ビデオタイトル |
Werewolf of London |
ジャンル |
ホラー |
原題 |
Werewolf of London |
制作国 |
アメリカ |
邦題 |
倫敦の人狼 |
出演 |
Henry Hull |
制作年 |
1935年 |
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制作社 |
Universal Production |
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監督 |
Stuart Walker |
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制作・総指揮 |
Stanley Bergerman |
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原作・原案 |
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脚本 |
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映像情報 |
モノクロ/75分 |
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ビデオ情報 |
MCA UNIVERSAL ENTERTAINMENT (USA)/$14.98 |
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DVD情報 |
UNIVERSAL/リージョンコード1/「謎の狼女」・予告編他 |
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狼男伝説をもとに科学的な要素を盛り込んだ「倫敦の人狼」は、「ジキル博士とハイド氏」に近い雰囲気を持って作られていました。これは変身というテーマのみならず、チベットの山奥、月光の下に人知れず花を咲かせるマリフィソ・ルピノ・ルミノをめぐって争う二人の人狼に、ジキルとハイドが如実に当てはめられています。このような科学的な考察を基にしたあたり、この映画が作られた時点では、まだ狼男のスタイルが確立されていなかったのでしょう。特に、狼男に変身しても普通に思考し、会話をするといった部分は、後の狼男シリーズでは失われてしまっているところです。また、狼男に変身したからとって、むちゃくちゃに強くなったり不死身になったりするわけではなく、殴り倒されてしまうカットもありました。 この映画の企画は1932年に出ていまして、当初はボリス・カーロフが狼男を演じる予定でした。これはカーロフにとって狼男を演じる最初で最後のチャンスだったのですが、映画企画そのものが実現されませんでした。その後ユニヴァーサル社は企画を修正し、1934年にカート・ニューマンを監督に、ヘンリー・ハルとベラ・ルゴシを出演させることにしますが、カート・ニューマンとベラ・ルゴシが相次いで降板してしまい、またもや映画は作られませんでした。このときのルゴシの配役は確認できませんでしたが、結果的にワーナー・オーランドが演じたもう一人の狼男だったのかもしれませんね。そうだとしたら、ルゴシにとっても最初で最後の狼男を演じるチャンスだったのです。もっとも、ルゴシは「狼男(1941)」で狼男を演じてはいるのですが、狼男?ぐらいのものでした。最終的にはスチュアート・ウォーカーを監督に、ヘンリー・ハルが主演で1935年1月28日に制作がスタートしました。 |