!(感涙) とてもうさぎと同一人物とは思えない。ダンスがびしばし決まる。サビのところでやる手振り、ついついいっしょにやってしまった。
 ノリが良くてかっこいい曲で、なによりも、新しい曲にチャレンジしてくれた彼の気合いが嬉しい。まだまだ大丈夫。この調子で頑張ってくれ、内海!

9.MC →詳細はこちら
 「内海光司の新曲を聴いていただきました」って、ほんとだったらいいなあ。ついでに「本日京都を皮切りに始まりました僕のツアーですが、このあと広島行って神戸行って……」って、ほんと、あったらいいなあ。香港だろうとラスベガスだろうと、ついていくわーーー!(笑)
 しかし、ここで問題発言。夏休みの話題になった時、「僕はほら、一年中夏休みだから」って、仕事しろーーー! 休んでる自覚があるなら、もっとコンサートやってくれーー! もう休養期間は十分だろうが。まだまだこれだけ出来ることがわかった今、コンサートをもっともっと要求するぞ!

10.本気さBABY
 イントロ始まった瞬間、嬉しかったなあ。この歌はもはや、内海光司のテーマ曲になってる感がある。なによりも、彼の声にキーがあってて、歌いやすそうなところが良い良い。声も出てるしね。
 確かこの曲だったと思うが、内海光司は上手側の壁の隙間にハマっていた。後で計ってみたら(計ってみたんです)、奥行きが25センチくらいしかない、底辺が三角形の隙間だった。なんであんな狭いところにすっぽりと入るのだろう。やはりあの人、体積が少ないのね(^^;)

11.BREAK DOWN BOY
 うわーーー、これでくるかー!ってのが、最初の感想。でもノリはいいし、元気だし、ラストの曲としては最高だった。もうここまで来ると、記憶が定かでない。とにかく、すごい楽しくてかっこよかったことしか覚えていないわ。

 終わったとたんに、友人が「OKだー! OKだ、光司ー!」と叫んでいた。やっぱりみんな、メニューに不安があったらしい。でも、これならOK、満足満足。正直、こんなに踊ってくれるとは思ってなかったのだ。「ムーンライガー!」と、彼が熱唱するのも覚悟してたからね(^^;)
 とにかく、メニューは一安心。あとは思う存分楽しむのみ!


4部
 1回くらいはステージ全体を見渡せるようにと、今回の席は中央の通路のところ。

3.千年メドレー
 3部ではもう、かぶりつき内海!だったので、ステージ全体の構成がちーともわからなかったが、今回は席のおかげで、バックのダンサーの様子とかもはっきりわかって、内海のかっこよさが際だって見えた。あの対比がいいのよね!(ほんとに盲目)
 最後の、手前にダンサーふたりが跪き、残りふたりが内海の両脇に付き従うようにしてポーズ決めるところ。内海ひとりにライトがあたって、かっこよかったーーーー! 下僕を従える王子様のようだった!
 ……ここで「王様」にならないところが、内海だなあと思いましたです(笑)

5.Don't Give Up〜大丈夫にならないで〜
 「ひたむきに並んだすべて、無駄じゃないはずさ」と聞こえて、徹夜でセゾンに並んだあの苦労が走馬燈のように頭の中を巡っていった。内海さんてば、私たちの苦労をわかってくれてるのね、その通りよーーー!と思ったが、よく考えたら「ひたむきに悩んだ〜」だった。

