ビデオタイトル |
フランケンシュタイン |
ジャンル |
ホラー |
原題 |
FRANKENSTEIN |
制作国 |
アメリカ |
制作年 |
1931年 |
出演 |
ボリス・カーロフ |
制作社 |
ユニヴァーサル |
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監督 |
ジェームズ・ホエール |
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制作・総指揮 |
カール・レムリJr |
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原作・原案 |
メアリー・シェリー |
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脚本 |
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映像情報 |
モノクロ/69分 |
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DVD情報 |
IVC/3,800円 |
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このDVDには、アメリカ公開当初あまりにも残酷だと非難されたためにカットされた「モンスターが少女を池に投げ込むシーン」が収録されている。もちろんモンスターには何の悪気もないのだが、確かにカットされておかしくないほどに、今見ても残酷である。しかも、モンスターを遊びにさそう少女も無垢ならば、その時に見せるモンスターの笑顔もまた無邪気なのだ。これがやるせないといわずしてなんと表現できようか。 とはいえ、やはり子供に容赦のないストーリーはあまり見たいものではない。これが原因で、名作といわれるフリッツ・ラングの「M」に手を出せないでいたりする。 それはそれとして、数少ない“泣ける”ホラーの一作。この作品が描き出しているのは、モンスター自身の恐怖と苦悩なのだろう。もしも死が安楽なのであれば再び生きることを余儀なくされる苦痛、人間ではないという疎外感への不安、彼を死に追いやろうとする群集への恐怖、さらには少女を失った時の慌てようといい、風車の中で炎に翻弄される姿といい、真に恐怖を感じているのはヘンリーでもエリザベスでも群集でもない、モンスター自身にほかならない。やはりカーロフは偉大だ。 |