最終日



7月12日
今日は,とうとう島を離れる日です。
う〜ん,楽しかったけど,海は満喫してないぞー。(やられてばかりだ)

出発は午後なので,午前中だけのツアーに参加しました。父島の南にある南島に行くツアーなのですが,やはりメインはイルカ。でも,この日はうってかわってイルカがさっぱりいなくて,海を延々めぐることになりました。
人数も5人だけだし,船も小さい。でも,これくらいの規模の船の揺れは自分でコントロールできるのでかえって相性がいいようで,珍しくYごきげん。波が荒くてイルカはいなかったし,肝心の南島にも行けなかったのですが,兄島の海中公園で遊ぶことは出来ました。

ここは小笠原の海では唯一観光客向けに餌付けされているところだそうで,ソーセージを持って海に入ると,魚がワラワラと寄ってきます。
波が穏やかで,魚が目の前まで来てくれるので,かなり楽しい。
初心者向き!こういうのがいいのよねっ!だが.....。

ガツッ!!!

「びだびっ!(痛いっ!)」
魚が噛み付いてくるよー。それはわたしの指でソーセージじゃないよう。慌てて手を引き寄せて防御。

Yはここで素潜りの練習をしてみました。
思い切って頭を入れて,ごぼごぼ.....。やったぁ〜!できたぁ!
水面に上がってからのシュノーケリングの処理の仕方もクリア!
昨日までの疲れも忘れて,もぐるもぐる。
Fはもぐることはできなかったようですが,やはり楽しかったようです。念願の素潜りも習得して,かなり満足したY。小笠原で一番楽しい瞬間だったかも。
入っていたのは30分くらいで,すぐまた港に帰らなくてはいけなかったのですが,やっと小笠原の海を満喫した瞬間でした。

午後2時には,港を出航。小笠原ともお別れです。不安だった船の揺れにもすっかり慣れて(慣らされたという感じ),腕が日焼けで膨れ上がってるけど,もうお別れなんだなぁ。お土産を買って船に乗り込みます。
甲板に出て見ると,島の人たちが見送りに来ている。出航のGongが鳴るとみんな一斉に手を振ります。仲良くなった民宿の仲間や,ツアーの人.....。みんな『また会おうね!』と言って別れるのです。
わたしたちはホテルでしたし,二人だけで行動することが多かったので,仲間とかそういった感慨はないのですが,長い間企画していた夢の旅行でしたから
「終わっちゃったね。」
「うん」
としみじみした気分になりました。
船が港を離れると,港に停泊しているツアーの船が,しばらく手を振りながら追いかけてきます。その船になんとなく手をふっているうちに,小笠原の旅行は終わったのです。
幸い帰りは穏やかな航海になりました。二人ともひたすら寝て過ごしました。けだるい雰囲気でした。
東京湾に入って,荷物の整理をしながらお互いに口にしたのは.....。
「.....来年は,どうする?」
YとFのサバイバルな旅は続く.....。

ちゃんちゃん♪