6.MC →詳細はこちら
 開口一番、「よかったよ、立ってるの僕だけじゃなくて」。なんだこの劇場、立って応援するの禁止だって聞いてたから、3部じゃ無理して座ってたのに。ちゃんと言ってよ!(笑)
 「髪型が暑苦しいとか。髪の毛は伸ばしてるんですか、とか。言われると切りたくなくなるの。床屋のおやじにまでそろそろ切りませんかって言われたから、絶対切らない。のばすんだ」と言って、僕の髪ぃが、肩まで伸びて〜と歌い出す。相変わらず、歌詞が違う(^^;)
 「突然出るんだよテレビに。俺は予告して行動するの大嫌いなの」と言うと客席からブーイング。「ちょっと言い過ぎました。これからちゃんと予告します」だって。どこでー、どうやってー(笑)
 途中で出てくる竜に乗って登場したかったが美術さんにとめられた、とか、ジュニアの映画に出ていたとか大ボラをふいた後、ラブジュニの話へ。動物園のロケの時のインド人の服が衣装だったとわかって、かなりほっとした。あれ、私服だったらイヤだよなあと、話題になっていたのだ。
 あと、ラブジュニのドラマは、また企画演出をするそーだ。楽しみでもあり、不安でもある(^^;)
 その後、カンジャニでおなじみの4人を紹介するのだが、彼らののたのたした出方が気に入らなかった内海さんは、自らお手本といいながらバク転と側転で登場! おなかと背中が丸見えに! 盛大なアンコールに、再度バク転! カッコつける! 背中がめくれたままで進行。
 「なんでここで一体感が生まれるわけ? こういう時だけ」と彼はちょっと不服そうだったが、まあ、ファンなんてそんなもの。なみこの熱狂を忘れたのか、内海。
 さすがに3度目のアンコールは、「ドクターストップ」と言って苦笑していた。

7.ラビットトレイン
 勘弁してくれーと言っていながらも、もうすっかり可愛くなっていたピンクうさぎ。会場も大騒ぎで大変だった。今回はあんまり照れもなく、がんがん踊っていたね。
 なみこで余興がうけることに味を占めた彼は、このままどんどん調子にのるのだろうか。なみこがセクシー路線で(本人自覚なかったかもしれんが)、うさぎが可愛い路線で、この次はいったい……。お笑い芸人にはならなくていいからね(^^;)

9.MC →詳細はこちら
 「うさぎは偽りの自分なんで、これがほんとの僕ですから。友達とか家族とかぺらぺらしゃべらないように。光司くん、またバカみたいなことしてたの! 何だと思う? 今度はうさぎよって」……バカみたい、という自覚はあるのか。
 で、またお約束のツアー中というギャグ。今度はラストが代々木ホワイトシアターだった。
 「宝塚劇場はこれ(菊がさね)が最後の一般芝居。みなさんも、気を引き締め、ウエストを引き締め、ナオミになって会いに来て欲しいな、と」……あなたはいいわよ、ダイエットの心配しなくていいから(^^;) でもそこまで言われたらやるわよ。頑張って少しでもウエスト絞るわ!(ほんとかー)
 しかしナオミね……ジョイコンの時も思ったが、ほんとにこの人、よくテレビ見てるなあ(^^;)

 「あんなに髪切って欲しいと思ってたけど、踊ってくれればもういいの!」と、終わってから絶叫していた(笑) でもほんとに、額にかかる髪も微妙なニュアンスがあってステキ、動きに伴ってなびく髪も軌跡を描くみたいでセクシー(笑)、まじでオッケー!だった。なんだ、簡単なことだったんだなあ。ラブジュニでもカンジャニでも、彼が踊ればいいんだ。うっちゃんなんちゃんもスポーツニュースも、ダンスシーンを入れてくれればOKなんだ。
 だから内海さん、髪は切らなくてもいいです。肩まででも何でも、好きにしてください。そのかわり、必ず踊ってください。よろしく!


5部
 A列、つまり前から3番目、またも上手寄りの席。

4.オープニングダンス&Groovin' Night&女神よ
 いまどきこれで\1000も取るか!客をバカにするのもたいがいにせい!のレーザーのショーのあと、客席後方から鳩が出た。よかった、内海のシルクハットからじゃなくて(笑) 鳩はステージ上に置かれた箱の中に入っていったが……ほんと、レーザーと鳩で\1000? 勘弁してよー。

