アンサンブル曲紹介(第26回演奏会〜)


(1)ずばり!こんな曲(第一印象です)
(2)演奏してみての感想,練習中苦労したエピソードなど
(3)うまく演奏するためのポイント

※ 編成については、パート毎に楽譜から拾っています。ですから同じ楽器を掛け持ちで演奏する場合には、だぶって掲載している部分もあります。細かい指定は省いてあります。また、楽譜によっては楽器が把握しにくく、リストから落ちていたり、間違っている可能性もあります。あらかじめご了承ください。






曲名
作曲者 Andrew Polestar
出版社
編成
  1. Xylophone, Shaker, Suspended Cymbal, Vinbraphone
  2. Vibrphopne, Xylophone
  3. Marimba, Suspended Cymbal, Hi-hat, Sand Paper
  4. Timpani(4), Glockenspiel, Bamboo(3)
  5. Suspended Cymbal, Glockenspiel, Rain Stick, Wind Chime, Bass Drum(w/pedal), Cajon, Tam-tam, Bamboo Chime, Bamboo(3), Shell Tree
※Player1,2,3がSnare Drum(4), Bongo, Conga(2), Tom-tom(4)を共有で演奏。
ずばり!
みんなが主役!せわしなく駆け抜ける5分間
エピソード・感想
元々はアンコンのために作曲された曲で、自分たちの手元に来たのは数度の改訂を経た手書き譜でした。加えて、アンコン用の曲とあって曲調の変化と特殊楽器・特殊奏法がてんこ盛りで、解読作業にかなり時間を割いてしまいました…。(当時の実委長が浄書して最終的にはかなり読みやすくなりました) 曲調は序奏→太鼓アンサンブル→Blues→郷愁漂うMarimbaソロ→2台のXylophoneによる超絶技巧→太鼓アンサンブルと再現部→帰結部と変化し、どの場面でも誰かしらにソロがあったり移動が大変だったりと苦労の多い曲でした(楽器の配置がかなり重要でした)。 楽器に関しては、Sand paper、Bamboo、Shell tree、Bamboo tree、Sizzle Cym.に加えて Xylo.2台、Glock.2台となかなか苦労して揃えたように思います。
ワンポイント
変化が多様な曲ですが、曲の進行は指定テンポに則って、自信を持って滞り無く進むのが正解です。また強弱の指定が細かいので、客観的かつオーバーに演奏しましょう。 様々な特殊奏法の指示があるので(Timp.に棒を触れさせて皮を叩く、Shakerを置いて叩く、サンドペーパーを擦る、マンドリンロール、A4用紙を人差し指で叩く・振る、などなどなど…)、まずは求められている音をテンポ通りに確実に出せるようになることが、完成度の高いアンサンブルへの近道です。 以下、演奏上の注意点(自分たちが苦労したポイント)です。 5 サンドペーパーは長音と短音の差を明確に表現しましょう(チーとチッ)。Vib.は歌い過ぎないように。 7 Mrb.はマンドリンロールに気を取られて7/8拍子を失いやすいです。低音をしっかり弾くと進行が安定します。 9 可能な限り早く、ですが鍵盤とリズム隊のテンポ感がずれやすくなっています。特にTimp.はコンガを叩くようにリズム感を失わずに演奏しましょう。Xylo.は気合いです(笑) 11 muffle offは「ミュートを外す」の意です。 17 繊細な部分だけにタテを合わせるのが難しいです。各自がテンポに忠実な演奏を心がけることで揃いやすくなるはずです。

曲名
作曲者 Eckhald Kopetzki
出版社 HoneyRock
編成
  1. Bass Drum, Splash Cymbal, Wood Block, Timpani(2)
  2. Tom-tom(2), Shaker, Can(2)
  3. Bongo, Cymbal, Cow Bell(3)
  4. Bongo, Gong(2), Tam-tam
  5. Tom-tom(2), Glass Bowl or Bell(2), Guiro
  6. Bass Drum, Temple Block(3), Gong(on Timp.)
ずばり!
皮もの太鼓と、金属系の打楽器をメインとしたアンサンブルなので、少し地味ですが、オーソドックスな打楽器アンサンブルです。
エピソード・感想
なんといっても中間部。音符の数が圧倒的に少ないために、拍子感がなくなり、そして、誰かしら必ず落ちる。。。譜面上は難しくないはずなのに、通るまでに時間がかかりました。
ワンポイント
冒頭は拍の感じ方がポイントです。あえてゆっくりとしたテンポで譜面が書かれているので、そのテンポ感を全員が一致させることが大事です。前半部の山は全員の6連符の掛け合いがあります。6連符がきれいにつながり、音量面でも迫力がだせればバッチリです。 そこから一転して、中間部に入ると、拍感がなくなります。宇宙?時空?カオス?など、メンバーでいろいろなイメージをしながら雰囲気を作りましたが、なかなか表現するのは難しいです。 そして、後半部分は、ちょっと難しい2番、3番パートのソロが見せ場の一つです。最後は、パワー全開で盛り上げましょう!

