邦題 |
ダンウィッチの怪 |
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原題 |
Dunwich Horror |
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製作年 |
1970年 |
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製作国 |
アメリカ |
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制作社 |
AIP |
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製作 |
サミュエル・Z・アーコフ |
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監督 |
ダニエル・ハラー |
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脚本 |
カーティス・リー・ハンソン |
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原作 |
ダンウィッチの怪 |
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出演 |
サンドラ・ディー |
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映像情報 |
90分/カラー |
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【ストーリー】 忌まわしいダンウィッチの地で邪神ヨグ=ソトースの召喚を試みるウィルバー・ウェイトリーは、図書館秘蔵のネクロノミコンを狙っていた。ついにネクロノミコンを手に入れたウィルバーは生贄の儀式を行う。 |
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【コメント】 ダニエル・ハラーのラヴクラフト第2作。こちらもプロットは原作に近く、映画としての出来もまずまず。とはいえ、ダニエル・ハラーらしからぬチープな美術が今ひとつですね。さらに、実体が見えないモンスターという設定にはまずまずの迫力があるのですが、そのためにラストはウィルバーとアーミティッジ教授の呪文合戦になってしまい、少々失笑気味の感は否めません。限られた予算の中では恐怖と迫力に満ちたヨグ=ソトースを実体化させるのが難しかったのでしょう。 この物語の恐怖とは、邪神に魂を売ったウェイトリー家と、ダンウィッチを蹂躙する巨大な邪神の二つにあるのですが、残念ながら邪神のほうはいま一つに終わってしまいました。それゆえに邪神と人間の間に生まれる子供を核に持ってきたのでしょうが、黒魔術物にしかできなかったというところでしょう。さらに、黒魔術というより悪魔とセックスの結びつきが強いためか、フロイト流の解釈をしてセックスに結びつけたかったためなのか、全体にエロティックに過ぎることにも興醒めしてしまいます。 余談ながら、当時ロジャー・コーマンのもとにいたフランシス・コッポラの妹で、後にシルベスタ・スタローンのロッキーでエイドリアンを演じたタリア・コッポラ(タリア・シャイア)が出演しています。また、ウェイトリー家でナンシーが見る夢の原住民のエキストラは、ロケ先にいたヒッピーだそうです。 |