7-3 ベースの音作り


  
7-3-1 アコースティックベース

   




   
7-3-2 エレクトリックベース

   

  • 低音楽器なのでハイパスフィルターは20Hz位にとどめておく。
  • DIで録音してある場合のイコライジングは、まず200Hz以下の部分をブーストする。シェルビングでざっくりブーストしても、ピーキングでポイントを探しながら(大体100Hz近辺)ブーストしてもいい。馴れないうちはグラフィックイコライザーで、1ポイントづつブーストしてみて、どのように変わるかを確認しながらイコライジングするといい。このような用途の時のグラフィックイコライザーは、あまりポイントの多いものより10素子程度の物が使いやすい。
  • アタック音のポイントは以外に低くて1kHz〜2kHzくらい。
  • チョッパーの時は8kHz辺りをブーストしてやると切れがよくなる。
  • 丸くて太い音にしたい時は3kHz〜5kHzより高域をシェルビングでざっくりカットしてやる。
  • しまりを出したい時は300Hz〜800Hz辺りをカットしてやるといいけど、音量感に影響する部分なのであまりカットしすぎないこと。

表7-3-1 ベースのイコライジング

   

  • コンプレッサ

    比較的強力にかけてもかまわないが、プレーヤのダイナミクス(音楽的に音に強弱を付けること)を損なわないように気を付けること。RATIOが1:4〜1:8位で、スレッショルドをピークで-5〜-10VUになるようにする。dbx-160をベースに使用する場合はOVER EASYスイッチをオンにした方が使いやすい。でもOVER EASYをオンにした場合メーターのコンプレッション表示が、聴感以上に振れるので注意。

  • ゲートリバーブ

    あまりやらないが、チョッパーのベースソロなどには、結構効果的。

  • リバーブ

    ベースにリバーブを上手にかけるのは結構難しいので、なれないうちは全くかけないか、楽器用のリバーブ(ギターなどと兼用でいい)を薄くかけるかにとどめておこう。手っ取り早く響かせたい時はアーリーリフレクションがお奨め。

  • エキサイタ

    丸めの音には、倍音成分がかえって浮いた感じになってしまって、期待したほどの効果は得られない事が多いが、チョッパーの音などには結構効果的に使える。

表7-3-2 ベースのエフェクト