フランス5日目


5月3日

今日はいよいよベルサイユ観光です!今回の旅のメインテーマのひとつ!
なのに、しょっぱなから大事故発生。
ふっかふかのベットで気持ちよく眠っていたわたしたちですが、あまりの暑さにわたしが目を覚まして、ふみふみにちょっかいを出したのがきっかけでした。
「今何時〜?」(足でふみふみをいじりながら)
「.....9時10分」
「.....9時?うそでしょ?」
「ほんと」

やばいってばよっ!

出発は10時、荷物出しは9時です。二人でものすごい勢いで支度を始めます。どうやらモーニングコールがうまく機能しなかったようで、慌ててMさんにも連絡。幸い、わたしたちの部屋だけだったようです。猛烈な勢いで支度して、だめもとで荷物を廊下にだしたらすかさず持っていってくれました。待っててくれたのか.....。大急ぎで朝食の場所へ。朝食は大変おいしかったのですが、味わってる暇なし!
ひたすら飲み込んでから慌てて玄関へ。Mさんは気をもんで待っていてくれました。なんとかぎりぎりセーフでバスに乗り込み、出発。ああ、大変だった.....。

というハプニングはありましたが、なんとかベルサイユ観光開始。
外の石畳は現在修復中とのことで、ちょっと残念。しかも、石畳はすんごく歩きづらい。早く修復してほしいもんです。

ヴェルサイユ宮殿はご存知太陽王ルイ14世が建てたお城ですが、詳しいことは専門書や専門サイトにおまかせ。(笑)
マリー・アントワネットが結婚式をあげたという礼拝堂やベルサイユ条約で有名な鏡の間(ここも一部修復中でした)、謁見などに使われていたヘラクレスの間とその奥の食事どころや食後のビリヤードの間など。ベルサイユも寒かったらしく、フカフカのじゅうたんが敷き詰められています。
王妃の寝室やサロンなど、次から次へと出てくるお部屋がみんな豪華。天井まできっちり装飾されているし、有名な絵もそこかしこにある。ガラスじゃなくてアメジストのシャンデリアかよ〜。ルーブル美術館にあるナポレオン一世の戴冠式の別バージョンまである!

ヨーロッパのすごいところは、何気なく壁にかかっている絵が本物だってこと。あまりにも自然にかかっているので、複製かな?と思ってしまうのだけど、実は本物。戦闘の間にもたくさんの絵があるのですが、オルレアンの戦いのジャンヌ・ダルクなど、これ見たことあるよなあという絵がごろごろしています。
それにしても、すごい人です!さすが世界遺産。

観光が終わってからは、ちょっと自由時間があったので、お庭を散歩してみました。ここも、フォンテーヌブローと同じくスパッと音が出そうな刈り込み多いですが、調和が取れていて美しいです。天気もいいし、建物きれいだし、あぁ、「ベルサイユのバラ」だね〜という感じ。

整然とした美しさの庭園

さて午前中の観光が終わったら、レストランで昼食です。正門前にはなぜか黒人の物売りが多い。危険な人物なのか、とみんなで警戒しましたが、どうやらセルビアから来ている出稼ぎの人たちらしい。害はないけど物売りは違反なので、すぐ逃げることができるように、みんな手に持って売っています。
今日の昼食はエスカルゴなのですが、食べ方が難しくて「プリティ・ウーマン」のジュリア・ロバーツを思い出しました。なんだか、バイトの多いレストランだったみたいで、エスカルゴを食べるのに必要な器具やお皿や飲み物などがなかなか来なくて、ガイドさんはイライラしていました。

さて、午後は同じベルサイユでもプチ・トリアノン見学です。こっちは、マリー・アントワネットの逃避の場所だったということですが、可愛らしい感じでのんびりした場所です。でもトイレがない.....。「お花を積みにいく」というのがトイレに行く、という意味だったそうで、みんな野っぱらでトイレしてたんですね.....。

