Home > Site Map > Zangband Commands > Command Concepts Prev | Next

8.1 Command Concepts

Angbandのコマンドは、「内部コマンド」(1キー)と様々なオプション、もしくは必要な引数の組み合わせによって入力されます。あなたは「内部コマンド」と「実際のキー」の組み合わせを、2種類のキーセットから選択することができます。キーセットには、標準キーセットとローグ風キーセットがあります。

標準キーセットは「内部コマンド」とかなり近いキーセットであり、いくつかの追加がなされています(10キーのそれぞれのキーが、各方向への「walk」コマンドを示していたり、「5」が「stay still」コマンドであるといったような)。ローグ風キーセットも同様の追加がなされています。さらにh/j/k/l/y/u/b/nキーが「walk」コマンド(また、ShiftやCtrlキーとの組み合わせで、各方向への「run」「tunnel」コマンドになる)になっており、これはキーマッピングの多様性がwalk/running/tunnelingに使われる内部コマンドへのアクセスを許すことを要求しているためです。特に、ローグ風キーセットでは他にも多くのコマンドがShiftやCtrlとの同時押しとなっています。

内部コマンドに結合されていない全てのキーは「コマンドマクロ(後述)」のキーとして使うことができます。また、いつでも"\"キーの後に「内部コマンド」キーを入力することで、内部コマンドを直接叩くことができます。これは通常マクロ定義の時のみ使われます。また、Ctrlキーとの同時押しのかわりに、"^"キーを入力してからそのキーを押すこともできます。

コマンドの中には、「くり返し回数」を指定できるものもあります。これを指定すると、キー入力やその他の要因で妨げられない限り希望回数コマンドが繰り返されます。「繰り返し回数」を入力するには、'0'キーを入力してから数値を入力し、最後にコマンドを入力します。コマンド入力前には、Spaceキーを押さねばなりません。回数入力をスキップすると、99回を指定したことになります。コマンドによっては、さらにオプションの入力が可能です。

また、追加情報の必要なコマンドもあります。これには、方向や使うアイテム、装備、呪文、文字列、怪物を示す1文字、サブコマンド、確認、ターン数、量、ファイルネーム、などといったものがあります。通常単にEnterを入力することでデフォルト値が、Escキーでコマンドをキャンセルすることができます。

持ち物や使う呪文の指定が必要なコマンドでは、Space(または'*')で選択肢リスト、'-'キーで床に落ちているアイテムが選択できます。小文字で入力した場合、そのアイテム(呪文)が即座に選択され、大文字で入力した場合は本当にそれでよいか確認してきます。数字('#',#=digit)キーを入力した場合、'@#'または'@x#'(xはなんらかの内部コマンド)の銘が彫られているアイテム(複数ある場合はリスト上位のもの)が選択されます。'!*'または'!x'の銘が彫られているアイテムを選択した場合、常にこれでよいか確認がなされます。

Zangbandには、あなたをテレポートさせるようなアイテムもあります。これらのアイテムでは、まず本当にいいのか確認されます。'Teleport (y/n)?'の繰り返しがあなたをいらいらさせるのであれば、これはテレポートさせるようなアイテムに'.'を含む文字列からなる銘を彫ることで止めることができます。この銘によって、そのアイテムはもういちいち確認してくることはなくなります。もし戻したい時は、'.'を含まない銘を彫り直せばよいです。呪われたアイテムはこの影響を受けないことに注意して下さい。

方向の入力が求められるコマンドでは、移動する時のキーで方向を指定します。もし、ターゲット指定した標的を目標としたければ、't'か'5'キーを入力して下さい。また、新しくターゲット指定したい場合は'*'キーを入力します('Target'の項で後述します)。

各キーセットは、内部コマンドへのショートカットを提供します。例えば、移動したい場合、'walk'コマンド+方向キーを入力するかわりに、単にそれぞれのキーセットにおける移動キーを押すことで、'walk'することができます。ローグ風キーセットでは、'run'や'command'キー+方向指定するかわりに、単に移動キーとShiftまたはCtrlキーとの同時押しによってこの動作をすることができます。どちらのキーセットでも、'5'キーで'stand still'することができ、これはキーセットを使う上でもっとも便利なことです。

多くのシステムでは、様々なキー、もしくはその組み合わせに「マクロ」(または「コマンドマクロ」)を定義でき、例えば、ShiftやCtrlキーと10キーの同時押しによって、キーマップに関わらず'run'や'tunnel'コマンドを実行できるようなマクロを作ることが可能です。

Special Keys

OSやマシンを止めるようなキーによる中断は、予期できない結果を招くことがあります。一般に、これらのキーはCtrlキーであり、そのキーを無効にできることもあります。

もし、UNIX系のシステムでAngbandをプレイしているのなら、Ctrl-CはAngbandを中断します。2番目と3番目の割り込みは警告ベル音を発生し、4番目は警告ベル音とメッセージを同時に発生します。そして5番目がゲームを終了させ、最後にキャラクタを殺します。また、Ctrl-Zはゲームを一時停止させ、コマンドシェルに戻ります。'fg'(これはAngbandのコマンドではありません。UNIXのコマンドです)によってゲームに復帰できます。There is now a compilation option to force the game to prevent the 'double ctrl-z escape death trick'.Ctrl-\やCtrl-D、Ctrl-Sは割り込みません。

