第4日目・最終日



5月1日(月)
今日はいよいよ、本格的にグレートバリアリーフを満喫できる日です。さんご礁の中にある島と、ポンツーンという沖に浮かべた浮島に行くのです。うきうきと支度をして、船着場まで行きます。
相変わらず人が多くて、受け付けは大混雑!おまけに、韓国か中国か、とにかく東洋系の人も大勢いて、なんだか混乱してます。
YとFの番になったら、日本人が大勢乗っている船ではなく、奥の別の船に行け、と言われる。首をかしげながら乗りこんだのはいいのですが、なんだか様子が変です。普通ならこれでもか!というくらい流れる日本語のアナウンスが流れないし、日本人スタッフもいないのです。
今回もうしこんだツアーは、大手旅行会社さんがすべておぜん立てしている筈なので、日本語で不自由したことはありませんでした。こんなことは初めてです。
出航直前、『どうやら、同じグレートバリアリーフでも、別の場所にいくらしい』ということまでわかりました。受付でどうやら間違ってしまったようです。思いがけないハプニングでしたが、ツアーの内容を確認したら、こっちの方がゆっくりした日程だし、今までうんざりするほど同じ日本人観光客にかこまれていたので、
「こういうのも、いいかもね!」
とあっさり間違われてあげることにしました。(爆)
周りには、白人と韓国だか中国だかわからない東洋人ばかり。日本人は、船の中で数人しかいませんでした。仕方がなく小さくなってぼんやりしていたら、船のスタッフがいろいろと話しかけてきてくれました。つたない日本語で『海の中を案内するけど、どう?』と言ってます。海の素人のわたしたちは、無料と言う言葉につられて、案内してもらうことにしました。
ポンツーンに着くと、早速海の探検です。さっきのスタッフが慣れない日本語で説明してくれます。 浮き輪につかまって、海の中をのぞいてみると、うわぁ、いるいる!魚がいっぱいです。
海の探検無料ツアーは、大成功でした。やはり素人のわたしたちでは、小さな海中生物は見つけられません。
いそぎんちゃくの中ですごすクマノミ、生きているためにやわらかくぬるぬるしているさんご、真っ青なヒトデ、グロテスクなナマコ(Fは持たされて硬直するし、わたしはきゃあきゃあ言いながら逃げてましたδ(^^;))、大きなシャコガイ。
いやぁ、さんご礁の海はすばらしいです!魚の餌付けをしているところでは、1Mくらいある魚が目の前を泳いでいきます。結構、おっかないです。
1時間くらいのツアーでしたが、最高におもしろかったです。
探検の後は、バイキング形式のお昼を食べて、また海へ。30分も探検すると歯の根があわないほどがちがちに寒くなるので、少しポンツーンに戻って温まったら、又海へ。
思う存分時間まで楽しんで、グレートバリアリーフを堪能しました。
わたしたちが探検したのは、せいぜい水深2〜3Mの浅い海でしたので、真っ赤なさんごとか、珍しい魚はそんなにいなかったようですが、それでも十分楽しめました。もし興味があるなら、スキューバダイビングをすると、本当のさんご礁!といった海を満喫できるようです。
帰りの船も順調に進み、満足して港まで帰ってくることができたのでした。

結構疲れていたのですが、ほとんど買い物をしていなかったので、街の中を歩いて、おみやげをさがすことにしました。
アボリジニ楽器などを売っている店を発見。Yはブルローラーとクラベスを購入。Fはアボリジニの民族音楽のCDを購入。
コアラのキャラクターが可愛い店発見。ここで、日本向けにおみやげを買いこみます。変な英会話も炸裂します。
(もう少し違う種類がないかなぁ、と思ったので、製品を指差して)
「あざ〜?(other?)」
『あぁ、うちではこの他の種類は作ってないのよ、ごめんね』←英語
(いろいろな種類の石鹸を指差して、全種類ほしかったので)
「あい、うぉんと!(I want!)」
『どの種類がいいの?』←英語
「......。みっくす!(mix!)」 『OK』
(包装の仕方を「どうする?」聞かれて)
「(ううむ、別々にしてほしいって英語わかんないや、もしかしたら通じるかも).....ばらばら!」
(「ばらばら!」を連発して1個1個わけるしぐさをしたらわかってくれたみたい)
『Separate?(分けるの?)』
「いえす!(YES!)」
彼女は、「ばらばら」という日本語を覚えたに違いありません。それにしてもかなりめちゃめちゃな英語でも、通じるもんです!(英語じゃないじゃん.....)

夕飯は、昨日のマラソンに懲りて(笑)、ホテルのレストランで済ませ、海で汚れた洗濯物を洗うべく、ランドリーへ。.....やっぱり混んでるなぁ。でも、もう洗い終わっているようです。
おととい、主婦がさっさと洗い物をよけていたのを思い出して、
「いいよね、よけちゃえ〜〜」
と思いっきりよけて、自分達の洗濯物をつっこみました。やれやれよかった、と部屋にひきかえそうとしたら、入り口でインド人さんと遭遇。
しまった!洗濯物はもしや、インド人さんのもの.....?!
日本人って横柄、と思われていたらどうしよう.....。

さて、そして夜が明けて最終日。今日は日本に帰る日です。飛行機に乗って下を見ると海は青い青いさんご礁。昨日はあそこにいったんだなぁ、と感動しながら、日本へと帰ってきたのでした。

「ねぇ、来年はどこに行く?」
「北欧かなぁ」
「ブータンもいいよねぇ」
......二人の旅は続く。