第2日目



4月29日(土)
飛行機からおりて、ホテルに着いたのが5時近く。ツアーの説明を受けて、へろへろになって、部屋にたどり着くと、とにかく寝なくちゃ!
今日のツアーの出発まで、あと2時間!二人でベッドに転がり込んで仮眠。
モーニングコールで目を覚ましたら、朝食抜きで、ふらふらしながらロビーに行きます。
今日のツアーの迎えに来る人は、英語オンリーだと聞いていたので、緊張しながら待っていたのですが、来たおじさんは名前をチェックした後、
「おっきいバスね!」
と元気に日本語を話していました。ケアンズのツアーは、みんなこんな感じで、案内には必ず日本語が話せるスタッフがいるし、オーストラリアの人でも積極的に日本語を話してくれました。日本語表記もたくさんあって、不自由はしませんでした。
今日は、グリーン島です。船に乗る手続きも英語でしたが、ところどころに日本語が混じる。Fは英語で会話していましたが、Yは聞き取れなくてだめでした。
英語で話しかけられると笑顔のまま凍って、一瞬の後、ぶんっとFの方を見ます。察したFが対応するのを確認した後、今度はぶんっと話しかけてきた人を見る。Yの反応に、苦笑いしながらFに話しかけるスタッフさん。
Yがなんとかコミュニケーションできるようになったのは、2日目からです。英会話のレベルは断然Fの方が上なのですが、Yは声が大きいのとジェスチャーでカバーしたぶん、伝わりやすさは同じだったような気はします。
珍しく風が強くて、船は揺れましたが、船酔いもなく、グリーン島へ。すぐ、グラスボートというのに乗ってみました。
これは、船底がガラス張りになっている船なのですが、さんご礁や大きな魚などが見えます。簡単に魚が寄ってくるので結構おもしろいのですが、ずっと揺れる船の中、下を向いているので思いきり酔いました。
ふらふらになって、お昼を食べながら、午後の予定を話し合います。寝不足だし、Yは旅行前体調がかなり悪かったので、あんまり無理はしたくないなぁ、なんて話してながら、ぼおっと食べていました。
ところで。食事する場所にやたらと鳥が多いのですよ。めじろみたいな緑の小鳥、きじ鳩(?)、さぎのような白い鳥。めじろは、残飯に寄ってくる虫を食べ、きじ鳩はパンくずを食べていたようです。みんな、結構目の前まで寄ってきます。でも一番びっくりしたのが、さぎ。
こいつは、実は肉食だったんですねぇ。あんまり近くにくるもんだから、Yはおもしろがってパンくずを与えてみたのですが、食べない。パンはだめかなぁ、とかいいながらずっと見ていたらテーブルの上にまで上がってくる。
.....け、結構こわいぞ。
じーっとFの皿を見てるなぁと思ったら、いきなりバシッと食べかけの皿から肉を奪った!
周りの人(外国人)も
「オォ〜!!」
とか言ってるし、F硬直。Yは爆笑してましたが。
そんなショックな昼食の後。どうしようか迷ったのですが、やはり海を見ていると入りたくなるんですよね。
「無理をしないっていう作戦はどこいったんだろう.....。」
と思いながらも、シュノーケリングの道具を借りて海へ。水温は高かったと思うのですが、風があるのですごく冷たく感じるのです。でも思いきって入ってみたら、そのうち慣れてきました。道具を身につけてさっそく海の中を覗いて見ます。
グラスボートで、結構浅いところにも珊瑚があるのはわかっていたので、うろうろと探してみたら、あったあった!魚もいる!
透明度は沖縄・小笠原にはかないませんが、さすがグレートバリアリーフ!
無理をしない作戦はどこかに飛んでしまい、結局足腰がふらふらになるまで遊んでしまいました。
小一時間ほど遊んだ後は、シャワーを浴びてゆっくりベンチに座りながら、Fと近況など話すことにしました。
1時間ほど楽しく話していたら、なんだか地面が揺れてるような気がする。
はい、そうです。座ってるだけで、Yは貧血を起こしてしまっていました。
そりゃそうだ。旅行前の体調不良に加え、寝不足で、おまけに食欲不振でほとんど食べてません。慌てて甘いコーヒーを飲んだり、Fによりかかったりして、しのぎます。
やっぱり、無理しちゃうんだよね。
そのうち帰りの船が来たので、うたた寝をしながら帰港しました。
本当は、街のおいしいレストランでも探せば良かったのでしょうが、とにかく限界だったので、その日はホテルのバイキングで夕食はおしまい。でもこれは大正解でした。食欲が完全に落ちていたため、自分で調整できるバイキングは、ありがたかったです。
さて。夕食の後は、海でぐちゃぐちゃになった衣服の洗濯。幸いランドリーがあって自分で洗えるのですが、考えることはみんな一緒だったようで、なかなか順番が回ってこない。洗濯機をまわしたまま夕食に行く人もいて、洗濯はとっくに終わっているのに取りに来ないのです。YとFがうろうろと待っていたら、元気なおばさんが2人やってきて、
「あら、除ければいいのよっ!」
と洗濯機の中から洗濯物をかきだして、どん!と横に積み上げるとさっさと自分の洗濯物を洗濯機の中に.....!
主婦は強いぜ.....。