2日目

さて、二日目です。マレーシアは今乾季なのだそうで、毎日いい天気。でも夕方からスコールが降るそうで、ふみふみは夕方と朝早くに観察できるという彗星を見にカメラを持ってきたのですが、撮影できなかったようです。わたしは、この前演奏会を撮るために購入したデジビデを持ってきていました。さっそく、テラスに出ていろいろ撮影。なんとか撮れているみたい。
ふみふみが、風呂場の窓が開いていたことを発見して、苦笑い。どうりで、なかなか冷えないと思った。蚊があまり入ってこなかったのは線香のおかげですかね。
ホテルには朝食がついているので、アジア料理に舌鼓をうちながら(おかゆもそのほかのおかずもおいしい!)今日の予定を立てます。今回は「まったり!」なんで、とにかく海で一回およぐか、トレッキングをするか、どちらかでいいよね、ということに。あとはのんびりしようと二人で話していたのですが、これが後からどうなるか.....。
レストラン内にはなぜか猫がいて、足元にするっと寄ってくる。飼っている猫なんだろうか?それにしても、確かに客は少ないけど食べ物扱う場所なんだけどなぁ〜。(わたしは慣れているので気にしないが)
ゆっくり朝食を楽しんだ後、日焼けしないようにマダガスカル仕様の装備で外に出ます。(長袖、長ズボン、首にバンダナ、帽子に虫除け。間違ってもリゾート仕様には見えない)とにかく周りの様子を見てみよう、というわけです。ネイチャープールという区切られた海空間を見たり、他のコテージを見たりしているうちに、トレッキングのコースの入り口らしいところを発見。
「ちょっと偵察しようか」
「うん」

偵察で、止めときゃ良かったんだよねぇ。(ぼそ)

あやしい林の中に入っていくと、角度がある階段がずーーーーーーーーーっと上に続いているのが見えます。それをぜいぜい言いながら登って、何度か道を迷ったあと、やっとこれがスタート地点かな?という道を探しだすことに成功。いや、ここで戻れば良かったんです。入り口にたどりつくだけですごい道なのは容易に想像できたんだよね。

でもここで、あえて行っちゃうのがわたしたちなのよねぇ。

VTRを撮りながら、本格的な登山道をのしのしと歩き始めてしまった。今思い出しても、なんであそこで歩こうという話になったんだか、よくわからん(爆)。
とまぁ、そういうわけで、小笠原の登山並の、いんやそれ以上のハードコースの開始。(小笠原のジョン・ビーチ編参照)
いや〜、小笠原もひどかったけど、今回のほうがもっと大変だった。なんたって、ちょいと偵察トレッキングのつもりだったから(いや、地球の歩き方を見ると楽しそうなんだよ)心構えもなにもないし、コースのリサーチもなにもしていない。おまえに足場が小笠原のときよりも悪い。途中から登山の目印である赤いペンキが出てきた時点で、「これは登山だわ」ということに気づいたのですが、そのころにはわたしがすっかり征服欲にかられていた。(もどってこーい)
水を少ししか持ってきていなかったので、二人でわけあいながら脱水症状気味になりながら登ります。何が楽しくてこんなことしてんだ?とか、「まったり!」はどこに行ったか?とか、自然は堪能できたかい?などと、当時のわたしたちに聞いてはいけません。えぇ。心境としては「そこに山があるから登る」ってなもんでしょうか?(おいおい、違うだろ?)
というわけで、杖までつきながらようやく頂上らしきところに到着。二人とも見るも無残なくらいに汗びっしょり、ぐったり。ここで、「NATURE WORK」の看板発見。これ、ツアーの看板だよな。ということは、本当はガイドが必要なハードなコースなんじゃあ?
というつっこみはお互いだけにしといて、また歩く歩く!ちなみに、行きはそれでも自然を楽しもうという気分があって、デジビデも持っていたのでそれなりに撮っていたんだけど、帰りはその気力もなし。てっきりくだりだけになるかと思ったのに、下がったり上がったりを繰り返すハードなコースは小笠原以上。いやぁ、わたしたちもアクシデントで登山繰り返しているうちに成長したんだな〜、こんなハードなコース登れるようになって、なんて感慨にふけっていたのも最初のうちだけで、登山用の格好じゃないし水もない、暑さもすごいので熱射病になりそうだった。最後の方なんて、意識朦朧としてしまって、最高にやばかったと思う。
ふみふみが後ろからきている足音がよく聞こえなくて、何度も心配になって振り返ってみたり、前を見ているはずなんだけど、何も見えていなかったり。でも不思議なことに、フタバガキ科の植物とか、セミの抜け殻とか、でかいトカゲとか、帰りのコースのほうがよく出会いました。そういうわけで、なんとかコースを抜けて出てみたら、そこは海。すでに、3時間経過。

.....まじすか?(泣)

トレッキングコースをまた戻るなんて自殺行為だし、ホテルははるか海の向こう。泳がないとたぶんいけない。このまま泳いで帰るか?とまで思いつめて(よく考えたら不可能なんだけどさ。デジビデはどうするんだよ)浜辺を見渡したら、船着場がある。船も何艘か行き来しているのが見えたので、慌てて、山を横切って船着場へ行きます。
そこにいたおじさんと交渉して、なんとか船に乗せてもらえることに。ツアーでホテルに帰る人がいるので一緒に乗せてくれるらしい。た.....助かった.....。(涙目)
そこは、どうやらホテルで出しているツアーのシュノーケリングポイントだったみたいで、魚もたくさん見えました。ぼんやり船を待って、ようやく乗せてもらって帰ります。
ホテルに帰って服をぬいだら、水に落ちたかのようにズブヌレ。体中の汗腺酷使したような気がする。もうお昼を食べるには中途半端な時間だったので、早い夕食でなんとかすることにして、非常食用にもって来たゼリー飲料でお昼はおしまい。シャワーを浴びてから二人でとにかくお昼寝。せっかくだからカーテン開けたいけど、わたしたちの部屋は人の行き来が多い入り口のところだったので、カーテンは昼間でもきっちり閉めっぱなしだったのが、リゾートなのに惜しいところです。
お昼寝の後は、早い時間にレストランに行って夕食。ここのお料理はおいしかったです。ナマコのスープにアッサムカレーとご飯を頼んで、堪能。カレーは辛かった。スープは適量でおいしかったので、それから毎回頼んでました。どれもおいしかったです。

ようやく人心地ついて心配になったのが、帰国の際の手続き。現地係員さんは、帰りに島まで来てくれるんだよね?
これは、最後まで不安材料として残りました。今回初めてH○Sのツアーだったんですが、J○Bと違い、不親切だなぁという感じでした。でも、これが普通なのかもしれませんが。

就寝前、歯を磨いていたら風呂場でトカゲ発見!そういえば、随分近くで鳥か虫のような鳴き声が聞こえていたけど、このトカゲだったようです。自然だねえ。
そうそう、マレーシアはマダガスカルほどではないけど、やはり水に難ありの場所なので、歯磨きもミネラルウォーターです。(歯磨き方法はマダガスカル参照。いや〜経験が生きているね!)
部屋に、ちょ〜あやしい土瓶があり、どうやらミネラルウォーターが入っているらしいのですが、土瓶のあまりの怪しさに、生で飲む気には到底なれず、沸かして飲みました。
水が飲めないっていうのは、辛いですね。