ヘルダミアン/悪霊少女の棲む館

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嵐の夜、屋根裏の小部屋に閉じ込められた何ものかの叫び声が響き渡っている。

その館の主人は魔術師であり、その何者かを「地獄の子」と呼んでいた。

叫びつづける「地獄の子」を慰めに来た主人であったが、心臓をえぐられて死んでしまう。

これはマター牧師の著わした「ニューイングランドの伝説」の物語であった。

カーターは、墓地でこのことを友人二人に話して聞かせる。

この物語は現在にも受け継がれており、五〇年前に窓に写った怪物の影を見た少年が、狂気に陥ってしまったという。

しかし、友人の一人ジョエルは非科学的であるとして信じず、事実ならその家に案内しろという。

果たしてその家とは、彼らのいる墓地の正面にあった。

カーターは一晩その家で過ごそうと提案するが、カーターともう一人の友人ハワードは帰ってしまう。

ハワードジョエルを連れ戻そうというが、カーターは聞き入れない。

その帰り、ジョエルはあっさりウェンディ−にふられる。

一人屋敷内を探索するジョエルは、屋根裏部屋で人影が焼きついたガラス窓を発見する。

しかし、その部屋の奥から現われた何者かに惨殺されてしまった。

翌日、ジョエルが死んだことを知らないカーターとハワード。

探しにいこうと提案するハワードだが、あいかわらずさがしに行こうとしないカーター。

新入生歓迎委員のジョンとブルースから入会を誘われるウェンディ−とタニヤだが、会員になる資格は墓地裏にある廃屋を探検することだった。

もちろんこれはでっち上げで、肝試しを利用してよからぬことを考えている。

とはいえ、ウェンディ−とタニアもどうやらそれらしいことを考えているらしい。

探検中に二人きりになったジョンとウェンディ−がことに及んだとき、二人のもとにジョエルの無残な頭が転がり落ちてくる。

逃げ出したウェンディ−はブルースとタニアと出会うが、ウェンディ−を探しに出たジョンは何者かに首を引き裂かれて殺されてしまう。

家にも帰っていないジョエルを心配したハワードは、カーターを説得して探しにやってくる。

タニアとあったカーターたち、ハワードとタニアはみんなを探しに行き、カーターは一人調べ物をする。

タニアとハワードも、ジョエルの死体を見つけたところで離れ離れになってしまう。

逃げ回るジョンとウェンディ−だが、ウェンディ−をかばったジョンもまた惨殺されてしまう。

書斎を調べていたカーターは、魔術師が残した記録とネクロノミコンを見つけ、伝説が真実であり、今おこっている悲劇がその結果であることを認めた。

ウェンディ−を見つけたハワードだったが、殺人犯と間違えられてウェンディ−に襲われる。しかし、争っている最中に、ウェンディ−が新たな犠牲者に。そしてハワードは気絶する。

カーターは一人、ネクロノミコンの呪文を使って屋敷を抜けだし、魔術師の墓の中へ入っていく。

気絶から醒めたハワードはタニアを見つけるが、怪物に追われて屋根裏部屋に逃げ込む。

墓の中に入ったカーターは、木々の精霊を目覚めさせる呪文を唱えるも、墓の中に閉じ込められてしまう。

難を逃れたかにみえたハワードたちであったが、人影の焼きついたガラス窓を破っては行ってきた怪物に襲われる。

ここで怪物の容姿が明らかになる。山羊の蹄をもった女性の化け物。

危ういところでカーターの呪文が功を奏し、怪物は魔術師と精霊の力によって地の底へ連れ去られる。

怪物の正体は、人として生まれることのできなかった、魔術師の娘アライダであった。

屋敷を飛び出し墓地に逃れて一安心した二人であったが、ハワードの足元が崩れて地の底に引きずり込まれそうになる。

しかしその穴からカーターが出てきて、穴を塞いでおしまい。

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