グリーンランドに展開した同隊は、その地理上、非常に珍らしい迷彩が施されている。この種の迷彩は、主に曇天がつづく寒冷地の艦船に用いられたが、これを比較的車体の大きな本機に応用したところ、成功したものである。同中隊の他の機体も、この２色のグレーを基本の色調としたが色味、パターン共同じものは存在しない。
第５０５重戦車大隊第二中隊第一小隊四号車
スプリッタ迷彩は、北米中、南部、ヨーロッパ中、南部、オーストラリア北部などの、砂漠地区、降雪地区以外で、シュトラール軍の中、大型機に施された、一般的な２色迷彩である。黄とオレンジの帯は、第二中隊を示す。車体番号は通し番号ではない。因に第一中隊は、黄、白、オレンジの三本、第三中隊は黄一本の帯である。
第５０３重戦車大隊第二中隊第四小隊三号車
北米大陸東海岸沿に五大湖からハドソン湾へと北上した同隊は、2885年6月以降このパターンを採用した。降雪地帯に入っても、迷彩の効果は良好で、冬期も、よほどのことがないかぎり、このパターンのままである。同隊は機体の消耗が少なく、2884年秋からずっと使用し続けた機体も多く、塗装のはがれ、錆が目立つ。