フランス7日目・帰国


5月5日

昨日は結局10時間くらい歩きどおしだったので、ふみふみとMさんは湿布をして眠ったようです。わたしはというと、かなりビリビリ痛くないと、何か貼っている!という感覚に耐えられなくて、眠りながらはがしてしまうクセがあって、予防のために湿布とかだめなんですよ〜。
(一応、ふみふみの誕生日プレゼントが湿布だったんで持ってきていたが、予想どおり1時間も持たなかった)
というわけで、わたしはストレッチだけでなんとかしのぎました。

さて、今日は最終日。Mさんは別なツアーに参加ということなので、わたしとふみふみは別行動で凱旋門を見にいくことにしました。
パリの街並みをまだ見ていないんですよね〜。やはり上から見ないと!
今日も朝食はおいしかったんですが、なぜか中国とかタイとか、アジア系の人だけでまとめられて案内される。これって、絶対差別だよなぁ。
確かに、上品でない人が多いなぁと感じましたが(日本人も含めて)、それにしても差別だよなぁ。日本の人でも、ちょっと眉をしかめそうになる態度の人がいて、こんなふうだから差別されるんだよ!と腹ただしくなったり。こんなときに、きれいな格好だったら特別扱いしてもらえるんだろーねーとふみふみと話していました。
そんなわたしたちですが、当初のお洒落計画はどこ吹く風、すっかり動きやすいいつもの旅ルックになってしまっているので、人のことは言えません。(^^;

さて、朝食が終わってからいよいよ凱旋門へ出発です。地下鉄で移動するのですが、今回は乗り継ぎをこなさないといけない。乗り継ぎの駅はややこしい、と評判のようです。
どんな感じだろうなぁ、とドキドキしながら乗り継ぎ駅に着きましたが、なあんだ、わかりやすいじゃん!とドンドン進もうとしたら、ふみふみに「違う、こっち」だと言われます。
.....そうかなぁ。矢印を素直に見ると、まっすぐだけどなぁ。と、思ったけれどもフランスにおける主導権は彼女なので、トコトコ着いていったのですが.....「やっぱり、違うよ。さっきのまっすぐだよ」と途中で気づいて慌てて引き返します。相変わらず、野生の勘はわたしのほうがさえているようです(えっへん!)。
さすが、珍しい蝶や野生動物にいやになつかれるだけあるな。方向音痴だけどな!(笑)

ま、なんとか乗り継ぎにも成功してすんなり凱旋門到着。おおお、でかいでかい!
と、そのときです。わたしのお腹がエマージェンシー。トイレ危機ふたたび(泣)。朝食のヨーグルトが効いたらしい。(フランスのヨーグルトは強烈に効くそうです!職場の女の子が言ってました)
しかも、トイレは凱旋門の上にあるぅ?!無理だよ、その前に出ちゃうよ!(笑えません!)
というわけで、必死にトイレ捜索開始。チケット売り場で、公衆トイレがあると言われ慌てて探したのですが、そんなもん見つかりません。仕方なく、ベンチに座って本を読んでいた女性に英語で話しかけます。
『すみません、トイレを探しているんですが、どこにあるか知りませんか?』
わたしの発音でしかも英語だから、通じるかどうかは賭けだったのですが、彼女は理解し英語で答えてくれました。
『向こうのカフェで使わせてもらえるのでは?』
よっしゃぁ!お礼言ったあと慌てて道路の向かい側まで移動。カフェまで行こうと思ったのですが、ふと思いついてその隣のビルの中に入ってみました。どうやらホテルのようです。男の人が怪訝な顔で見ているので、かまわずまた英語でチャレンジ!
彼は無言で指差してくれました。ううう、ラッキー!
というわけでトイレ危機脱出。すっきりした後はそそくさと退出。男の人にお礼を言おうか迷ったのですが、やはり怪訝な顔で見ているので、やめました.....。
さきほどの場所に戻ったら、まだ女性は本を読んでいたので、お礼を言います。
『ありがとう!トイレを使うことができました!』←満面の笑み
『良かったわね〜!Are you happy?』←満面の笑み

えぇ、幸せですともさっ!

