本日のワインリスト (参加人数:8名) |
↓前田氏セレクトワイン |
↓斉藤セレクトワイン |
1R:「暑いんです 白ワイン下さい」対決 |
(ろ)ドメーヌ・サンミッシェル [2003] ヨハニスベルグ・リースリング(ワシントン州) ¥1,650 |
7票 |
(い)ブルゴーニュ シャルドネ [2001]”シャトー・ダンティニ” / デュデ・ノーダン(ブルゴーニュ) ¥1,522 |
1票 |
(テーマの訳)
本来、ご来店のお客様において一番多いリククエストなのです。
本来のセレクターとしての意味が問われるところになるのです。
甘口か辛口か、そしてはじめてそこから酒質が問われることになるのです。
この季節、本当のセレクターのセンスが問われる事になります。
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(い)
柑橘系の白い皮の苦味が心地よく、爽やかな飲み心地。キレを感じる余韻には潔さもあって、印象高し。ロワール中央部のソーヴィニョン・ブランか?
(ろ)
ほのかな甘さには、洋梨な果実味があってフレッシュさを心地よく感じさせる。こちらもロワール中央、シュナン・ブランなヴーヴレーか?
口の中の渇きによる、ネバネバ感をフレッシュに洗い流してくれたので私は「い」とした。
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結果として
なんと!
辛口を選んだのは私だけ?
「暑いと感じた一日の終わりには“疲れ”というものが付いてくる」と、旅館の女性ワイン担当が呟く。彼女もプロだ、本当のお客様の立場に立てば、本当に、甘口を選ぶのは懸命かもしれない。
その結果、私一人だけが辛口に。これって、結構傷つくものですね(ToT)
ま、身内として、パーフェクト負けは避けられたと言う事にしておきましょう。
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2R:「さっぱりした赤ワイン下さい」対決 |
(は)ピノ・ノワール VdP ラブレ・ロワ [2003](南フランス) ¥1,080 |
4票 |
(に)ブルゴーニュ・ルージュ ピノ・ノワール [2001] アンリ・ド・ヴィラモン(ブルゴーニュ) ¥1,869 |
4票 |
(テーマの訳)
あまり味の濃厚な食事がどうしても敬遠しがちになる季節。ワンだけが濃厚なのも、不思議です。ワインでは「あっさり」というのは、どうも低く見られがちだが、この季節の飲み心地を思えば、その「あっさり」さも、美味しさの一つの要因になるのではないかと、考えたのです。
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双方少し冷して出されました。
(は)
素直にして充実感がある。酸味もしっかりしているが、果実味が前面に出ててきて、イチゴなキュートさに、良い印象が集まるだろう。
(に)
なめし皮、タバコなど典型のブルゴーニュスタイルのピノ・ノワールはブーケに近い香りも見せ、複雑さが「は」より感じる。
少し冷されていても、その複雑さを感じさせ、少しグラスの中で温度が上がると、きっと果実味ももっと鮮明に見せてくれと感じた。タイトスカート押し込められた豊かなヒップにセクシーさを感じるように、わたしは「に」としました。
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結果として
同点
この場合、ルールによって、安いほうのワインの勝ちとなるので、ラブレ・ロワの勝ちとなるのです。
この場合は、アンリ・ド・ヴィラモンがその実力を出し切れなかったというのが、本音の所でしょう。というのもセレクトのテーマが、「あっさり」なのですから、複雑さを見せるのは、この場合は難解さを示すだけになるのでしょうか。
ラブレ・ロアのクセの無い、伸びやかな味わいもこの場合は、見逃してはならないだろう。懸念の猛暑の03年だったのに良く出来たワインです。
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3R:「美味しいカベルネ教えてください」対決 |
(へ)プレジール・ド・メール [2001] カベルネ・ソーヴィニョン(南アフリカ)
¥3,550 |
3票 |
(ほ)スノークォルミー ローズバット・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニョン
[2001](ワシントン州) ¥2,499 |
5票 |
(テーマの訳)
「カベルネ」と名指しで来られるお客様の期待することは、カベルネ・ソーヴィニョンで仕込まれたワインではない。カベルネ・ソーヴィニョンと表記されたワインなのです。ですから自然と品種名表示ワイン=ヴァラエタルワインとなって、ヨーロッパのごく一部の地域名を表示したワインのスタイルを、お求めではない。
とすれば、果実味が前面にでた、フルボディな飲み応えを感じるワインのセレクトになるはずです。
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(ほ)
バニラ、土ごぼう、カシス、そして余韻が長い。バランスもかなりの高さの所で。タンニンの舌ざわりも心地よく、かなり完成度の高いカベルネです。チリのレセルバ以上のクラスのものか?
(へ)
ユーカリに青海苔。タンニンに粗さを感じる。存在感が何故か大きくて、スケールの大きさを感じるが、まだチグハグしている。
明快な「へ」に投票した。
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結果として
その将来性を見た方より、現時点の美味しさを見せたワインの方に軍配があがった。前田氏が「チーズが出されているので、チーズとあわせた方はきっと、プレジールを選んでくれた。」そんな分析を見せてくれた。そんな見方もあったのですね。
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投票数合計 |
サッポロビール
ワインアドバンザー 前田倫江氏
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14 |
Vin du 268
斉藤龍一郎
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10 |
二勝一敗で前田氏の勝ち |
前田ちゃんへ
遠いところに帰らねばならないのに、遅くまでありがとう。到着の電話を頂いたのは、もう日も変わって、25時ごろでしたね。「アメリカを外して選びたい」と制約をつけたのは、却って正解だったのかも知れませんね。しかし、一番予算を割いた所での負けは、つらかったのでしょうね。1Rのセレクトは、感じ方の違いのセレクトだからしかた無いにしても、ピノ・ノワールで拾ったのはラッキーでしたね。
夏でも、確かに、あの赤ワインなら、楽しめるでしょうね。
斉藤君
1Rを落としたのが、何よりの敗因ですね。
それでも、私はあの場合、辛口のでも、よかったのではと思っています。ただ、いつもの場でも、空気の読み違いが有ったのかも知れませんね。
来週のスケジュールが空いてしまいましたね。
私が対戦者となってみます。
これで、勝率5割は確実になるかな?
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Vin du 268 大西リキ |