4月30日 ムロンダバ



4月30日(月)
今日はいよいよ最初の目的地、ムロンダバに移動します。ここは、バオバブと呼ばれる樹木が見られるところです。「星の王子様」に出てくる、あの木ですね。
マダガスカルは舗装された道はほとんどないといっていい状態なので、国内は飛行機で移動します。
今回の旅行で一番心配だったのは病気ですが、次にとても心配だったのが、この国内線の飛行機でした。下手をすると、19人乗りのプロペラ機かもしれない。今でこそ随分飛行機慣れましたけど、エアポケットなどに入ったときのあの「ふわっ」と落ちる感じがたまらなく嫌だし怖いのです。だから小さな飛行機に乗るときははとても緊張します。ゆれやすいですからね。
船は逆に、大きい船のゆれ方が我慢できないんですけどね......飛行機は大きければ大きいほど、よろしいです。
とまぁそんなわけなので、わたしはかなり緊張して飛行場に来ていました。
幸い、60人くらいの中規模なプロペラ機だったので一安心、それでも途中は結構ゆれたので、冷や汗かきどおしでした。
飛行機が着陸態勢に入ってから思い出したのですが.....この揺れ具合という、ふわっと感といい、小笠原の海でげろげろになった感覚と似ている。(小笠原旅行記参照)


「そうよ!ここは小笠原の海なのよ、きっと」(←違うって)


あ、でも飛行機の窓から白く光るバオバブの木が見えてちょっと感動。いよいよだぁ〜という感じ。
さて、無事到着した後は、海辺のコテージへ。今回の旅行は森林ばかり頭にあったので、海は新鮮でした。ただ、暑い!高原にあったアンタナナリボと違い、ムロンダバは熱帯の暑さです。
コテージは、ロフトなどもあるとても感じがいい場所でした。でも......。
「う〜、これどうやったら窓閉まるんだろ〜。(ガチャ、ゴリゴリゴリ....)ああっ!!(ボクッコロコロコロ....ポトン)なんじゃこりゃ〜!!!
ホテルの窓の鍵破壊。はっはっは、大丈夫よ大丈夫!簡単な作りだったからすぐ直りますって。(←いいのか?)

と、ホテルを破壊し(.....)お昼を食べた後、4輪駆動の車2台に分乗して、いよいよバオバブの木の観光です。

それにしてもなんてひどい道なんだ!

でこぼこだし(高低差1mくらいあるところもありましたよ)、土ぼこりでもうもう。ひどくゆれるので車にしがみついている感じで、後ですごく肩が懲りました。そんな中を4輪駆動車で疾走するのです。サバイバルな気分最高潮といった感じでしょうか?
小1時間ほどで、最初のバオバブ「聖なるバオバブ」に着きます。これは、王様がこの木の下でなくなったのでこういう名前がついているとかで、樹齢300年ほどの大木です。
それから、「バオバブ畑」「バオバブ通り(?並木道、だったかも)」。写真を撮るのに絶好のロケーションです。いやぁ、絵本のような風景が広がります。


さて、ここまで、道が悪いので思ったよりもたどりつくまでに時間がかかってしまったので、サンセットに間に合わせるために、ここからの道は猛烈な勢いでドライバーが車を飛ばし始めました。
......大変でしたよ、ええ。いや、急いでくれるのはありがたいんですけどね。
「恋するバオバブ」を見学した後は、大急ぎで引き返してサンセット・バオバブが美しい場所へ。飛ばしたかいあって、美しい夕焼けを背景に、バオバブの木の写真を撮ることができました。


みんなでうっとりと夕焼けを眺めていると、いそいそと2人の男の子が花を持ってやってきます。なにやらフランス語かマダガスカル語で話しでいるのですが、良くわからない。花をしきりに差し出すので、「くれるのかなぁ〜」と思ったのですが、何やらもじもじしているし......。わたしもふみふみもどうしたらいいかわからなくて、お互いもじもじしてしまいました。エリアさんを通じて、どうやら花と交換にお菓子がほしいらしい、というのがわかって、徳重さんがキャンデーをあげて交換。子供たちはうれしそうに帰っていきました。

それから、また車を飛ばしてムロンダバの町に帰ってきたのですが、薄暗い中を牛や人がつっこんできてかなりこわい。と、思ったら目の前をおばあさんが!
「ひえぇ〜、危ない〜」
クラクションを鳴らしてもなんのその。悠々と横切っていきます。町の中は自転車もつっこんできて、いつ事故があってもおかしくないような感じでしたけど、このおばあさんが一番危なかったです。信号もないんですよねぇ.....事故が多いという話は聞かなかったから、結構暗黙のルールというのがあるのかもしれません。
シャワーを浴びた後は夕飯。
この日はまだエアコンが聞いている部屋だったので、蚊の心配はほとんどなかったと思うのですが、『注意1秒怪我一生』と歌って、わたしたちはもうもうを蚊取り線香をつけながら寝たのでした。