6.MC →詳細はこちら
 レーザーのショーに言及して「僕の場合は別に光をあてなくても、名前が光ってるから。ちなみに森光子さんも光ってますから」とよくわからないことを言い出す。
 「ミュージカルに出ていたことを一応言っとかないと。気づかれないと悔しいから。そんなことないですか?」という内海の言葉に客席中が「ないーー!」。こういうつっこみに傷ついてるそうだ。愛ラブジュニアが関西で放映してるかどうかという話の時も「またひとつ傷ついたな。日記にかいておかなくちゃ。またみんなにいじめられたって」といじけていたが、その様もかわいいなあ。そういえばあっくんも、最近客席からのつっこみが激しいと嘆いていた。客から何か言われると傷つくのだろうか。しかし、言わないと先に進まないじゃないか。スタンダップコメディをしろとまでは言わないが(コメディアンじゃないからね)、言われたくなければもっと話術を磨いてくれー。
 関西ジュニアは、またしてもてろてろ歩いて出てきた。でもこれはお約束だろう。4部の時に見本のバク転が受けたから、またその流れにしたのだと思う。おかげで背中とおなかと胸まで!堪能させていただきましたー(笑) なみこでも、胸は見えんかったもんね(笑)
 途中で箱に入らなかった鳩が1羽飛んできて、「どこのグループにも一人くらいいるんですよ、目立ちたがり屋が」。ジュニアくんのボケ(彼自身は真剣かも)に、「どこのグループにもひとりくらいいるんです、こういうのが」。グループ当時の話をふってくれるのは、単純に嬉しい。後ろ向きでない限りはね。
 「ジュニアも光GENJIの歌よく歌ってるよねー。でも歌えない曲もあるよ、2・5・7とか」。ああ大事な曲だもんねーと思ってちょっとジーンとしてたら、「佐藤さんとか山本さんとか同じ名前のやつをつれてこなきゃ。さすがにきのっぴーはなかなかいないよ」って、あなたねー(^^;) そういう問題じゃないでしょうが(^^;)
 で、この時に客席から「歌ってー」のコールがかかるが、いったい内海にどこを歌えと。彼を紹介する箇所は諸ちゃんのパートだし、かといって彼のパートは樹生ちゃんの紹介だし。さすがに苦笑した彼は、会場の拍手を、盛り上げておいてパンパンパンと落とす、諸ちゃんがよくやってたアレで納めた。あんまり無理な要求はやめましょうね、皆さん(^^;)

9.MC →詳細はこちら
 今回のツアーの最終目的地は、後楽園のドンチャック広場で、親子デーになるそうだ(笑) しかしドンチャックってかなり昔に終わってるけど、後楽園にはまだあるのだろうか。あの人、どうしてそういうことに詳しいのかしら……。もしや、最近行ったのか? その場合、目当てはヒーローショーだろうか。正義の味方のヒーローに、紅潮した顔で声援を送る、29歳のアイドル……あんまり想像したくないな(^^;)
 「最後の曲に」ブーイング。「最後に」さらにブーイング。「心が痛むぜ」「じゃ最後の」さらにさらにブーイング。
 「おわんないじゃねーか」と笑う彼に、終わらなくていい!と叫んでいたよ。
 「またコンサートやりましょう」困ったような顔で、それでも彼は、約束してくれた。絶対だからね、忘れないわよ、その言葉!
 「心も体も元気で」。いつか聞いたフレーズで、彼は最後のMCを終えた。

11.BREAK DOWN BOY
 間奏で、彼は思いっきり「どぉもありがとうーーー!」と叫んでいた。途中でちょっとだけ歌詞に詰まったけど、泣いていたわけじゃないよね。
 「みんな元気でなーー!」 うん、あなたもね! 元気で、また会おうね!

 幕が下りきって、公演終了のアナウンスが2回も流れても、アンコールは止まなかった。手のひらが痛くても、絶対出てこないってわかってても、拍手を止めなかった。
 最高に素晴らしいステージを見せてくれた、内海光司に。私たちの気持ちを伝えるためには、これくらいしかできなかった。

 でもやっぱり、アンコールは無理でも、カーテンコールくらいはあってもいいと思う。\1000分、よけいに彼に会わせてくれても、罰はあたらないと思うんだけどなー。


 いままでも約束はたくさんしてきて、もうダメかなあと思ったこともあったけど、でもいまのところ、全部履行されている。だからきっと今回も大丈夫だよと、5部が終わってから泣きついた私に、たかねさんは言ってくださった。
 そうだよね、いつもいつも、「もうこの先ナマであの人に会える機会はないかもしれない…」という危機感を持ちながら見に行ってるけど、次がちゃんとあるもんね。
 今回だって、こんなにいいステージを見せてくれるなんて、思ってもなかったもん。客が満足したということは、彼が彼自身の売りをきっちりわかってくれてる証拠だ。
 だからきっと、大丈夫。
 待ってれば、ちゃんと彼は踊ってくれる。
 謎は謎のままだけど、それだけは確かだと、帰りの新幹線の中で確信していた。


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