7-5-1 アコースティックピアノ
楽器自体には特にイコライジングもエフェクトも必要がないけど、曲想によっては補正的にイコライジングやエフェクトをかける。例えば他の楽器と混ぜるとヌケが悪いように感じるときは、10kHz辺りをピーキングで少しブーストしてやったりするわけだな。イコライジングのポイントは、後述のキーボードのアコースティックピアノの所を参考にしてくれ。
2本以上のマイクで録音してある場合は、その定位にも注意が必要だ。高音と低音に分けて録音してあるからと言って、バカ正直に右左にパンを振ると、横幅10mの音像のピアノになってしまう。あくまで自然に定位するようにパンニングしよう。
7-5-2 キーボード
キーボードの音も録音した時点でほぼ完成していると考えていいよ。最近のキーボードは内部にちょっとしたミキサの機能が入っている(ボリューム操作や複数の音源のバランス、パン、イコライザー、エフェクトの量や種類などが音色ごとに設定できる)ので、ミックスダウンの時にやることは、補正的なイコライジングが主。
リバーブに関しては、音源側でリバーブがかかっていない場合や、録音時にリバーブを切ったり少な目にして録音した物は、リバーブを他の楽器との兼ね合いを考えながら付加してやるんだけど、音源側でかかっている場合はそのままにしておいた方が、うるさいこといわなければ楽でいい。よっぽどキーボードの音色エディットに精通してるか時間がある場合は、音色とかエフェクトにこってもいいけどね。まあこれも録音の時に考えることだな。(だったら今更いうなって!)
あ、そうそうキーボードは発振器と一緒なので、必要のない超低域や超高域が出ていないかをチェックしとこうね。超低域が出ているとスピーカがうにょうにょ動いて、飛んでしまうこともあるからね。(まあメーカーのプリセット音を使っている限りは大丈夫だと思うけど)
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表7-5-1 キーボードのイコライジング |
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表7-5-2 キーボードのエフェクト |