2日目


4月29日

コロッセオ→パラティーノの丘→フォロ・ロマーノ→ボルゲーゼ美術館→ピンチョの丘→サンタ・マリア・デル・ポポロ教会(天使と悪魔「土」)→スペイン階段

今日からいよいよ観光です。そこそこ早く起きて、早速朝ごはん。
朝食会場は結構混んでいました。みんな朝早いんだなー。でも、日本人が見当たらない。このホテルはネットでも日本人の情報がほとんどなかったので、あまり知られていないんだろうか、と話ながら食事をします。
パンやシリアル、ハムにチーズと言った感じでシンプルです。卵料理はゆで卵しかなかったのが残念。あったかいスクランブルエッグとか食べたかったな〜。パンはそこそこおいしかったけど、ヨーグルトが激甘でちょっと残念。この朝食の内容は、5日間同じでした。
さくさく食べ終わった後はトイレタイムを取ってからいよいよ出発!
天気はピーカン晴れで気持ちがいいけど、猛烈に暑そう&焼けそうです。
まずは昨日ようやく探し当てたインフォメーションでローマパスを購入してから地下鉄へ。ガシャンと改札機で刻印して中に入ります。イタリアでは、チケット購入の後、必ず改札機に自分で刻印しないといけないです。ときどき点検にくるそうで、そのときに刻印がないと罰金だそうです。ローマパスの場合は、1回通してしまえば後はずっと刻印しなくても大丈夫でした。(地下鉄の改札は通さないといけないけど)

さて、地下鉄初体験です。なんだかすごーく混んでる。混んでいる時間にはスリが多いということで、頑張ってガンを周囲に飛ばします。猫が威嚇しているようなもんです。(カバンも猫柄だ!)かなり警戒しましたが、ジプシーらしい人影はなし。どうやら、遭遇しなかったようです。
何事もなく地下鉄から出ると、すぐコロッセオが見える!これは結構感動。すごい迫力なんです。思わずうっとりしそうになったけど、気をひきしめて回りにガンを飛ばします。(猫の威嚇)
朝一番のせいか、行列ができる観光地のはずですが、かなりすいている。ローマの戦士の格好をした人がうろうろしていましたが、これが噂のぼったくり(写真を一緒に撮るとモデル料をふんだくられるらしい。)でしょうか?
朝のコロッセオは、静かで人もあまりいなく、とても良かったです。朝一番で行くことがオススメ!


朝のコロッセオ

途中で念のためにトイレに行ってみました。外でのトイレ初体験です。イタリアのトイレには便座がない、と聞いていたけど本当にないんだ.....(泣)。でも、朝一番のせいか、汚いと評判だったコロッセオのトイレはそこそこきれいでした。それとも、わたしが汚いトイレに慣れすぎているのか?
トイレを出た後観光を再開したのですが、目の前を歩くミニスカートのおねえちゃん、チャックが開いてるぞ!注意してあげたいが、言語がわからん。もしかして、気にしない文化かもしれん。でも気になる。
というわけで、チャック開いてるおねえちゃんを尻目にコロッセオの観光終了。その後、隣のパラティーの丘とフォロ・ロマーノへ移動します。ここはサン・グレゴーリオ口から入ったのですが、これが大正解でした。入ったときにはわかりませんでしたが、かなりの高低差があるので、サン・グレゴーリオ口から入ったほうが高いところから低いところへ移動することになるので楽に観光できるです。
しかし、晴れの天気で良かったものの(雨の中ドロドロの遺跡を見る気にはなれない)、気温と日光にやられて観光はじめてしばらくするとバテバテ。おまけにスギもいるよ〜。(わたしは花粉症)
遺跡はそれなりにおもしろかったけど、予備知識がほとんどない状態だとわからないことが多すぎたので、調べておくべきだったなぁとちょっと後悔。
パラティーノの丘は、古代ローマの高級住宅街で、フォロ・ロマーノは政治と学問の中心地だったところらしいです。ローマには、古代の遺跡が街中でもごろごろしているのですが、ここは重要な遺跡が集中してある場所のようです。(これくらいしか予備知識なし)
それにしても、約2000年も前に、こんな大きな建造物を作ったのかと思うと感嘆。時の権力者の力を思い知る感じです。


