定点撮影の記録

Part3 京阪電車

7:44 準急・淀屋橋行き

あるところに立って、通過する電車を記録するという超ヒマな記録です。Part3は、 1時間に最大46本もの電車が通過する京阪電車・複々線区間です。 私鉄最長の複々線区間は東武鉄道・伊勢崎線に抜かれてしまいましたが、 迫力は、決して負けないと思います。このような複々線が昭和の初期に できていたのですから、先見の明があったのではないでしょうか。 ここ最近、変化はあまりないのでしょうが、10年経てば顔ぶれが変わっているかも しれません。というわけで、1999年、開業89年目の顔ぶれです。

撮影日 1999年9月3日(金)
場 所 京阪電車・森小路駅
対 象 朝ラッシュ時間の下り(大阪方面行き)電車
時 間 7:45〜8:45
レンズ 135mm
★をクリックすると、その電車の写真が現れます。

時刻線路種別 行先 先頭車両両数特記事項
7:44A線
準急
淀屋橋
5605
やってきました。5ドア車です。
この編成は、未更新車です。
表紙の写真です。
7:44
B線
普通
天満橋
2462 いきなり、併走です。
7:45A線
急行
淀屋橋2832 2600系の新製車グループです。
ヘッドライトとテールライトの形状が
更新車グループと違います。
7:46
B線
区急
天満橋
1553 ラッシュ時名物、B線(普通用の線路)を
走る区間急行です。
7:48A線
準急
淀屋橋6054
7:50
B線
普通
天満橋
2828 編成は大阪側から2828-2628+2951-2741-
2941-2631の6両編成です。
こちらは2600系更新車グループで、前面窓、
ヘッドライト、 幌、標識灯などが新製車
グループと違います。
7:50A線
準急
淀屋橋6064
7:52A線
急行
淀屋橋2265
7:54A線
区急
淀屋橋2262 今度はA線(急行用の線路)を
走る区間急行です。
7:55A線
準急
天満橋
6056
7:57A線
急行
淀屋橋7251
9000系と似ていますが、
ブルーの帯がありません。
オールロングシート車です。
8連2本と7連1本の23両が在籍してます。
また、8連は中間車を抜き5連で使うこともあります。
7:59A線
特急
淀屋橋
9055
ラッシュ時間帯の特急は、
写真の9000系です。
3ドア・固定セミクロス車です。
8:00
B線
普通
天満橋
2810 朝ラッシュ時間帯の普通は、
ほとんどが天満橋行きです。
8:00A線
準急
天満橋
6059
8:02A線
区急
淀屋橋2261
8:04A線
急行
淀屋橋6060
1983年登場以来、通勤車の主力です。
8:06A線
準急
淀屋橋
5606
8:07
B線
普通
天満橋
1554
8:07A線
急行
淀屋橋2274
8:10
B線
区急
天満橋
1555 お互い通過列車にもかかわらず、駅構内で走行中に
A線をゆく準急に抜かれてしまいました。
8:10A線
準急
淀屋橋
5607
8:12A線
準急
淀屋橋6057
8:14A線
急行
淀屋橋6052
8:14
B線
普通
天満橋
2831 大阪寄りから2831-2731-2751+2911-2611+
2827-2627の7両編成です。通常は京都側の
2両は2607F4両と連結して6両で使われています。
8:15A線
区急
淀屋橋7051 1989年に登場したVVVF車です。
7連4本の少数派です。
8:17A線
急行
淀屋橋2270
貫通ドアが踏切事故で破損し、ガラスが大きい
タイプに 交換されています。
8:20A線
準急
天満橋
2834
今日は、中間にT2905を組み込み8両で
使われています。
8:21
B線
普通
天満橋
7054
8:22A線
特急
淀屋橋
9052
8:23A線
区急
淀屋橋2276
8:25A線
急行
淀屋橋6051
8:27A線
準急
淀屋橋6058
8:29A線
急行
淀屋橋
5604
8:30
B線
普通
天満橋
5602
こちらは続々登場している
更新車です。
8:31A線
準急
淀屋橋6061
8:32
B線
区急
天満橋
2462 7:44の普通と同じ編成です。
ラッシュ時間帯2回目のお仕事です。
ちなみに、2400系は関西初の通勤冷房車です。
8:33A線
特急
淀屋橋
9054
8:34A線
準急
淀屋橋2258
2200系ですが、初期に更新された車両は、
前面窓と標識灯の 形状が違います。
8:37
B線
普通
天満橋
2453
8:37A線
急行
淀屋橋6053
8:38A線
急行
淀屋橋6055
8:38
B線
区急
天満橋
2828
8:42A線
準急
淀屋橋7052
8:44A線
急行
淀屋橋2257
8:45
B線
普通
天満橋
1553
8:45A線
準急
天満橋
6054