曲名
作曲者 西上和子
出版社 CAFUA
編成
  1. Marimba
  2. Marimba
  3. Marimba, Bongo, Bass Drum, Tom-tom, Tam-tam(2), Temple Block(3)
  4. Marimba, Conga, Cow Bell, Wood Block(2), Suspended Cymbal, Bass Drum, Tom-tom(3), Tam-tam
※Marimba(4-1/3oct.)と(4-1/2oct.)の2台を4人で共有
ずばり!
森の神!
エピソード・感想
奏者の人数と役割を決めてから選曲した一曲です。 前のマリンバ2台と後ろの太鼓群の掛け合いが"マ◯ンバ・◯ピリチュアル"を彷彿とさせます。 譜面の見た目は簡単そうですが、やってみるとつまずく箇所が多数あるので注意です。 各パートに見所となるソロやソリが配置してあるのでバッチリ決めていきましょう!
ワンポイント
単調になりすぎないようアンサンブルしましょう!

曲名
作曲者 西上和子
出版社
編成
  1. Glockenspiel, Triangle
  2. Xylophone
  3. Vibraphone
  4. Marimba
  5. Timpani(4), Wood Block(3)
  6. Finger Cymbal, Suspended Cymbal, Conga(2), Tam-tam, Wind Chime
  7. Bass Drum, Snare Drum, Wind Chime, Suspended Cymbal
  8. Drums
ずばり!
肉弾戦!?
エピソード・感想
今回の演奏会の中では集めやすいというか、特殊な楽器は使わない曲でした。奏法もそんなに難しくはないですが、ただ演奏すると印象に残りにくいのがこの曲の難しいところだと思います。違う点でアドバイスするならば、衣装をてるてる坊主に似せたいのであれば、100均のポンチョ形のカッパがおすすめです!
ワンポイント
譜面通りにするとリズムやダイナミクスが単調になってしまい工夫点がなかなか見出せないので、自分はこうしたい!という考えを持つことが大事だなと思います。私は最後の最後までそこに苦労したので、練習の始めから考えておくといいかもしれません。

曲名
作曲者 Jacob ter Feldhuis
出版社 Donemus
編成
  1. Vibraphone, Crotales, Thai Gong(3), Temple Block(5), Snare Drum, Cymbal, Bass Drum(w/pedal), Tom-tom, Timpani(2),Wind Chime
  2. Marimba, Glockenspiel, Tam-tam, Cow Bell(2), Tom-tom(2), Cymbal, Hi-hat, Timbales, Timpani(2)
ずばり!
スタミナ勝負!?四肢をフルに使う!
エピソード・感想
【楽器面】Thai GongsやCrotalesなどの用意で苦労しました。また、配置が少しでもズレるとマレットが届かない事があり、練習はもちろん本番のセッティングでもとても気を遣いました。 【演奏面】楽譜通り叩けるようになるまでにかなりの時間がかかります。1人1〜3段の楽譜となっている且つ曲が長いために総楽譜枚数が多く、止まらずに演奏するには暗譜せざるをえないです。また、数時間練習するだけで疲労困憊です。
ワンポイント
楽譜をよくよく解析してフレーズ表現を加えましょう。

曲名
作曲者 Nebojsa Jovan Zivkovic
出版社
編成
  1. Tom-tom(4), Bongo, Crasher, Wood Block(5), Tam-tam, Suspended Cymbal, Marimba
  2. Tom-tom(4), Bongo, Crasher, Ocean Drum, Tambourine, Glass Chime, Lion's Roar, Glockenspiel
  3. Tom-tom(4), Bongo, Crasher, Bass Drum(w/pedal), Vibraslap, Thunder Sheet, Tam-tam, Cymbal(2), Wood Block(5), Log Drum, Vibraphone
  4. Tom-tom(4), Bongo, Crasher, Bass Drum, Cymbal(2), Metal Chime, Wooden Object(5), Chinese Gong, Thunder Tube, Crotales
ずばり!
見るとカッコイイ、やると疲れる、けど楽しい打楽器アンサンブル
エピソード・感想
曲は2楽章構成。前半はマリンバを中心に神秘的な情景を、後半は太鼓アンサンブルでカナリア諸島の1つの島を表現していきます。楽器数はとても多いため練習の時は少ない楽器を上手く分け、代用しながら練習しました。 前半は拍子感がわからずどこでタイミングをとるか、後半はみんなが叩きっぱなしのためだれを聞かせるのかがとても苦労しました。後半はまず叩くので精一杯だったので相当苦労しました… 譜めくりの時間もないほど休符がないため、2,3枚を広げる人、分散させる人、一枚の大きな譜面にする人と各自で譜面を見やすいようにしていました。
ワンポイント
前半は誰が叩いたら叩くのかをスコアとにらめっこして確認して、誰か合図を出すのかをお互いに共有することが大切です。マリンバ以外のプレイヤーは多くの楽器を操るため、セッティングにも気をつけて。 後半は体力勝負!笑 全員で叩く場面が多いため、弱奏部分を大事にしましょう。 全員がカチッとハマるととてもかっこいい曲ですのでポイントポイントで決めていくと良いです。