イースター島&モアイの豆知識


イースター島の豆知識
イースター島は、南米のチリという国の領土です。とはいっても、ニュージーランドやハワイ、タヒチなど、南の海の人種ポリネシア系です。
言語はスペイン語と現地の言葉ラバヌイ語ですので、普通の日本人はガイドがいないと意思疎通は難しいかも。でも、市場などでは簡単な英語は通じました。観 光地なので、ガイドもたくさんいますし、島民は親切です。治安もいいし、水も大丈夫!これは途中のタヒチも同じで、大変楽でした。

日本からはアメリカ経由でいくかタヒチ経由でいくか、2つのルートがありますが、タヒチ経由のほうが楽みたいですね。
タヒチ経由の場合は、前後に1日の休みもあり、体が楽でした。
ただ、通貨がタヒチがポリネシアンフランでイースター島はペソ。イースター島は両替できる場所がないのにカードは使えないので、なかなか大変です。
でも、ドルはどちらも有効でしたので、ドルを多めに持っていくのがいいと思います。

イースター島はまさに絶海の孤島でさんご礁もないので、海岸線はすごい波が押し寄せています。どこいっても「東○」という感じです。
海の水はきれいですが、おいしい魚は獲れないそうです。
島の土地はやせているし、強風が年中ふきあれているような場所なので、植物がなかなか育ちません。人が住むには厳しい条件だと思うのですが、わざわざ遠い 海を越えてポリネシアから移住し、モアイ文明や鳥人文明が育っていますから、なんとも不思議です。
風が強いのは海の孤島で何もさえぎるものがないためなのですが、この風のおかげで赤道直下なのにもかかわらず、気温は低いです。日中の日差しはさすがに強 いですが、風が運んでくる湿気で天気は意外と不安定、にわか雨が多いんだそうです。でも、1年中平均気温が20度くらいです。

時差が、タヒチ19時間、イースター島が15時間で、しかもタヒチを夜中に出発する飛行機に乗るおかげで、体内時計はめちゃめちゃ。
食べ物はまぁまぁおいしいけど、日本食が恋しくなるので、インスタントの味噌汁とかもっていったほうがいいかも。

あと、チップですが、タヒチはなし、イースター島はありです。

モアイ豆知識
モアイについては詳しいホームページがたくさんあるので詳細はそちらで(笑)。
旅行記に関わる部分だけ、ここに簡単にまとめておきます。
モアイは、日本で言うと墓石に近いもので、墓の上に建てられ、その目から亡くなった人の力を得て村を守ると信じられていたよ うです。だから、本当のモアイ は目があるんですねぇ。今は1個もないけど。(いや、一つだけあるんですが、目が本物ではありません)
だから、アフと呼ばれるもりあがった部分にあがるのは厳禁。おまけにとてももろい石で出来ているので、触るのも厳禁。近寄ることはできても、そおっと見る だけです。

モアイは「フリモアイ」というモアイ倒し戦争で全てが倒されてしまい、現在立っているモアイは復元されたもの なのです。
絶海の孤島で、風害がひどくやせた土地のイースター島には、樹木があまりなく水が地下水になってしまいます。その地下水の湧き出る海岸線に村ができ、支配 者階級が作らせたのがモアイというわけ。ピラミッドみたいなもんですな。
だから、村が昔あった海岸線にモアイは点在しており、村のある方向を見ているので海に背を向けています。(例外もありますが)
支配者階級への反乱でフリモアイが起こり、モアイはすべて倒され、支配者階級もほとんどいなくなってしまった。さらに、ヨーロッ パの国々や南米の国々による奴隷狩りのせいで、人口が激減。イースター島の固有文字だったロンゴ・ロンゴを読める王族や神官なども全員いなくなって、イー スター島の歴史やモアイに関することは何も記録が残らなくなってしまったのです。
だから、モ アイの建造方法や運搬方法、それにこめられた意味など謎のままなんだそうです。
でも、作られていたのは日本で言うと鎌倉時代くらいですから、古代文明というわけではないんですね。
宇宙人がどうの、というよりはモアイの意味やその作り方や運び方など、わかる資料が失われてしまったという部分がミステリーにつ ながっているようです。

モアイ文明の後は、大気の神マケマケとその化身である鳥人を信仰する宗教がおき、長らく島を支配しました。その鳥人の彫刻もいたるところにあります。