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ここには、こんな時にどうしたらよいか、また、
ちょっとしたつぶやきを書いてみたいと思います。
2015/12/1
経口補水液(ORS)の作り方

前橋の広報に経口補水療法(ORT)に使うORSは家庭で簡単に作れると書いてありますが、文字数制限の都合で実際のレシピは省きました。
ということで、補足としてここに書いてみます。

@水   1000ml
A塩   3g
B砂糖 40g

以上を混ぜてください。
ネットで検索するとたくさん出てきますが、一つの例として参考にしてください。
2013/6/7
子宮頸がんワクチンについて

子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症します。そこで、がん予防のためにHPV 感染を防ぐワクチンが開発されました。平成25年4月より定期接種に組み込まれたため、今まで以上に受けやすくなったと思われますが、「2価(サーバリックス)」と「4価(ガーダシル)」の2種類あるため、どちらを受ければよいか悩んでいる方も多いと思いますので、以下に違いを述べてみます。

<サーバリックス(2価ワクチン)>
ヒトパピローマウイルス16,18 型感染に起因する子宮頸がんの予防に特化。
接種スケジュールが、初回接種、初回後1ヶ月後、初回後6ヶ月後。


<ガーダシル(4価ワクチン)>
ヒトパピローマウイルス6,11,16,18 型感染に起因する子宮頸がん、尖圭コンジローマ(性行為感染症の一つ)の予防。ただし、抗体の上がりはサーバリックスより低い(低いと言っても予防効果はある)。
接種スケジュールが、初回接種、初回後2ヶ月後、初回後6ヶ月後。

簡単に言うと、
子宮頸がんに対する予防効果を第一に考えるならサーバリックス
子宮頸がんの抗体の上がりは多少低くても、尖圭コンジローマも一緒に予防したいならガーダシル

を選択するのがよいでしょう。

現在当院ではサーバリックスのみ扱っていますが、キャンセルができないため必ず受けて頂ける方のみガーダシルの予約も受け付けます。
2012/12/10
ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)について

最近嘔吐下痢が流行っています。今の時期はほとんどノロウイルスやエンテロウイルスだと思われます。また、年明けにはロタウイルスも出ると思われます。

嘔吐した時によくあるのは、「
脱水になるので、水分をとらせよう」という考えですが、これはむしろ「一番やってはいけない」ことです。ウイルス性胃腸炎では、多くの場合、初期に腸が炎症を起こし、動きが悪くなるため、通過障害を起こしているため嘔吐するという事が起こっています。

つまり、いくら飲ませても通らないので戻ってきて吐いてしまうので、まずは炎症が落ち着いて通過障害が改善するまで、飲んだり食べたりをせずに、お腹を休ませることが大事です。

一般的には2-3時間から、長くても半日(一晩で)程度で収まることがほとんどです。そのくらいなら脱水にならず、また、なったとしてもその後水分を摂ることで改善でき(子供は夜10時間位寝ますが、その間水分を摂らなくても大丈夫ですよね)、点滴をする可能性を低くできます。逆に吐いているのに水分を摂らせ、嘔吐を繰り返す事によって、体力を消耗すれば、これは確実に点滴が必要になります。

もちろん、吐く原因はこのほかにもたくさんあるので、この対応が必ずしも正しいというわけではないので、嘔吐が続くようなら早めに医師の診察を受けてください。

まとめると、
嘔吐をしてもすぐには水分は摂らせずに、早めに医師の診察を受けて指示を仰いでください、と言うことになります。今年はノロが大流行とのことなので、うつらないように手洗い、うがいも忘れないようにしましょう。

2012/4/15
睡眠時無呼吸について

お子さんが寝ているときに、いびきが目立つ方は寝ているときに息をしているかどうかを見てください。時々息を止めていませんか? 数秒の無呼吸が時々見られる程度なら、
それは正常範囲ですが、20秒以上の無呼吸を頻繁に起こす場合は病的ですので、検査をする必要があります。

閉塞性睡眠時無呼吸は大人では肥満の人に多いですが、子供の場合は扁桃腺腫大や
アデノイド肥大、鼻炎に伴うことが多く、誰にでも起こりえます。
夜の眠りが十分に取れないため、日中の眠気、それに伴う集中力の低下から、学習障害、居眠り、元気に遊べないなどの弊害や、成長障害を起こすこともあります。

本格的な検査は入院が必要ですが、緊急性があるかどうかを判定するような、
簡易検査は自宅でもできます。
重症であれば、扁桃腺やアデノイド摘出と言った手術で、症状が改善することが期待できますので、気にな方は、当院にお気軽にご相談ください。