日常管理 
[薄青色のイメージ]



エサ

魚を買ってきてもすぐにはエサを与えず、できるだけそのままそっとしておきます。初めてのエサは翌日以降になりますが、新しく容器をセットしたあと濾過バクテリア(後述)が十分に繁殖するまでの間は、少し控えめにしておいたほうが無難です。かわいいからとついたくさん与えてしまいがちですが、結局は魚を苦しめることになってしまいます。消化吸収のことを考えると、水温が低下する夜間に与えるのもやめておいたほうがいいと思います。僕は毎朝(盛夏と冬場は2日に1回)、耳かき半分の半分の半分(=1/8)の量を与えています。痩せていかない程度にギリギリ、がひとつの目安です。

照明

水草の健全な生育のためにも、できれば照明はあったほうがいいと思います。光を浴びた水草が光合成によって酸素を供給し、魚が二酸化炭素を放出する。そんな“持ちつ持たれつ”の関係を作ります。酸素は濾過バクテリア(後述)の活動にも欠かせません。照明を用意しない場合は、低光量でも育つ丈夫な水草(アナカリスなど)を選び、直射日光の当たらないできるだけ明るい場所に容器を置けば大丈夫です。ちなみに、光合成をしていない間は水草も酸素呼吸をしていますので、あまりたくさん入れすぎると夜間の酸素が不足気味になり、濾過バクテリア(後述)の活性が低下しますので注意が必要です。僕は27Wの卓上蛍光灯を1日6時間点灯しています。水面までの距離は30センチぐらいです。(ONかOFF、どちらか1動作のみをセットできる松下電工のタイマーを利用しています。参考価格:1980円)

もしコケが発生して見苦しい状態になったら、エサの量を見直したり、水換えの頻度を増やして水草が消費しきれない栄養分を減らしたりするとともに、照明を使用している場合は点灯時間(一般的には長すぎると緑ゴケが発生し、短すぎると茶ゴケが発生するといわれています)を調節したりして様子を見ます。壁面についたコケは水換えのときに研磨(高密度)スポンジ(傷がつきやすい容器には使えません)でこすり落とし、古い水と一緒に吸い出せば問題ありません。コケに覆われて枯れかけている水草は、そのままにしておいても水を汚すだけですから、再生できそうなところ以外は取り出してしまいます。

水換え

A:魚のフンなど→アンモニア
B:アンモニア→亜硝酸塩
C:亜硝酸塩→硝酸塩

新しく容器をセットしたあと、ABCの3種類の濾過バクテリアが順番に繁殖し、魚のフンなどが、非常に有害なアンモニアや亜硝酸塩を経て、比較的無害な硝酸塩に変わるまでのサイクルが完成するまで、だいたい5週間ぐらいかかります。もちろん、比較的無害とはいっても、硝酸塩もたくさん蓄積すれば有害ですから、水換えで容器の外に出してやる必要があります。

ここで厄介なのは、濾過バクテリアAがすぐに繁殖できるにもかかわらず、濾過バクテリアBや濾過バクテリアCがなかなか繁殖できないということです。Aが魚のフンなどをアンモニアに変えても、その後のBやCの繁殖が追いつかず、最初にアンモニアが、少し遅れて亜硝酸塩が魚を苦しめることになるのです。そこで、魚が耐えられる限界を超えてしまわないように、それでいてせっかく増えた濾過バクテリアを減らしてしまわないように、できるだけ少量の水を頻繁に換える必要があります。どれぐらいの水量と頻度が適切かということはいろんな説があるようですが、容器のサイズや“少数の魚を大切に飼育する”という方向性を考え合わせると、毎日1/5(大きく調子を崩す場合は1/4)といったあたりが無難な線ではないかと思います。

そんな手間のかかることはせず、手っ取り早くお店の水を利用するという方法もありますが、病気を持ち込んだりする危険性については覚悟が必要です。あるいは毎日照明を操作しながらエサだけを投入し、週に1回、1/4程度の水を換え、ひと月ぐらい経ったら魚を入れるという方法もありますが、とんでもなく気の長い話ではあります。

朝:洗面器に水道水を入れる
夜:計量カップに移して容器の隣へ
朝:水換え

いろいろやり方はあると思いますが、このようなパターンがいちばん簡単ではないかと思います。水換えのあと、洗面器に残った水を計量カップに空けておき(水温の問題はありますが、緊急の水換え用にはなります)、再び水道水で満たしておけば翌日の準備は完了です。

水換えの量を減らしてみて、それでも魚の調子が落ち着いていたら、いよいよ上記のサイクルが完成したといえます。もちろん、エサの量や魚の数を急に増やしたりすると、濾過バクテリアが対応しきれませんので注意が必要です。あとは週に1回(夏場は週に2回)、1/4程度(水量に対して魚の数が多い場合は1/3程度)の水を換えていけばいいと思います。その際、底砂の上の目立つフンをスポイトでさっと吸い取っておけば完璧です。

その他



盛夏の高水温は頭痛の種です。水温が高くなるにつれて水に溶け込む酸素の量が減り、濾過バクテリアの活性が低下しますので、エサの量を控えなければアンモニアや亜硝酸塩の濃度が慢性的に高くなってしまうのです。手っ取り早くできることといえば、照明を容器から遠ざけたり、夜間の涼しい時間帯に点灯したりすることぐらいでしょうか。水位の低下に注意する必要はありますが、扇風機で水面に風を送ってやれば、気化熱による水温の低下が期待できます。

冬場の低水温も侮れません。水温が下がると水に溶け込む酸素の量は増えるのですが、濾過バクテリア自体の活性が下がってしまうため、やはりエサの量を控える必要があるのです。同じく水草の活性も下がるため、栄養分が余りがちになってコケが出やすくなったりもします。



・白いカビのようなものが生えている。
・ヒレの先端が白く溶けたようになっている。
・体表やヒレに白い点のようなものがある。

このような症状が見られたら、病気の可能性が高いと思われますので、いわゆる塩水浴で対処することになります。まずは底砂に溜まったフンなどと一緒に1/3程度の水を換え(エアチューブやスポイトの使い回しは危険です。他に用意できなければ使用後は天日干しで殺菌するようにします)、容器の水量に対して0.5パーセントの粗塩(単純にいえば水1リットルに対して5グラムです)を、少しだけ抜き取った水に溶かしてから、何回かに分けて徐々に容器に戻していきます。塩分によるダメージは免れませんが、水草はそのままにしておいたほうがいいと思います。

エサをギリギリまで少なくして、3日に1回、1/3程度の水(同濃度の塩水)を換えながら塩水浴を続け、症状が改善して元気に泳ぎ回るようになったらひと安心です。あとは同様に水(真水)を換え、徐々に塩分を抜いていくだけです。塩を入れると水に溶け込む酸素の量が減り、濾過バクテリアの活性が鈍りますので、しばらくは3日ごとの水換えを続けたほうがいいと思います。

塩水浴を行う前にとりあえず鷹の爪(乾燥させた赤唐辛子。20リットルに対して1本が適量です)を浮かべて様子を見るという手もあります。水草や濾過バクテリアへの影響もほとんどないようですから、比較的症状が軽い段階で試してみるならこちらのほうがいいかもしれません。

いずれにしても、早期発見、早期対処が大切です。




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