カリフォルニ情報
○アメリカのワイン法
○画像入り葡萄品種
○その他、CWに関連
な有効情報は、見に来てネ。

今月カリフォルニアを精力的に回った成果を見せにきました!
CWF会長杉本隆英氏
VS
連勝街道から一転連敗へ、、、例年のタイ○ースのよう???
Vin du 268 ワインアドバイザー 斉藤龍一郎
 お客様の好みを如何に察するか、その上で選ぶワインは?。そんなワインセレクターがお客様の投票で、セレクション対決をしてはや五戦目。Vin du 268としては、代表に斉藤を選び、ワインのセレクション対決を行っています。

対決者:杉本隆英氏
 学生時代は結構強い高校で野球部のキャプテンだった。そのバイタリティは、趣味であるはずのカリフォルニアワインに向けられ、『カリフォルニアワインのファンクラブ』(CWFC)を1999年に発足。1165名の会員数を誇り、カリフォルニアワインの啓蒙を現在も続けられていて、麻布十番の地にレストラン「カリフォルニア・ワイン・ガーデン」を開店され、現在に至る。年に数度の渡航では精力的にワイナリーを回られて、その知識の深さも相当な物。


 迎え撃つ斉藤はテーマを頂いたとき、さすがに、これは(^^;との判断で、その生産地の限定を、カリフォルニアからアメリカと広げてもらったそうです。
 さて、どんな展開が待っているのやら。

 まずお願いしておきたいのは、予算。杉本氏は、アメリカで選んできたので、ドル建ての予算設定となる。$50内でと、お願いしたが、その予算も下回るセレクトとなった。
ワイン対決とは、、、その方法
基本はお客様の立場で、「美味しいワインを選ぶのはどっち?」のセレクション対決で、その評価はお客様がするという、至極簡単なお遊びです。
ルール ワインセレクター(選者)二人が、どちらが美味しいワインを提供するか。
ワイン予算 三種類(それぞれテーマを決めて)、トータル6000円以内、ワインへの振り分けは自由。
対決方法 ワインをアルミフォイルでラベルが見えない様に巻き、どちらが誰のワインか判らないようにして、各テーマ毎に2つのワインをお客様に飲み比べて頂きます。
審判 参加されたお客様の投票により決着します。各テーマごとに好きな方に○をいれる。
3テーマ中2つのテーマのワインで多数を取った方の勝ち。
同点の場合は安いワインの勝ちとする。
附番: ワインの識別は数字、英字の場合、順列がついてしまうといけないので、「い・ろ・は・に・ほ」とワインを識別する。
 本日のワインリスト (参加人数:17名)
↓杉本氏セレクトワイン ↓斉藤セレクトワイン
1R:品種指定無し 白ワイン対決
(い)エドナ・ヴァレー シャルドネ [2003](カリフォルニア) $12.40 9票 (ろ)コロンビア・クレスト シャルドネ[2001](ワシントン州) ¥1,470 8票
 暑い!
 白ワインは赤より季節感を如実に表す。口に美味しい白ワインは、その季節において大きく様変わりする。少し捻ったヴィオニエか、正統的にソーヴィニョン・ブランで涼やかさか、まさかシャルドネなんてお二人とも選んでこないだろう!

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(い)
 僅かにロースト香を持つ、複雑さもあって、果実味も冷えているせいか、しっかりと抑えられている。焦点がしっかりと定まった印象。
(ろ)
 艶やかな飲み心地には、トロピカル、完熟メロンを思いながら、少々ファジー(古い表現か)な輪郭。

 何度も○を書き換えた、結果、果実味のコク、それを、ソフトな酸味でやんわりとまとめ、口に優しい印象を持ったので、「ろ」とした。
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 結果として
 まったく裏をかかれた気分で、お二人ともシャルドネ(^^;
 僅か一票の差で、エドナ・ヴァレーが勝つ。コロンビア・クレストが現地では$8ワインとしての位置づけを持つので、そのコストパフォーマンスをたたえたい。
2R:ブドウ品種【ピノ・ノワール】対決
(は)ラフォンド ピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ [2003](カリフォルニア) $15.75 7票 (に)フォレスト・ヴィル ピノ・ノワール リザーヴ [2003](カリフォルニア) ¥1,890 10票
 ピノ・ノワール種はもともと果皮の薄い葡萄品種なのです。ですから腐敗しやすく、栽培や醸造に気難しい品種なのです。反面果皮の薄さは、色は明るく、タンニンが少ないのが特徴になる。そして高価なワインとなってしまう。映画サイドウェイの影響か、カリフォルニアワインの中でも一番人気の上がって来た品種ではないでしょうか、この予算の中でその美味しさを発揮するのは、私とて興味がある。

