一昨年の正月の旅は、体力的にきつかった。去年はなかなか快適だったが、ごく普通に新幹線を使うより高くついたのがココロが痛むところであった。 |
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ひとつ問題が残った。「初もうで」である。特に信心深いわけではないが、一昨年、なにか拝んでおかないと落ち着かないものであることを知った。 |
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てなわけで、元日。 |
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高尾山では、帰りにケーブルカーを使った。これに乗るのも初めてである。山上がわ半分はものすごい急勾配。(@o@) |
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9時15分ごろ東京駅着。去年のカレー屋で夕食にしようと思っていたのだが、既に閉店時刻であった。夜食用にホットドッグ、朝食用に押し寿司を仕入れ、持ち込むことにする。 |
![]() 向こう・「サンライズ出雲」 なぜか「瀬戸」は汚れている (東京駅にて) | |
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「ノビノビ座席」はじゅうたん敷きである。窓側から60cmほどは仕切壁があり、ひとり分のスペースは1m×2mといったところ。床暖房式にヒーターが効いており、毛布が備え付けられている。 |
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ただし、気になった点もいくつかある。 |
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隣の7Aの兄ちゃんはどうやら「鉄」らしい。ほかの車両に仲間がいるようだ。ぼさぼさ頭に無精ひげ。さっそく「峠の釜飯」をもそもそ食べている。関わらないことにする(*1)。 |
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熟睡はできなかったが、寝たり覚めたりしながら一晩。 9時59分、出雲市到着。小雨。 |
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「サンライズ出雲」が到着したホームの向かい側から、4分の接続で益田行きの「石見ライナー」が発車。今回の隠しテーマ「山陰本線ディーゼルカーの旅」の始まりである。 |
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丸い絵入りヘッドマークのついた「石見ライナー」は前がキハ28、後ろが58の2両編成。何度見ても美しい車両だ。しかも外観・内装ともかなり原型に近い
(^-^)。やはりこの車両にはこの色が似合う。 |
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益田で飲み物とお菓子を仕入れ、次なるディーゼルカーへ。キハ23の単行(*1)。またしても空きボックスは山側にしかない。ま、いいか。…あっ、しまった。窓際のテーブルがないじゃん(かくしてお菓子は膝の上、飲み物はヒーターダクトの上に)。 ワンマン運転のこの列車は、案内放送も運転手さんがしている。大半はテープだが、「○○着は○時○分…」なんてのは片手運転で受話器状のマイクを握っての肉声放送である。自動車の運転よりは注意すべき事は少ないのかもしれないけど、なかなか大変だ。 |
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長門市からはキハ40。ワンマンだが2両編成である。海側のボックスで若い男と相席することにする。彼は出雲市からずっと同じ列車に乗っているが、どう見ても「鉄」である。ただ、ありがちな、いやなオーラを発してはいない。^^;; |
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キハ40も(窓割りが一部ヘンなことを除けば)なかなか美しい車両だと思う。以前は思わなかったことなので、塗装(*2)のせいもあるのかもしれない。 |
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ここからは久しぶりの電車である。やはり電車は静かでいい。(^^) |
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停車駅と時刻などの録音放送のあと、「つばめおねいさん」の放送。よい初夢を見るには宝船に乗った七福神の絵を枕の下に敷くとよいとな(そんな車内放送、初めて聞くぞ)。 |
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2日の夜はなんだかんだと母と話をしながら2時頃まで起きていた。ま、電車の中では居眠りばかりしていたのだし、そんなに無理をして起きていた気はしない。 |
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4日、昼過ぎ「どれ、どこか行くか」との父の発案で阿蘇へ。大観峰からのカルデラ地形、草千里からの米塚と、教材用の写真をゲット。 ![]() |
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1月5日朝、父(まだ正月休み。なんか駅方面についでがあると言っていた)の車で熊本駅へ。下り「つばめ3号」は接続列車を待って少々遅れて発車。 |
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ご存じの通り、JR九州には原色の単色に塗られている車両が多い。なんちゅーセンスじゃ、と思っていたのだが、この日差しの中で発想すると自然にああいう色彩になるのかも知れない。 |
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西鹿児島からはディーゼルカーの3両編成。前から順にキハ47・47・40。色は475系などと同じく、クリーム色に青帯。「働くオジサン」顔のキハ40系には山陰色よりも、シンプルなこっちの方が似合っているように思う。ま、朱色一色ではシンプルにしすぎだが。 |
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隼人で前2両が切り離され、日豊本線国分ゆきとして発車して行った。最後尾の車両が30分近い停車時間ののち肥薩線吉松ゆきになる |
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吉松からは観光列車「しんぺい」。車両はキハ40改で、右側の後部3ボックスが畳敷きに改造されている「簡易お座敷車」である。 |
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サミットの矢岳第一トンネル(*1)(けっこう長い)を出ると下り坂。急に静かになり、カーブの続く線路をジェットコースターのように駆け下りてゆく。大畑ループの上でも一時停車したのち、再びジェットコースターとなって右カーブの続く線路を駆け下りる。 |
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人吉からはキハ31。シートピッチに合わせた1段窓が並ぶステンレス車体のレールバス。車内は1+2のオール転換クロスシート、エンジンの音質はバスでよく耳にするもので、かなり静かな方だと思う。ただし、造形はぶさいくである。 |
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八代駅に着くころには外はかなり暗くなっていた。 |
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