トイレネタといえば、中世のフランスは結構汚かったみたいで、汚物は窓からバシャバシャ捨てるし、お風呂は入らないし、だから疫病が流行ったり香水が発達したりしたんだそうで。太陽王と呼ばれたルイ14世は、年を取ってから歯が全部だめになって柔らかいものしか食べられなくて、ひどい下痢だったんだそうです。で、何度もトイレに行くもんだから、そのにおいが衣服にしみついて大変くさかったんだそうだ。
優雅な衣装(高そうなのに!)でくさいなんて、なんだかなぁ。
プチ・トリアノンとその周辺は本当にのどかな場所で、確かに絢爛豪華で形式が多いところよりも、ここで逃避してお芝居したりしてたほうが楽しいだろうなぁという感じです。庭の様子も、作られたものではあるけれど自然な感じがにじみ出ていて、日本人にもやさしいかも。
わたしたちのツアーはゆっくりベルサイユを見る内容だったので、午前も午後も観光できて、なかなか良かったです。やはり、キャンセル待ちしたかいがあったなぁ。

ベルサイユ観光が終わったあとは、トイレ休憩でおみやげやへ。でも、ブランドに興味がないので水だけ購入。その後はバスでパリに戻ります。
ホテルに入る前に、バスでちょっと市内観光。コンコルド広場や凱旋門、シャンゼリゼ通りなどを車窓から眺めます。
凱旋門の道路が特に圧巻!パリの道路はランドマークのものから放射状に広がっているのですが、凱旋門のところはその放射状の道路からいっせいに車が入ってきて、左回りに回っていくのです。信号もなし。ルールは左回りだけ。ぐしゃ〜という感じで車が流れていきます。クラクションも良くなるし、その車の間をバイクとか自転車がすりぬけていく。こわーい!

シャンゼリゼ通りではブランドの店をたくさん紹介されたけど、わたしらは興味ないんだけどなぁ.....。最後に、三越でトイレ休憩。おみやげを探してみましたが、特に買いたいものもないし.....。というわけで、ここでもおみやげ買えず。なかなか買えないなぁ。

さて、ホテルは前と違ってベルサイユと同じ系列ホテルの4ツ星です。というわけで、かなり広いホテルでした。だけど、隣の部屋へ通じるドアに鍵がかからないなどの不備があり、急遽部屋の交換を行うことに。
無事交換が終わった後は夕飯を食べにオペラ座付近に行くことにしました。Mさんも添乗員さんも一緒です。オペラ座付近は日本食がたくさんあるという話なので、とにかくうどんが食べたかった!もうフランス料理はうんざりです。
添乗員さんは、Mさんが初めて地下鉄を使うと聞いてつきあってくれたようです。助かる!
というわけで、パリの地下鉄初体験です。10枚続きのカルネと1枚のチケとあるのですが、当然カルネのほうが安上がりになるので、いったん購入。余ったぶんは、添乗員さんが引き取ってくれるとのこと。
さて、パリの地下鉄ですが、路線にもよるでしょうが結構普通でした。ニューヨークの地下鉄も思ったよりも安全だと思いましたが、乗る時間帯や気をつけるポイントさえ外さなければ、危ない目に会うことはないようです。
オペラ座付近で人気のうどんやさんは、人が並んでいて時間がかかりそうだったので、ラーメン屋さんに入りました。別に特別おいしいわけではありませんでしたが、洋食にあきあきしていたわたしたちには、おいしく感じられました。チップもいらないしね。

夕食を食べた後には、添乗員さんがいたおかげで、思いがけず夜の観光になりました。ライトアップしたオペラ座を見て、ヴァンドーム広場の塔とホテルリッツを見て、コンコルド広場のオベリスクのライトアップを見て、最後にはエッフェル塔の点滅ライトアップ!決まった時間にキラキラとスパークするんです。思ったよりも歩くことになりましたが、パリのきれいな夜景を見ることができました。どの場所も、パリの自由行動に行くつもりはなかったので、本当にラッキーでした。
帰り道、横から来たバイクを警戒してすっとカバンを押さえて道路からさがる添乗員さんのしぐさを見て、「あぁ、やはり気をつけなければならないんだなぁ」と実感。たぶん、ちょっとした注意で防げるものがたくさんあるんだろうなと思います。

さて、明日は今回最大の目的、ルーブル美術館です!