車両ガイド

1000系

6連7本の42両在籍しています。普通から急行まで 幅広く使われています。1977年から700系から車体流用で作られました。
1991年からは車体更新されています。ちなみに、700系の前身は、あの 流線型電車1000系の車体更新車です。

1900系

5連9本の45両在籍しています。元特急車で製造初年は 1956年です。M1986,87などは、SL「つばめ」→EC151系「こだま」 →新幹線0系「ひかり」・「こだま」→100系「ダブルデッカー」→300系 「のぞみ」→500系「のぞみ」→700系「のぞみ」と東海道の 名列車をずっと見続けていたことになります。
主に、支線か本線普通で使われています。また、「宇治快速」にも 使われています。(なお、このページには登場していません。 ご了承下さい。朝ラッシュ時間帯は京都方面や交野線・宇治線にいます。)

2200系

8連5本と7連9本+2600系3連で、100両在籍しています。1964年から製造されました。 1974年からは冷房改造、1984年からは制御装置の更新を行い、現在に至っています。 製造時から急行・準急を中心に使われています。

2400系

7連6本の42両在籍しています。1969年、関西私鉄初の通勤冷房車として、 登場しました。クーラーが8台搭載しているのが特徴です。1988年から 車体更新され、現在のスタイルになっています。

2600系

131両在籍しています。2,3,4,7連を組み合わせて4〜8連で運用されています。 京阪では編成の固定化がほとんど行われましたが、この系列は編成替えが できるということもあり、車両不足の時には編成替えを行い、 ピンチヒッター的な使われ方もあります。
なお、1978年から登場の2000系車体流用の0番台103両と、1981年から登場の 純新製車の30番台28両が在籍しています。
3000系
特急車で8両在籍しています。1971年から58両登場しました。1989年から8000系が 登場し、1990年から順次廃車されていきました。現在は8両1編成だけが リニューアルを受け、健在です。編成中の1両はダブルデッカーです。 なお、廃車になった車両の一部は富山地方鉄道と大井川鉄道に譲渡されています。

5000系

有名な5ドア車です。"三つ五郎"とも呼ばれています。その名の通り、 ラッシュ時には5ドア、それ以外は3ドア使用です。 なお、ラッシュ時以外に使われないドアは締め切られ、 昇降式座席が降りてきます。車体はアルミ製で 角張っているのでちょっと京阪らしくないスタイルかもしれません。 7連7本49両が在籍し、ラッシュ時の主力になっています。
なお、1998年から更新工事を行っています。

6000系

1983年、京阪線の昇圧にともない登場しました。1次車4連5本は、 昇圧まで、本線普通、交野線、宇治線で使われていました。 現在は8連14本112両在籍しています。 急行・準急を中心に使われ、7000系や7200系が 登場したとはいえ、通勤車の主力です。 なお、1984年鉄道友の会の「ローレル賞」を受賞しています。

7000系

1989年、出町柳延伸にともない登場しました。現在は 7連4本28両が在籍しています。なお、Mc7004以下京都側4両は、京阪初の VVVF車6014編成を編入したものです。

7200系

1995年、登場しました。現在、8連2本、7連1本の 23両在籍しています。7000系に比べ、前面スタイルが変わり、 パワーウインドーや車内表示器の搭載、シートデザインの変更など が行われています。8連は中間車を抜いて5連で使われることもあります。 「宇治快速」にも使われています。
8000系
1989年、出町柳延伸にともない登場しました。特急車ということで 非常に豪華で、評判もよく、3000系を置き換えました。 1997年からは中間にダブルデッカーを組み込み8連10本80両在籍しています。

9000系

朝ラッシュ時間帯の特急の混雑緩和のため、1997年登場しました。 室内はセミクロスで、クロスシートは固定式です。朝ラッシュ時は特急、 そのあとは急行から普通まで使われています。イベント列車にも 使われることが多くなっています。

その他・・・。

京阪電車の複々線区間は寝屋川信号所−天満橋間約12kmにおよんでいます。 内側2線はA線といい、通過列車(特急、急行、準急、区急)が、 外側2線はB線として、停車列車(普通と一部の区急)に使われています。 この施設を生かして、1時間に最大46本という高頻度の運転を 行っているわけです。