(左)パラティーノの丘の遺跡群 (右)シロツメクサと遺跡

途中で、上からもうひとつの遺跡チルコ・マッシモも見ました。.....なんつーか、わざわざ行くまでもないというか。だだっぴろい場所というか(^^;。
観光している間にどんどん人が増えてきて、フォロ・ロマーノに着いたあたりでは、遺跡内は人でいっぱいでした。どうやら遠足シーズンでもあるらしく、ローマっ子もたくさん来ていました。
わたしたちが見てきたパラティーノの丘まではかなり高低差があるので、フォロ・ロマーノから入った人はほとんど丘のほうまでたどりつかないようです。ルート選定がよくて、本当に良かった!
フォロ・ロマーノをゆっくり見ていると、端っこに名がない遺跡もありました。ガイドブックにも解説がない。後から調べたら、神殿があった場所のようです。どうやらカピトリーニ美術館のほうから見えるらしい。後日見ようね、と話します。


(左)フォロ・ロマーノの一部 (右)とにかくでかい!(左の写真のドームがこんな大きさ)

さて、午前の観光が終わり、暑さと日光でものすごく体力を消耗したので、いったん地下鉄でホテルにもどって昼食にすることにしました。それにしても「祭りでもあるのか?」と思うほどの地下鉄の混み具合。スリが心配ですが、それ以上に人でグッタリ。
テルミニ駅でピザを買って(ピザと飲み物が同じくらいに高い!)、ホテルでもしゃもしゃと食事。ボリューム満点で結構おいしかったです!食べ終わった後はトイレタイムをし、次はボルゲーゼ美術館へ。

今度はバスを使ってみたのですが、次の停留所の情報は何も言われないので、地図を見ながら「ここだ!」という場所でボタンを押して降りなければならないのです。アメリカもそうだったなぁ、そういえば。今回は運転手さんにボルゲーゼ美術館の前で降ろしてほしいとリクエストしていたのですが、かなり手前で降ろされてしまいました。まぁでも、いいか。場所はわかってるし
美術館に無事着いてからあらかじめ予約していたので早速入場しようと思ったけど、入り口付近で係員にチケットと交換してこい、といわれます。指図された場所で交換しようとしたら、メモしていた番号がどうも違っていたようで、チケットに交換するまで少し時間がかかりました。ようやく交換できたチケットをもって意気揚々と入ろうとしたら、荷物を預けてこいとまた戻される。仕方がないのでまるっと預けたら、財布を取り出すのを忘れて慌てて引き返したり、と準備ができるまでかなり時間がかかりました。だから、予約の30分前に来いって言われるのかー。
貴重品を取り出して再度荷物を預けるために並んでいたら、日本人の男性に声をかけられた。やはりシステムがよくわからなかったようです。そうだよねぇ、迷うよねぇ。
やっと準備ができて今度こそ!と入ろうとしたら時間まで待て、と言われる。かなり厳密です。お店を見ながら待っている間に時間になったので、ようやく入場。
いろいろ不満だったけど、結局はこのシステムのおかげでゆっくり見れました。
中は涼しくて、ベルニーニの彫刻が美しくてよかったです。
写真は撮らなかったので、以下感想のみ。
「プルートとプロセルピーナ」(腰にめりこむ指先とほおを伝う涙の後がすげー。)
「アポロとダフネ」(いい男のアポロなのに、天使に鉛の矢を射られてアポロをすっかりキライになってるダフネの逃げっぷりが美しい。)
「パオリーナ・ボルゲーゼの肖像」(ふかふかクッション)
「聖愛と俗愛」(いろいろ寓象があるらしいのだが)
ラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」(一角獣は乙女のしるしだそうな)
気になった方は、ネットで調べてくださーい。
カラバッジョの作品も多数。でも光と影のコントラストの絵なら、フェルメールのほうがきれいかもなぁ。
その他いろいろ、もりだくさん!とても見ごたえがあります。でも足が限界に来てすごーく辛い。

十分観賞して見終わった後は、トイレに寄ってからのしのし歩いてピンチョの丘へ。.....結構歩くなあ。わたしはもうヘロヘロです。まだまだ観光は続きます。
それにしても犬が多い。でも、イタリアではリゾート地に犬を捨てる人が多くて問題なんだとか。そして、サングラスをかけてる子どもも多い。日光が強いせいだろうか。小さなギャングっぽいです。
そしてなぜかセグウェイも走っている。どうやら、レンタルであるらしい。でも10ユーロは高いなぁ。