というわけで、トイレ危機も脱したのでいそいそとふみふみの元へ。合流した後はえっちらおっちらと凱旋門を登ります。
いや〜、280段の階段はきつい!しかも螺旋階段なんで、だんだん目が回ってきます。途中休むポイントもないのでひたすら登る登る。ようやく屋上まであがったときは、爽快感で一杯でした。(危機も去ったしな!)
凱旋門から見る街並みはかなり興味深いものでした。高さやファサードがきっちり揃った建物たちが印象的です。世界中の街づくりに影響を与えたというのもわかります。建築関係の方は、フランス語習いますもんね〜。昨日見た凱旋門前の車の混雑も、上から見下ろすとなんだか可愛いもんです。昨日は見かけなかったおまわりさんが、今日は交通整理していました。

ひとしきり堪能した後は下に戻って門の彫刻や無名戦士の碑などを見学。写真や映画などで見るパリの象徴はやはり感慨深いです。


凱旋門外観。地下道を通っていきます。

見学が終わったあとは慌ててホテルへ戻ります。12時までにチェックアウトしなくてはいけないんです。その前に階段を登って汗をかいた体にシャワーを浴びたい!
なんとか余裕を持って戻れたので、すぐ交代でシャワーを浴び、荷物をまとめてチェックアウト。

でも、まだまだ集合時間までは余裕がある。というわけで、ショッピングに行くことにしました。まずはホテル近辺のスーパーマーケットへ。
やはり、たくさん野菜が売っているのに、なんで食事には出てこないんだろう、不思議です。ここではお土産用にチョコレートをGET。ふみふみはワインを購入していました。会計が済んだあと、金属が落ちる音がしたので見たらコインが落ちている。てっきり他の人が落としたのだと思って渡してしまったけど、店を出てから自分のものだったと発覚。くやしい思いをしました。まぁ、1ユーロ(150円くらいでしょうか)だから、しょうがないなぁという感じでしょうか。
ふみふみは、「パリの街にいっぱい落ちている犬のう○こ」を写真に撮るのだとはりきっていたのですが、意外にありませんでした。結局、街路樹の根元で発見したブツを撮っておしまい。シャンゼリゼ通りにはいっぱい落ちているって聞いたのですが、行かなかったからどうだったのかわかりません。

パリで泊まったホテルはベルシーという地下鉄駅近辺だったのですが、比較的治安が良く、ベルシービレッジという新しいショッピングとレストラン街が出来ているところで、カフェや可愛いお店がたくさんありました。

フランス料理はもうたくさんだし、ユーロもなくなってしまったので、二人でぼんやりベンチに座ってレストランでもの食う人々や町を歩くパリジェンヌを観察。みんな、お洒落で姿勢が良いです!といっても高級ブランド品で身をつつんでいる人などあまりいません。ブランドを身につけているのは日本人ばかりだったような気がします。
ちょっとしたものを格好良く身につけるのがパリのファッションかもしれません。露出の高い格好もいませんでしたね。
しばらく観察した後は、またおみやげ探し。可愛い小物店で女の子用のお土産購入。ヨーグルトのおかげですっかりお腹がゆるくなったわたしは、トイレに行きたくなってしまったので、トイレ休憩も兼ねて一回ホテルに戻って荷物を預けます。

その後、「カフェを経験してみたい!この際スタバでもいい(あるんですよ、駅の近くに)!」というわたしの主張により、昼食とカフェを兼ねてスターバックスへ。ちょうど外の席をGETできたので、軽食を取りながらカフェ気分を味わうことができました。お洒落ではないけど、カフェはカフェ。結構満足!
でも、外の席でのカフェは小鳥との戦いです。パンくずを狙っているんだと思いますが、なぜかわたしたちの席にやたらと小鳥が来る!うるさくて追い払うのに忙しい。うーん、優雅なカフェはなかなか望めない.....。(テーブルを叩いたり、手で払ったりしながら飲食するので、なんだかせわしない)

そんなことをしている間に、いい時間になったのでホテルでツアーのみなさんと合流し、空港まで。これでパリともお別れです。シャルル・ドゴール空港内はあまり楽しい場所ではなかったのですが(狭いしお店もないし)、ぼんやりしている間に搭乗時間になりました。帰りもANAの直行便だったので、なぎのように穏やかなフライトで、明るいうちに出発してお昼過ぎに着く便だったので、体が楽でした。
成田へ無事着いてからは、Mさんと別れを惜しんでから新幹線へ。無事に旅行終了です。
来年こそは!ブータンへ行きたい!