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(は)
 上質なロースト香、樽熟成が、果実味とバランスさせるのは、高い醸造技術が問われるのを、本当にうまく出している。第一と第二のアロマが混在して、複雑味が飲み手に楽しみを与える。
(に)
 凝縮したイチゴの香りが、素直に果実味を表現して、そのほかに雑味を持たないので、伸びやかに感じる。そのストレートな印象が明快です。

 この季節がもう少し涼しい季節なら、間違いなく「は」をセレクトするところですが、この季節、素直で伸びやかな所に惹かれます。わたしは「に」としました。
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 結果として
 皆さんのお好みの傾向は、やはり私と同じで、明快さを出したほうに、好感を持たれたようだ。アルコール度数がラフォンド:14.8%、フォレスト:12.5%とアルコール度数からも、この季節では、やはりフォレストを選んでしまうのかもしれない。
3R:ブドウ品種【ジンファンデル】対決
(へ)ソーサル オールド・ヴァイン ジンファンデル [2002](カリフォルニア)$14.85 11票 (ほ)レイヴェンスウッド ジンファンデル オールド・ヴァインズ ソノマ・カウンティ [2001](カリフォルニア) ¥2,499 6票
 カリフォルニアといば、この品種対決は外せない。ジンファンデルの難しさは、葡萄が房の中で粒が不均質な熟成を見せるので、収穫時の選果の手間が必要な葡萄品種なのです。老木であることは、株仕立ての樹が多く、結構手間の掛かるワインなのです。この品種の特徴の、抹香やオリエンタル・スパイスの香りから離れたワインほど評価を得るのも特徴な葡萄品種です。
 殆んどパワー感を楽しむのが醍醐味、どのようなセレクトがなされるのか、楽しみなところです。

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(ほ)
 甘草やオリエンタルスパイス。素直にジンファンデルを表現する。ボディ感も適度な所で存在感を見せてくれる。

(へ)
 樽キャンディー、丸い味わいが豊満さを見せる、漢方薬の香りも良く押さえ込まれ、ジンファンデルの素性のよさも見事。

 レベルの高い二本だった。バランスの良さ、少しジンファンデルらしくない「へ」に投票した。
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 結果として
 アルコール度数も双方14%を越えている。傾向はジンらしくない方に軍配が上がった。ジンらしくないとは、語弊があるかも知れない。というのも、前述したとおり、丁寧に収穫のタイミングを見ての収穫は「へ」のようなスタイルを持ってくるのでしょうから。
 
投票数合計
CWF会長 杉本隆英氏
27
Vin du 268
斉藤龍一郎
24
二勝一敗で杉本氏の勝ち
 ナパさんへ

 このたびは、東京よりの御参戦、誠にありがとうございました。
 本当にいつも勉強させて頂いております。一番力の入ったピノ・ノワールで落とされたのは以外でしたね。確かに酒質に関しましては上を行っておりますが、季節感が作用しましたね。
 私も微力ながら、カリフォルニアワインの啓蒙につとめて参ります。
 また上京しました際にもよろしくお願いいたします。

 斉藤君

 今回の健闘は見事だと思いました。この票差なら、気分的には密かに勝ちを思っているのでは?「ドル建て予算なのだから少しオーバーしてもいいのでは?」の提案に、「プライドが許さない」との事。いい勝負が出来て良かったですね。
 さて戦績は4連勝のあと3連敗、苦しいですね。
 頑張ってくださいね。

総集計参考データ
試飲者 ワイン名 IT SA AI KK YM TZ RK TT MT AT NF KB YI VK KT KM MI 合計
1R エドナ 1 1 1 1 1 1 0 0 1 1 0 0 1 0 0 0 0 9
コロンビア 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 1 0 1 1 1 1 8
2R ラフォンド 0 0 0 0 0 1 0 0 1 1 0 1 1 0 1 0 1 7
フォレスト 1 1 1 1 1 0 1 1 0 0 1 0 0 1 0 1 0 10
3R レイヴェンス 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 1 6
ソーサル 1 1 1 1 0 1 1 1 1 1 0 1 0 0 1 0 0 11
勝投票数 3 3 3 3 2 2 2 2 2 2 1 1 1 1 1 1 0 51
週刊ワイン会参加方法
神鉄田尾寺駅から歩いて3分
カフェ・ジャマイカ
にて開催される
毎週金曜日のワイン会です。
参加方法:金曜日夜8時30分までに、
カフェ・ジャマイカに集合するだけ
カフェ・ジャマイカのアクセス
●神戸電鉄 田尾寺駅下車、南へ3分。
●お車では、中国自動車道 西宮北インター神戸方面 下車。一つ目の「西宮インター」交差点右折すぐです。約1分。
●駐車場は店の北側20M先の右側に20台は止めれます。
●神戸市北区有野中町3丁目14-25 プチ立花 1F
  TEL&FAX 078-982-7754 日曜定休(時々月曜日)