さてピンチョの丘ですが、眺望で有名なのにそんなに眺めがよくなかった。ちょいがっかり。
それからポポロ広場へひぃひぃ言いながら下って、ようやくサンタ・マリア・デル・ポポロ教会へ!
さあ見るぞ〜とはりきって中を散策してみたのだが、肝心のベルニーニの「天使とハバクク」の彫刻が見当たらない。初めての教会めぐりだったので、礼拝堂の意味がよくわからず、大きな部屋を探してうろうろしてしまいました。礼拝堂って、教会の両側にある小さな空間のことだったんですねぇ。
最奥まで見てもわからず、首をかしげながらガイドブックを確認したら、なんと修復中の部屋がそれか!
彫刻はすっかりおおわれていてがっくり。礼拝堂にも入れないし。しっかし映画のうそつき!あんなに広くないじゃん!
仕方がないので、キージのピラミッドだけ確認して終了。それにしても礼拝堂は随分小さいんだなぁと思いました。これから先の教会も小さいところが多いので、気をつけねば。
このほかに、カラバッジョの絵も2枚ります。.....暗い。後からわかったのだが、お布施を入れれば電気がついたのね。


(左)キージ家のピラミッド(右)ハバククが見れない.....そして狭い!映画のうそつき!

それにしても、美術館も教会も暗いのにフラッシュだめだから、古いカメラだと太刀打ちできない。悲しい。やはり買うべきだった!!!
Mさんのカメラだと、暗い絵もきれーに写るのです。技術ってすばらしい。

ハバククは見れなかったけど、まあキージの礼拝堂は確認できたのでよしとして、次のスペイン階段へ。足はボロボロなのでトボトボ歩きます。
それにしても、なんでこんなに人が多いんだ!
スペイン階段はお花があってきれいだったけど、人だらけでした。ローマの休日のあの優雅な雰囲気はどこ?(泣)


人がどっちゃり、スペイン階段。もちろん、オードリーはいない。

変な物売りもすごく多い。インド人か?ジプシーには見えない。ここも結構、狭い階段だったんだな〜。イメージって、膨らむもんなんだなぁ。
このあたりで足が限界だったので、トレビの泉は断念。スペイン階段の近くにある有名な手袋店を覗いてみることにしました。今回、唯一ほしいなと思っていた、ローマでの自分へのおみやげです。
専門店なので高いと思っていたのですが、意外に安いものもある。これなら、他の店を見たあとに、ここで購入しても良さそう。
暑いので、いまいち手袋という感じがしませんでしたが、色もきれいで選ぶには楽しそうです。

その後は、地下鉄に乗ってテルミニ駅までもどります。相変わらずちょー混み!!スリがいそうで怖いが、それ以上に人多すぎ!
ローマは8時頃まで日が沈まないので、なんとなく夕飯も遅くなりがちです。でも今日は体力も足も限界だったので、ホテルの近くのレストランで食事することにしました。
量が多いのが心配だったので、スープとパスタだけにしたかったのですが、Mさんに言わせると前菜を2つも頼むのはどうも礼儀知らずらしい。そこで、前菜に野菜スープを頼んで、後はソーセージを頼んでみたのだが、これが脂っこかった!
Mさんが頼んだパスタとウサギのローストがおいしかった。そうか、ソーセージってこんな感じなのね.....と学習。量もそんなに多くないみたいだし、今度はパスタも頼むことにしよう。
味はとてもおいしかったです!(特にウサギ)そうそう、ここのトイレには便座ありましたよ。でも、便座にビニールがまきついていて、1回使った毎ににゅるーっと入れ替える奴でしたけど。(中国で良く見た)。


(左)野菜たっぷりのスープ(中)チーズと胡椒のパスタ(右)うさぎのロースト

食事の後はホテルに帰って、すぐ就寝。Mさんに、栄養剤と消化剤をもらったのは大変助かりました!次の旅行には、湿布薬(ぬるやつ)と栄養剤と消化剤持ってこよう。
今回、ペルーの苦い経験から強力な下痢止めは持ってきたんですけどね。まだまだ甘かった。
昨日の夜はゴミ収集のためにうるさかったけど、今夜はあまりうるさくないといいな。