デイリー・リカーズ コスパ!美濃康一氏 |
VS |
268ワインセレクション 斉藤版 10番勝負!
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以前までは、Vin du 268
側はいつもセレクターはリキでした。
それも後進に譲ろうと、斉藤がセレクターを勤めたので、私は、観戦者側に回って皆様にレポートを始めてこれで三戦目です。。
対決者:美濃康一氏について
過去ご近所の系列店に店長に就任されていた時に友人となる、幾度と無くセレクト対決では戦い、そして。。。
株式会社的場という会社が展開する良酒倉庫という名前を改め「デイリーリカーズ コスパ!」武庫之荘店の店長さんです。お酒は全般にお好きで、また強いのですが、久しぶりの対戦にどのように応えてくれるかが楽しみです。 |
ワイン対決とは、、、その方法 |
基本はお客様の立場で、「美味しいワインを選ぶのはどっち?」の
セレクション対決で、その評価はお客様がするという、
至極簡単なお遊びです。
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ルール: |
ワインセレクター(選者)二人が、どちらが美味しいワインを提供するか。 |
ワイン予算: |
三種類(それぞれテーマを決めて)、トータル6000円以内、ワインへの振り分けは自由。 |
対決方法: |
ワインをアルミフォイルでラベルが見えない様に巻き、どちらが誰のワインか判らないようにして、各テーマ毎に2つのワインをお客様に飲み比べて頂きます。 |
審判: |
参加されたお客様の投票により決着します。各テーマごとに好きな方に○をいれる。
3テーマ中2つのテーマのワインで多数を取った方の勝ち。
同点の場合は安いワインの勝ちとする。 |
附番: |
ワインの識別は数字、英字の場合、順列がついてしまうといけないので、「い・ろ・は・に・ほ」とワインを識別する。 |
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本日のワインリスト (参加人数:14名) |
1R:ブドウ品種【シャルドネ】対決
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↓美濃氏セレクトワイン |
↓斉藤セレクトワイン |
(ろ)
セリエ・デ・マレノン テール・デュ・ルヴァン コートデュヴァントゥ [2001]\890 |
4票 |
い)
トルブレック ウッドカッターズ シラーズ [2004]
¥2520 |
10票 |
白の前に、赤と言う無茶なラウンド、一体セレクター達の意図とは?私は考えが古いのだろうか?
軽いボディで冷して軽快に飲ませるのが定石でしょう。
冷して失う旨みの感覚、それを際立たせる酸味。
考えて見れば興味深い内容です。
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明らかに色調が違う
(い)
ワインが冷やされても失わない緻密感に果実味。本来なら常温で飲みたい衝動に駆られそう。余程濃厚なワインで甘さを持ったワインでないと出来ないスタイルになっている。
(ろ)
軽快に冷やして美味しい定石を思う。土と少しのイガイガを少し感じるので、もう少しスムースさが欲しい所、常温なら、問題の無い所なのだが。
濃厚なワインが冷やされても失わない力強さに、私は「い」とした。
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結果として
赤ワインが冷やされたときに感じ難くなるものは、果実味、微妙な旨み、そして反対に際立ってくる酸味。本来は濃厚路線を外し、ボジョレーのような、クセの無い伸びやかな果実味をチャーミングに表現したものが望まれた所でしょうが、以外な美味しさを見せた濃厚路線の、シラーズが勝つ。 |
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2R:【イタリアの白】対決 |
(は)ツアニ コッリオ ビアンコ
フリウーリベネツィアジューリア州DOC [2003]
\3080 |
6票 |
に)アンティカ・オステリア NV
\819 |
8票 |
イタリアの白といえど、様々、一言で括る訳には行かない、イタリアなのだから、国際品種は避け、イタリア品種で迫って欲しい物だ。しかし、先に飲んでいる赤ワインが、この後どのような影響を見せるのか。濃厚さを感じるワインの勝ちとなると思うのですが?
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ここに魔物は住んでいた。まさか(^^;の結果に驚きを隠せない。
(は)
艶やか、コクがあって、程よい樽香も心地よい。ポテンシャルを最初から惜しみも無く開けだしてくる。これはいったい??高級ワインであることが、ワインが語る。4,000円はするのではないだろうか。とすると、この前後のワイン達の価格は?それとも、価格パフォーマンスが良いワインなのだろうか?
(に)
季節を見越したセレクト、素直な柑橘系の香りに、曇り、クセも無くスルスルと飲める。ドライでいながら、クリーンな感じが出る、、、しかし役者が違いすぎる。
私は単に美味しいからと、「は」とした。
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結果は二票と僅少ながら、「に」安いほうが勝った。この場合は、酒質を問わず、単に今この季節に飲んで美味しいワインとの勝因だろう。さすがにセレクター斉藤も驚きが隠せないようだ。
対決をしていると、当たり前が、時として通らないときがある。その再現を見てしまった。この季節にと言うのは、夜になっても、気温があまり下がらず、会場になった店には熱気がこもっていたのも、大きな要因に思えて仕方有りません。 |
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3R:スペイン【リオハの赤ワイン】対決
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(ほ)ロリニョン ティント クリアンサ リオハ [2001] \1,980 |
6票 |
(へ)ランサガ リオハ [2001]\2,656 |
8票 |
今度はまたぁ〜一つの地区に絞っての対決、テンプラニーリョが主体の戦いとなると思われる(当たり前か)、リオハといっても、地域は4つほどに分割される、広大な地区の中において、クラシカルなリオハかモダンなリオハか、その選択においては、モダン系が有利な気がしてならないが、それぞれのセレクターの思惑は?
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共に、モダン系でした、ただ、リオハ独特の重量感が、香りの開くスピードの違いを見せて居た所も興味深いものでした。
(ほ)
バニラ、テンプラの持つ酸味も上手く出るのでラインがある。タンニンも程よいボディは、ここで初めて、パンに手を出す。
(へ)
まだ閉じこもった感じがある。濡れ板、濡れた麻布の香りからクラシカルな造りも見せる、複雑さこの場合邪魔をするのでは?。
明快さから「ホ」のワインが、この場合は適切と思った。
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3ラウンド目にしてその出す順番も思ってみた。赤、そして白、の次に赤というイレギュラーな順序で出てきた。
既に皆さんは重量感を求めている。「へ」のワインは閉じてはいても、重量感から高級感もよく現していたのが勝因だろう。
個人的な意見で恐縮だが、私はテルモを外してはいけない立場(^^;
こうもあっさり外してしまった、自己嫌悪がその後、やってきました。 |
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投票数合計
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デイリー・リカーズ コスパ!
美濃康一氏
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16 |
Vin du 268
斉藤龍一郎
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33 |
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3勝で斉藤の勝ち |
美濃君へ |
遠い所ご苦労様でした。量販店という立場上、この頃ワインから離れているとか。また、ご来店の客質を考え、エントリー的なワインに重きを置いていらっしゃるとか。それが良く見えたのは、1ラウンドと3ラウンドを決めて、余った予算イッパイの白を選んでこられたとか。それにしては、素晴らしい白でした。もう少し、気温が低ければ、逆転しているパターンでしたね。
また、ご感想をいただけましたら、こちらにアップさせて頂きます。
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斉藤君へ |
ちょっとあなた、まだ土付かず、三連勝も全てが全勝でとは恐れ入りました。ただ自宅で冷やした赤ワインを色々と飲んでいたなんて。ミントな香りが冷えると消えて、トレブルックが私の好みにすっかりとハマッたワインになっていた事には、驚きを隠せませんでした。ただ2Rは拾っちゃいましたね(^o^) |
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