定点撮影の記録

Part5 阪急京都線

12:48快速梅田行き 2305以下7連

あるところに立って、通過する電車を記録するという超ヒマな記録です。 Part5は、Part3で採り上げた京阪電車のライバル、阪急京都線を 採り上げてみました。「阪急電車はみんな同じだ」という人も結構いるようですが、 なかなかどうして、結構バラエティーに富んでいます。 最近、JRに乗客を取られちょっと苦戦していますが、競争のあるところに進歩あり、 そろそろ特急用の新車も気になるところです。阪急のがんばりを期待しましょう。
前置きはそれくらいにして、本文にまいりましょう。

【ご注意】

ここに書いてある種別・停車駅は撮影日時点のものです。阪急京都線は2001年3月に白紙ダイヤ改正があり、快速の廃止、特急・急行の停車駅の大幅変更、種別の新設や運転区間の変更などが行われました。あくまでも撮影日(1999年11月10日)時点の記録ということでご覧下さい。

撮影日 1999年11月10日(水)
場 所 阪急京都線・上新庄駅
対 象 平日ダイヤ・昼間の大阪梅田方面行き電車
時 間 12:45〜14:15
レンズ 135mm
アンダーラインのある車番をクリックすると、その電車の写真が現れます。

時刻種別行先先頭車両両数 コメント
12:48
快速
梅田 2305 7第1回鉄道友の会ローレル賞受賞の2300系です。
中間車に2800系が入っています。
「運行標識板」(いわゆる"カンバン")を
つけている編成です。
12:52
普通
梅田 23177
12:54
急行
梅田 73048 界磁チョッパ車です。
また、最近ワンハンドル車はこのような塗装になっています。
12:59
特急
梅田 63558 京都線のスター・6300系です。
古さを感じさせません。
ちなみに、当日は「もみじ」のヘッドマークをつけていました。
13:02
普通
天下茶屋
8 大阪市交通局の66系電車です。
ステンレス製で、VVVF車です。
阪急線内では異彩を放っています。
13:04
急行
梅田 33208 京都線の最大勢力、3300系です。
急行から普通、地下鉄乗り入れまで
幅広く使われています。
13:08
快速
梅田 23137 この2300系は更新車で、方向幕を使っています。
13:12
普通
梅田 23116 この編成はAVFチョッパ制御で、標識板編成です。
台車も残り少ない「エコノミカル台車」です。
標識板が違うだけで表情が変わります。
13:14
急行
梅田 73058
13:18
特急
梅田 63558 ヘッドマークがつくと、先頭車の車番が隠れてしまい、
記録泣かせです。
13:22
普通
天下茶屋
666078
13:24
急行
梅田 83308 京都線の最新形式、VVVFの8300系です。
こちらは初期バージョンで、正面が
「額縁スタイル」をしています。
13:29
快速
梅田 53027 5300系の中でも更新車、方向幕付きです。
この車両は小型のタイプです。
13:32
普通
梅田 53067
13:34
急行
梅田 33238
13:39
特急
梅田 63528
13:43
普通
天下茶屋
33308
13:45
急行
梅田 83008
13:48
快速
梅田 53117 5300系の更新車ですが、
こちらは正面の方向幕が大型のものです。
13:52
普通
梅田 83116
13:54
急行
梅田 73228
13:58
特急
梅田 63568
14:02
普通
天下茶屋
53048 残り少ない5300系の原型車です。
なお、市交乗り入れ運用時以外は標識板を使います。
14:04
急行
梅田 73278
14:08
快速
梅田 53237
14:12
普通
梅田 83046 8300系の中でも前面の形態が一番新しいタイプです。
ヘッドマークをつけても車番がわかります。
また、車番部分は照明がついています。
14:14
急行
梅田 83038 上の編成より一つ前の前面スタイルです。
8300系のスタイルは3種類あるというわけです。

車両ガイド

2300系(2800系)

78両在籍しています。1960年デビューで、翌年鉄道友の会のローレル賞を 受賞しています。初期のものは車齢40年ですが、まだまだ更新を受けるものもあり 元気です。ちなみに、制御装置は登場時は定速度制御付き、 冷房改造時に界磁チョッパになりました。(2311-2331のみAVFチョッパ) 2800系は2300系の特急用バージョンです。1964年から製造されました。 走行距離が高く、制御装置の更新も行わなかったせいか廃車が進み、 現在は中間車3両が残るのみです。

3300系

1967〜68年にかけて一気に120両が、1979年に6両が製造され、計126両が 在籍しています。大阪市交・堺筋線の乗り入れ開始に備えた形式で、 京都線一の勢力を誇ります。

5300系

1972年から製造された、3300系の後継車両です。この形式から 製造時から冷房装置が搭載されています。1984年まで増備され、 105両が在籍しています。車体更新が現在進んでおり、 電動方向幕の取り付けが進んでいます。

6300系

1975年に登場した特急車です。国鉄・京阪に対抗するため大変豪華に できています。特急専用ということでドアは2箇所で車端部に寄せられています。 この形式から前面スタイルが変わり、スカートもつきました。 余談ですが、駅の「乗車位置」標識には「新型特急」とかまだ書いているそうです。 それだけ、すばらしい車両ということでしょう。ちなみに1976年には 鉄道友の会の「ブルーリボン賞」を受賞しています。 登場以来、72両が在籍していますが、そろそろ後継車の登場も期待されます。

7300系

1982年から登場した車両です。83両が在籍しています。界磁チョッパ車で 主に急行に使われていることが多いです。ちなみに、車体肩部に アイボリーのラインを入れる塗装変更が進行中です。

8300系

1989年から登場したVVVF車です。84両が在籍しています。 前面スタイルや細部のマイナーチェンジが多い車両です。 阪急伝統の「よろい窓」が途中からフリーストップカーテンに なったり、前面スタイルが変わったりしています。 台車も途中からS型ミンデンからボルスタレスのモノリンクタイプに 変わっています。

大阪市交・60系

1969年、堺筋線の開業にあわせ90両が製造されました。 現在は66系に置き換えられたりして40両が残っています。 前面のスタイルは非常に斬新で1970年の「ローレル賞」に輝いています。 (このページでは出てきませんでしたが、阪急京都線を走るという ことで、ここには加えさせていただきました。)

大阪市交・66系

1990年から登場のVVVF車です。72両が在籍しています。 車体はステンレス製で、同時期の新20系とイメージは そろえられています。

運転形態

京都線の場合、種別が多いということがいえましょう。
平日昼間の場合、特急急行快速普通全線通しと 大阪市交・堺筋線直通が運転されています。直通旅客よりも中間駅の 旅客をこまめに拾うということで、乗り換え回数を極力減らすように 工夫されています。下の表にそれぞれの停車駅を掲載しておきます。

種別
 停 車 駅 
特急
梅田、十三、高槻市、大宮、烏丸、河原町
急行
梅田、十三、淡路、茨木市、高槻市、長岡天神、桂、西院、大宮、烏丸、河原町
快速
梅田、十三、淡路、茨木市、高槻市、高槻市−河原町の各駅
普通
通し
梅田−河原町の各駅
普通
堺筋
天下茶屋−高槻市の各駅