フランス4日目


5月2日

すっかり巣作り生活が定着し、お互いの体温で温まるのにも慣れました。夜中に布団の引っ張り合いも慣れたもんです.....。
さて、今日はモンサンミッシェル観光です。昨日のうちにライトアップした荘厳な姿は見ているので、今日は中を見るのが楽しみ。
まずは朝食を食べにいったのですが、そこで関西あたりから来た陽気なご夫婦と一緒になりました。このご夫婦、ワインがとっても好きなようで、昨晩も一緒のテーブルだったのですが、「ワインが切れると暴れるわよ♪」など豪快な話をしていて、ふみふみと「おもしろいよねぇ」と話していました。そして今日は朝からワインですか!さすがです。「旅行のときぐらいねぇ」とだんなはのんびり言っていましたが、すかさず奥さんに「いつもじゃん!」と突っ込まれていました(笑)。おもしろいです。

今度はチップをしっかり置いて、荷物を積んで出発です。まだノックダウン中の人も何人かいたのですが、がんばって観光組とレストランで休養組と分かれました。モンサンミッシェルでは、英語のガイドさんがつくので、添乗員さんが通訳です。通訳、ビミョウでした.....。ううむ、英語で話してもらったほうが分かったかもなぁ。例によってイヤホンガイドなので、英語はなかなか聞き取れなかったのですが、間違いではないけど「そこまで説明してないよ」という部分がたくさんあったんでね。
モンサンミッシェルは修道院としてだけではなく、イギリスとの百年戦争のときには要塞としての役目も果たしていたとのことで、島内には攻撃のための穴が壁に開いていたりします。今は道路が出来たために砂が堆積してしまって修道院の周りに陸地が多くなっていますが、もともとは潮の満ち引きが大きい場所で、多くの巡礼者が潮にのまれてなくなったのだそうです。現在、道路を壊して橋を作る計画が進行中だとか。
ゴシック様式の建築物は司教オベールが夢のなかで大天使ミカエルに「この地に修道院を建てよ」とのお告げを受けたために作られたものだそうで、1回目・2回目の夢をオベールが無視したら「おおい、いい加減にせいや(怒)」とミカエルがデコピンをしたらしい。修道院の中には、デコピンの絵も残っています。(本当にデコピンつうよりはおでこに手を当てている図ですがね)
修道院に行くまでに小さな町を抜けていきます。島の中に町があるんですよ。
メインの通りにはお店や役所なんかもあります。修道院の上から見ると、満ち潮がわ〜っと押し寄せてくるのが見えてなかなかすごいです。

  
モンサンミッシェル外観

修道院の石の床や石畳には、自分たちが運んできたんだよ〜という印が刻まれており(本当は隠しているのだが、修復したときにわざと見えるようにしたらしい)、多くのカトリックの信者たちがこの修道院を作ったことが伺えます。
中庭などもあり、なかなか不思議な雰囲気です。今までのようなステンドグラス〜とかゴシック様式ドーンといった感じではなく、修道院、要塞、そして監獄として機能していたという歴史が垣間見えるような荘厳な感じがします。また、下から食べ物などを運んだ仕掛けなども見ることができ(囚人がねずみのように水車のような車を回すと、それによって滑車があがってくる仕掛け)、これがあのNHK「世界遺産」で放映されたやつか〜としみじみしてしまいました。

ひととおり観光が終わったあとに、自由時間になったのですが、わたしは突然トイレに行きたくなってしまいました。しかもエマージェンシー(泣)。というわけで、慌てて町に戻って有料トイレへ。間に合って良かった。
フランスのヨーグルトは、すごく効きます。食べると、一発でした(汚い話ですが)。
さて、トイレ騒動も終わったあとは、Mさんも一緒に自由観光です。修道院から眺める景色を楽しんでから、ショッピングへ。いろいろおみやげはあるのですが、どれも重いものばかりでなかなか買う勇気が出ません。まだ旅の途中ですからね〜。結局、キャンデーだけ買っておしまいになってしまいました。

それから、バスで移動してレストランへ。今日はモンサンミッシェル名物のプラールおばさんのオムレツとプレ・サレと呼ばれる海辺の草原で放牧された子羊の肉とやらです。オムレツはこれでもか!というくらい泡立てた卵でつくるふわふわのオムレツで、添乗員さんは「あまりおいしくないかも」といっていたし、プレ・サレは、あらかじめ塩漬けになっているということらしいので、またしょっぱいのかな〜とあまり期待していなかったのですが、このレストランがおいしかった!フランス滞在中、一番おいしかったのがこのお店。オムレツは程よく塩味でフワフワでおいしかったし、プレ・サレもおいしかった。野菜が出てきて果物デザートだったらもっと完璧だったんだけどな(笑)。でも、まずいまずいと評判のお料理ですが、ここのレストランは絶品でした!ちなみに「de la digue」という3ツ星ホテルのレストランのようですよ。モンサンミッシェルに行くなら、ここを狙ったほうがいいかも。

昼食に満足した後はひたすらまた移動タイム。牛を見たら「.....牛。」とつぶやき、羊を見れば「.....ひつじっ!」とにやけつつ(おいしかったから!)、爆睡しながらベルサイユへ。

ベルサイユでは、お城の本当にすぐ近くのホテルに宿泊です。いやぁ、さすが4ツ星!ホテルの外観からして、すごいです。門構えがあるんですよ。たぶん、17世紀くらいのものだと思うんだけどね〜。
中の部屋も今までと比べ物にならないくらい広い!今までのホテルはスーツケースが開けられないくらいせまかったもんね。そしてなぜか、ベッドが高い。マットが30cmくらいある。なぜに.....?(ベルバラを思い出す。オスカルもこんなベッドだったのか?)
ちょうど天気も良くなったから巣作りしなくとも寒くなさそうだけど、巣作りしたらきっと落ちるな。

夕飯まで間があったので、近くにあるというスーパーに行ってみることにしました。ベルサイユは治安がいいし、高級住宅街なんだそうで、建物全部が中世のような感じです。
地元のスーパーで、おみやげ探索開始!わたしは香辛料とMさんに教えてもらったマロンクリームを買いました。後からわかったのですが、この香辛料がかなり珍しいものだったようです。普通に売ってたんですけどねぇ(苦笑)。
帰ってきてからすぐ夕飯なのですが、高級ホテルのレストランなんで、ちょいとお洒落(っていってもただスカーフ首にまいただけ)してみました。だが、出てくる食事は拷問だった.....!
まずいってわけではなく、口にあわないんです。まず出てくるのがフォアグラ。鴨肉。あぶらっこーい。その次に鮭のクリームソースかけ。でもって、メインのお肉。鮭だけでいいのに〜。最後のマンゴーのデザートはみんなガツガツ食べてました。後は、どうしても残しちゃう。ううう、日本人にはきつい食だよね.....。
だんだんツアーの中でも顔が見慣れてくるのですが、なんと同じ仙台市と松島町からの参加者発見!すごーい、9組くらいしかいない参加者の中で3組宮城県だ!ご家族で参加されている方もいて、またびっくりです。うちでは想像できないな〜。

さて、食事が終わった後には、せっかくだしベルサイユの夜景を見にいこう!という話になりました。歩いて5分くらいですぐ着くんです。いやぁ、なかなかムードがあってよかったです!明日はとうとうベルサイユ観光だ!と楽しみにホテルに帰りました。