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 バンドデシネ解説ページ:バンドデシネとは

What about Bande Dessinee

Last Up Dated 8/22/00
 さて、MASCHINEN KRIEGERコミックですが、なぜBDと呼ばれているのか不思議だという方もおられるでしょう。ここでは私自身あまり詳しくはないのですが、BDについて知っている限りの知識で(かなり限定的ですが(笑))簡単に述べたいと思います。

 そもそもBDとはフランス語圏で読み継がれているコミックのことです。みながそうというわけではないですけど、良く言えば美麗な、悪く言えばファインアート気取りなグラフィクスと、良く言えば壮大、悪く言えば思わせぶりな物語が特徴です(笑)。売られている物は大抵は大判のハードカバーでけっこう高価な物です。
 どんなものか想像がつかないという方は大きな本屋の絵本売り場に行ってみて、エルジェ作の有名な『タンタンの冒険旅行』シリーをみてください。日本では絵本で売ってますがあれもフランス語圏ではBDの古典です。

 さて、このBDですが、これはBande dessinee(最後から2番目の"e"はアクサン文字)という語の略称で読み方はフランス語的には”ベデ”と読みます。この意味は「デッサンの連なる帯」という意味であるそうです。日本のマンガとくらべると、構成的に見ると少ないページ数と抑制された演出がその特徴と言えるでしょう。

 私の知っているBDの有名な作家としてはメビウスやエンキ・ビラルなどがいます。メビウスは日本でもCMの仕事やセガのゲーム、パンツァードラグーンのジャケットなどで知られていると思います。彼の影響を受けた作家は日本では大勢います。エンキ・ビラルは映画監督もやっていて近年日本でも公開された『ティコ・ムーン』は彼の作品でこれの原作自体、彼が書いたBDだそうです。

 で、BDとMASCHINEN KRIEGERコミックとの関係ですが、作者の横山氏御自身がBDを意識して書かれたそうなので、このサイトの名前にもBDと銘打ちました。作品的には台詞が無いところなんかは特にBDっぽいんでないでしょうか。メビウスの名作"ARZACH"なんかは完全に無声で台詞どころか擬音すらないものでMASCHINEN KRIEGERコミックに近い物があります。美麗なカラー作品というところも共通してますね。

 BD自体は、ロゴスや西山洋書、イエナなどの洋書店で手に入るはずですが原書のフランス語のものは大抵高価な値段がついているのでちょっと読んでみたいと言う方は英語翻訳版などを探すのもイイかもしれません。

 最近は本国のフランス自体では日本のマンガやそれに影響を受けた現地のコミックが優勢でBDの人気にかげりが見えるらしいそうで寂しい限りです。

 最後になりますが、インターネット上でBDについてより詳しく知りたいという方は日本語のサイトでBDについてかかれているページが存在しないので、フランスYahooのこちらのカテゴリーからたどって見るとよいでしょう。






もし、こんな寒い解説はダメじゃ。おれがもっとくわしく書いちゃるという決起盛んな方はぜひメールでご応募してくださいませ。

エルジェ作「タンタンの冒険旅行1」

福音館書店刊/黒い島のひみつ

ISBN4-8340-0925-4

エンキ・ビラル作/ナイク三部作

河出書房新社刊/モンスターの眠り

ISBN4-309-26358-5

メビウス作

Epic Graphic novel(Marvel)

ARZACH

ISBN #0-87135-279-6
(英訳版です)

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