今日からいよいよ観光です。でも、昨日の飛行機の遅れのとばっちりで、午前４時の起床の辛いこと辛いこと。
これから行くところは、標高が高くて高山病の恐れもあるのに、大丈夫か？という感じ。
朝ごはんはホテルのお弁当なのですが、わたしはとても食べられませんでした。そして、やはり卵がつくのね．．．．．。
今回のツアーには、夫婦とそのご両親の家族、夫婦とお知り合い？のメンバー、そしてわたしたちが密かにオヤジーズと名づけた、会社関係の仲間らしい60代直前かと思われるおじさん集団です。

朝一番の飛行機はさすがに遅れなくて（そりゃそうだ。夜のうちに待機も整備も済んでるもんね）、時間通りに九寨溝空港に到着。
が、ここは中国で２番目に標高が高い空港だそうで、3900mもあります。ブータンで一番標高が高かったときと同じ！
さすがに息が苦しいです。
空港からバスに乗ってさっそく黄龍へ。バスの中では爆睡モードだったのですが、観光地に着くとしゃきっとします。
途中で寄った峠の頂上は4000ｍ超。うああ、苦しいぞ。

出発地点の標高は3150m、黄龍の中に入って一番高いところは3600mもあります。高山病防止に、酸素ボンベも売っています。

ロープウェイで黄龍の頂上付近まで登り、いよいよ観光開始。自由行動で約３時間あったので、その前に、朝食を食べ損ねてふらふらだったわたしは、お菓子とふみふみにもらった飛行機で配られたパンを食して腹ごしらえ。食べ終わったら、気合を入れて歩き始めます。
黄龍は世界自然遺産で、観光地化されているので、遊歩道の整備もトイレの整備も完ぺきです。トイレはきれいでした。便座の部分にビニールのカバーがあり、足でレバーを押すと、そのビニール袋がズルズルと下に吸い込まれていくのです。

簡易ぼっちゃんトイレという奴ですね。あとで、その汚物の入ったビニールを回収するらしい。
ところどころに開いている売店で、酸素ボンベを購入し、ゆっくり歩きながら時々スーハースーハーします。
これ、便利だなぁ。ブータンにもあればいいのにねー。（あ、でもそんなもんがないからブータンは魅力的なのかも！）
さて、黄龍ですが、上に書いたとおり整備は完ぺきなんですが、非常にハードでした！いかに整備された遊歩道とはいえ、ただ歩くだけでも２時間弱かかるのに、観光しながらですから、異様に疲れます。寝不足と標高の高さもあり、ダブルパンチどころかトリプルパンチという感じ。

でも、その辛さを凌駕する大変美しい景色でした！

まるで、バス○リンを入れたような美しい水の色。これって、どうしたらこんな色になるんでしょうねー。
棚田のような石灰岩の中に緑色や水色の水が流れているのは、大変美しいです！さすが中国。四千年の歴史って感じ？（歴史が作ったわけじゃねえよ）
天気がものすごく良い＆標高が高いので脱水症状気味でしたが、景色のきれいさにごまかされてフラフラしながら観光を続けます。一番上の五彩池を抜けたあたりで、中国の人にいきなり話しかけられるわたし。
「○△！＆＄＃×？？？」
「．．．．．。Ｉ　can't　speak　chinese.」
身振りで、
『あら、中国人じゃないの、ごめんね〜』
と去っていく中国人のおばさん。
なぜ？なぜ間違える！赤い上着を着てるから！？アメリカでも、一度も間違われたことないのに！
中国で、赤い服を着ていると中国人に間違われるようです。気をつけましょう。

寝不足と標高の高さにやられて頭が朦朧としながら観光を続けたわたしたちですが、最後は駆け足で（それでさらに高山病助長）なんとか黄龍を降りきり、待ち合わせ場所にたどり着きました。が、夫婦とお知り合い？のメンバーの方々が見当たりません。先に食堂に入り、来るのを待っていたのですが１時間近くたっても現れません。さすがにこれはただ事ではない。
スルーガイドの人もヤキモキしていたようですが、なんと黄龍の中でご主人が具合を悪くしたとのこと。なんとか無事に下山できたそうですが、やはり昨晩の寝不足がたたったようです。

無事にみんなが揃ったのでご飯となりましたが、なんだか知らないけど、おいしくなかった．．．．．。中国の安いレストラン（だと思うんだけど）では、薄いビニールの膜みたいなテーブルクロスを何枚も重ねていて、客が代わるたびに、そのクロスを上から捨てているみたいです。こんなことやってるから、京都議定書に批准できないんだよ！と思うわたし。
おまけに、食事を開始するのが遅くなったといっても、冷めたお料理が出てくるっていうのはあんまりだと思う。お茶は、これ出がらし？と思うほど味もにおいもない。
というわけで、今までの旅行の中でワーストの方に入る不味さでした。味というよりも、待遇がサイテー。

というハプニングはありましたが、無事全員観光を終え、宿泊先に向かいます。
途中で、翡翠売り場に寄ったのですが、そこで翡翠のビーズ３個を買いました。みなさん、宝石にはあまり興味がないみたいで、買い物したのはわたしだけ。今回は、もろもろの中国製品疑惑があり、「おみやげは買わないよ」と宣言していたので、買うなら自分のものだけです。

ホテルで夕食（これはそこそこおいしかった。だけど、やはりテーブルクロスの仕組みは一緒．．．．．）を食べた後は、さっさと寝る準備です。
ところで、九寨溝や黄龍は標高が高いので、最高気温と最低気温の差がもんのすごいです！最高気温25度で最低気温２度ってどうよ。(^^;　持っていく服に迷います。
なのにこの時期はまだ暖房が入らないとのこと。慌てて布団の追加を頼んだら、部屋にあると言われます。でも探してもみつからない〜。
フロントに持ってくるように頼んだら、男の子がやってきました。でも、何も持っていません。仕方がないので、英語で話しかけたら、身振りでスーツケースを置く棚の下を見ろ、という。？？？
なーんと、そこに予備の布団が。ややこしいぞ。
なんとか布団をかけて寒さ対策も万端、とっとと寝ます
明日は、いよいよ九寨溝です！