邦題意訳 |
エイリアンの恐怖 |
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原題 |
Alien Terror |
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製作年 |
1968年 |
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製作国 |
スペイン・アメリカ・メキシコ |
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制作社 |
アステカ・フィルムズ |
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制作 |
ヘンリー・ベルグ |
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監督 |
ヨハン・イバンズ |
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脚本 |
カール・シャンザー |
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出演 |
ボリス・カーロフ |
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原作 |
オリジナル |
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映像情報 |
90分/カラー |
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【ストーリー】 ジョン・メイヤー博士(ボリス・カーロフ)は強力なエネルギー源を発明し、それを軍隊に紹介した。平和利用を考えていた博士だが、軍は当然兵器として使用することを考える。しかし、このエネルギーを察知しそのパワーに脅威を感じたエイリアンが、ロココ調の装飾をほどこしたなんとも恥ずかしい純白の円盤に乗って一人でやってくる。ごく普通の人間型だが、いかにも宇宙人ですよな恥ずかしい銀色のスーツが特徴。ちなみに円盤の中はほとんど空っぽなので、道中は立ちっぱなしであろうことは想像にかたくない。 さてこのエイリアン、自分でエネルギー発生装置を壊せばいいのに、なぜか女性を狙うシリアルキラーを操り、メイヤー博士に何やらエネルギー生命体を寄生させてしまう。が、装置を壊してるのか発展させているのかわからない展開。しかし、この肝心な内容にはさほどフィルムがさかれておらず、ひたすらシリアルキラーのわけのわからない行動を追いかける。そして博士たちとシリアルキラーの乱闘の末、装置は爆発してその幕を閉じる。こうして一応の目的を果たしたエイリアンは、こっそり地球を後にするのであった。 |
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【コメント】 ボリス・カーロフが出演していなかったら誰も見向きもしないであろう作品。それをわかっててみるならそこそこに楽しめるかも。なんとか探し出した見どころは、原子炉とおぼしきレンガ造りの窯!とそこから発射されるビーム、メイヤー博士の助手の女性の顔の傷をうまく見せ隠しする撮影、博士の娘のサービスシーン。何よりも、サスペンスタッチで描かれるシリアルキラーと、それを物陰からこっそり見守る奥ゆかしいエイリアン。そうそう、博士に生命体が寄生するシーンと、それが娘へのりうつるシーンもみ逃せないぞ。なーんだ、結構見どころあるじゃん。 Beyond Booksではおそらく「戸口に現れたもの」に影響されたとありますが、それを思わせるポイントはありません。強いて言えば、シリアルキラーと博士をエイリアンが操っているくらい。アナセス・ウェイトリーをエイリアンに見立てればそうかもしれないが、かなり無理がある。まあ、コズミック・ホラーとはいえなくもないが、主演はどう見てもシリアルキラーなのであった。しかもこの人、中年太りもはなはだしいオヤジなのだ。風貌はサイコさんっぽくて悪役むきだけどね。というわけで、というわけで、本来ならラヴクラフト映画としてとりあげるものではありません。 同年・同監督で、メキシコで作られたボリス・カーロフ出演では「恐怖の館」がありますが、現代が一致せず、さらに未見のため不明です。 |