Ctrlキーとの組み合わせによるコマンドを、かわりに'^'を入力することでCtrlキーを押すことなく実行できます。これは、上で述べたようなCtrlキーとの組み合わせで入力するとOSにトラップされてしまう場合に便利です。

コマンド入力前に'\'を入力すると、キーマップをバイパスします。つまり、'\'の後に入力されたコマンドは内部コマンドであると解釈するのです。'\'キーはマクロ作成の際に有用です。これを使って作られたマクロはキーマップに依存しません。例えば、'\'+'.'+'6'の組み合わせは常に'run east'を表し、これはキーマップには無関係です。

'0', '^', '\'キーはコマンド入力時に特別な意味を持ちますが、内部コマンドとしては何ら意味を持たず、何の効果もありません。

入力が要求されている場面の多くで、Escキーはコマンド中断を意味します。'[y/n]'と聞かれた時には、'y', 'n' またはEscキーで答えます。'-more-'が表示されている時には(表示されているメッセージを全て読んだ後で)Esc, Space, Enter, Linefeed、または"quick_messages"オプションがONの時は任意のキーを押せば画面が更新されます。

Command Counts

コマンドには、先に述べたように一定回数実行できるものがあります。これは、回数分実行するか、どれかのキーが押されるか、攻撃されるなど何か重要なことが起こるかするまで実行されます。そんなわけで、回数指定コマンドは敵を攻撃する時には使えません。コマンドが繰り返されている間、その回数が画面最下部に表示され更新されます。

コマンドに回数を指定するには、'0'を入力してから回数を入力し、それからコマンドを指定します。もし、オリジナルキーセットで移動コマンドを使おうとしているのなら、回数入力の後にSpaceキーを押す必要があります。

回数指定コマンドは探索や採掘時にとても便利です。この繰り返しはコマンド成功時や攻撃を食らった時などに自動的に解除されます。また、何らかのキー入力によって解除することもできます。この時入力したキーは単に無視されますが、SpaceやEscキーを使うのがもっとも安全でしょう。

また、'always_repeat'オプションをONにすることで、とりあえず繰り返し実行したいようなコマンド(オープン、罠解除、穴掘り、打ち壊し、alterなど)を自動的に99回実行するようにできます。

Selection of Objects

多くのコマンドは使用するアイテムの指定が必要です。例えば、scrollを読むコマンドは持ち物のうちどのscrollを読みたいか聞いてきます。このような場合、選択はアルファベットの入力によってなされます。この場合、選択可能な文字、および'*'を入力することが可能です。'*'キーは、選択可能なアイテムのリストを表示します。あなたがWindow表示可能なシステムを使っており、かつWindowの使用がONになっていれば、この選択肢リストはChoiceウインドウに表示させることもできます。'/'キーを押すことによって、持ち物リストのかわりに装備品リストを表示します。Spaceキーも'*'と同じ機能を持っています。

アイテムは大文字、あるいは小文字一文字を入力することで選択できます。もし小文字で入力すると、そのアイテムは即座に選択されます。大文字で入力すると、その選択で正しいかどうか確認されます。このように、大文字による選択の方が安全ですが、余分なキー入力が要求されます。また、後述する'!*'と'!x'という銘も見て下さい。

多くのコマンドでは、'-'キーを押すことで足下に落ちているアイテムを選択します。これは拾い上げることなく、scrollを読んだりpotionを飲むことができます。

0〜9までの番号を入力した時は、'@#'と銘を彫られたアイテムを選択します。ここで、'#'には対応する番号が入ります。例えば、'@0'と銘を彫ったショベルを持っていたなら、'w0'と入力することでショベルを装備することができます。これはマクロ(後述します)においてとても便利です。なぜなら、このように指定することで、そのアイテムのバックパック内での位置に関わらず同じアイテムを選択できるようになるからです。例えば、Angbandは自動的に'X'キーに'w0'というマクロを定義します。穴掘り道具と主武装のそれぞれに'@0'と銘を彫った場合、'X'キーを押すたびに穴掘り道具と主武装を持ち替えます(素早く持ち替えることができる、ということ)。一つのアイテムに複数の数字を彫ることもできます。例えば、'@1@0'と銘を彫られたswordは'w1'、'w0'のどちらでも装備できることになります。普通は、主武装に'@1@0'、副武装と穴掘り道具に'@2@0'と銘を彫ります。注意しなければならないのは、'@x#'という形の銘です。これは、'@#'と同様に働きますが、それは'x'に指定されたコマンドの時のみです。rodに'@z4'、staffに'@u4'と彫れば、それぞれ'z4'、'u4'で使用することができるようになります。

銘に'!x'('x'は任意のコマンド)を含む全てのアイテムは、そのコマンドを実行し、そのアイテムを選んだ時常に確認を求めてくることに注意して下さい。このため、'!f!k!d'を銘を彫ったアイテムは、操作ミスでなくしてしまう可能性がかなり低くなります。また'!*'と銘を彫れば、そのアイテムに対して偏執狂的になれます。'selling'と'dropping'はともに'd'コマンドを使用することに注意しましょう。


Home > Site Map > Zangband Commands > Command Concepts Prev | Next