8-1 リバーブ

   
   
8-1-1 リバーブの歴史

   

  



  
8-1-2 デジタルリバーブの原理

  

  



  
8-1-3 デジタルリバーブのパラメータ

  

   



 
8-1-4 ゲートリバーブの作り方

   

    ここではYAMAHAのSPX-900及び1000を例に取ろう。

    SPXに音を入力し、SPXへの入力レベルを調整する。(LEDメーターの上から2つめがたまに点灯するくらい)そしてプリセットの中から、適当なリバーブプログラムをリコールする。(呼び出す)とりあえずなんでもいいなら、1番のホールをリコールする。

    パラメータキーで、REV TIMEの画面にしてリバーブタイムを2.5秒程度にセットする。派手なゲートリバーブにしたい時はもう少し長めに取る。

    イニシャルパラメータキーを押して、TRIG LVLの画面を出し、60から70位の値にする。さらに何度かイニシャルパラメータキーを押して、ATTACKを最小値・HOLDを20ms程度・RELEASEを300ms程度に各々設定する。TRIG MSKは初期値でいい。これでゲートリバーブの出来上がりだが、この設定ではそんなに派手なゲートリバーブではないので、もっと露骨にしたい場合はRELEASEを0に近くし、HOLDの値を上げる。ちなみにATTACKを上げていくとリバースゲートのような効果(リバーブ音が段々大きくなってくるようなリバーブ)を得ることが出来る。

    SPXがリターンしてあるミキサのチャンネルに、ハイパスフィルタやイコライザーがあるなら、150Hz辺りまでハイパスフィルターを入れる。さらに3kHz辺りをブーストすると、ゲートリバーブの音量を上げることなく効果を強調できる。うるさいこと言わなければSPXの内蔵のデジタルイコライザを使ってもいい。

    ちなみに後述のアーリーリフレクションのTYPEをRANDOMして派手なアーリーリフレクションしたものが、「GATE REVERB」というプログラム。これは「ゲートリバーブみたいな音のするプログラム」という事で、厳密には本物のゲートリバーブではない。本物か偽物かを判断するには、パラメータを見てみればいい。TYPEやROOM SIZEというパラメータがあったら偽物(アーリーリフレクション)で、REV TIMEというパラメータがあったら本物だ。SPX-90では16番、SPX-1000では9番の「GATE REVERB」がアーリーリフレクションを使用したプログラムだ。ちなみにSPX-90では17番、SPX-1000では10番の「REVERSE GATE」というのも最初の反射音より後の反射音の方が大きい特殊なアーリーリフレクションを使ったプログラムだ。このように非常に紛らわしい表記になっているのでプログラムの名前に惑わされないように。

    しかし偽物とはいっても、PAなどでは非常に使いやすいプログラムだ。なぜなら本物のゲートリバーブは、入力に対してのゲート設定を慎重にしないと上手くエフェクトがかかってくれないので、設定にある程度の時間がかかるけど、偽物の方はどんなレベルの入力にもゲートリバーブのような効果を付加するので、すぐにエフェクトをかけれるといったメリットがあるからだ。

    



  
8-1-5 アーリーリフレクション