邦題 |
新・悪魔の儀式 |
原題 |
Cthulhu Mansion |
製作年 |
1991 |
製作国 |
スペイン |
制作社 |
Filmagic |
製作 |
ジョセ・D・マエッソ |
監督 |
J・P・サイモン |
脚本 |
J・P・サイモン |
原作 |
オリジナル |
出演 |
フランク・フィンレイ |
映像情報 |
95分/カラー |
【ストーリー】 麻薬を奪った不良グループが逃げ込んだのは、邪神に魂を売り渡し、そのために妻を失った手品師の家だった。娘の身を案じる手品師はついに悪魔に助けを求め、屋敷は得体の知れないものによる惨劇に包まれる。 |
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【コメント】 タイトルに堂々とラヴクラフトの名が出されるのですが、それらしいのはCTHULHUなる魔書と地獄へ通じる扉だけです。ところがわずかなポイントであるこれらに力を入れず、程度の低い不良グループの馬鹿さ加減に終始しているため、もののみごとに駄作となってしまいました。全編を通じて動きに切れがなく、盛り上がりと迫力に欠けるのも残念ですね。不良たちが犠牲になってゆくシーンも、あまりにチープすぎて失笑すら出てきません。ことにラスト、悪魔に憑かれたクリスとチャンドゥの対決のお粗末さには目も当てられません。 どんなチープな作品もどこかしら面白くなるものですが、これはまったくもって悪い例となってしまいました。インスパイアであるとしても、ラヴクラフトの名を堂々と出す限りはもっと彼の作品群のイメージを出すべきでした。 もっとも、制作者の意図はティーン・エイジャーとブラックマジックを結びつけたホラーを作りたかっただけなのかもしれません。そのためかどうかもまた定かではありませんが、スペインでの原題は「Le Mansion de los Cthulhu」なのでアメリカでは「Cthulhu Mansion」のタイトルが付けられたのですが、もう一つ「Black Magic Mansion」というタイトルも付けられていました。 唯一の救いは、マルシア・レイトンとメラニー・シャトナーがかわいかったことぐらいでしょうか。 |