邦題 |
エイリアン |
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原題 |
ALIEN |
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制作年 |
1979年 |
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制作国 |
アメリカ |
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制作社 |
20世紀フォックス |
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制作 |
ゴードン・キャロル |
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監督 |
リドリー・スコット |
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脚本 |
ダン・オバノン |
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原作 |
オリジナル |
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出演 |
トム・スケリット |
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映像情報 |
117分/カラー |
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【ストーリー】 救難信号をキャッチし、未知の惑星に降り立ったノストロモ号。しかし、彼らを待ちうけていたのは不気味な沈黙に包まれたエイリアンの宇宙船であった。不気味な生物に襲われたケインを救出し、地球への帰途につくノストロモ号であったが、一人、また一人とエイリアンの餌食となってゆく・・・。 |
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【コメント】 当初ロン・コップがデザインしたエイリアンはタコ頭。これだけでクトゥルーと結びつけるのは少々乱暴ですが、エイリアン・デザインのもととなったのはH・R・ギーガーの「ネクロノミコン」であり、そのギーガーがこの作品のデザインを手がけている事からも、クトゥルー神話がベースの一端を担っているといっていいでしょう。異様に長いエイリアンの頭部、クトゥルーの特徴が活かされていると思われますね。 また、想像の域を出ませんが、エイリアンの宇宙船、ルルイエの神殿をモチーフにしているらしいです。エイリアンの待つ宇宙船のプロット、「クトゥルーの呼び声」で有名な一節「ルルイエの館にて死せるクトゥルー夢見るままに待ちいたり」そのままではないでしょうか。 映画の舞台こそ宇宙の彼方ですが、船内を滴り落ちる水や、エイリアンの特徴である粘液などから、強引ながら海の奥底ルルイエでの出来事には見えないでしょうか。とまあ、クトゥルー神話と結びつけるには、やはり少々強引な根拠ですが、ラヴクラフティアンであるダン・オバノンがクトゥルー神話のエッセンスを盛り込まなかったとは言い切れません。ちなみに、ギーガーは神殿の扉をデザインしていますが、映画では使われることがありませんでした。ここで神殿といえば、当然ルルイエのことでしょうね。 |