海老名線路線図

 海老名線は軌間1067mm、直流1500Vです(相模中野〜三ヶ木間だけは京王からの直通電車を通すため1067と1372の3線式になっています)。海老名〜上荻野間は複線、その先は単線です。勾配は最高15‰に抑えてありますので、軌間・電気方式が合う車両はほとんど走行できます。市街地を通過する区間では騒音軽減のためロングレールとPC(コンクリート)枕木ですが、その他の区間は定尺レール(50キロ)と木製枕木とし、走行音が楽しめるようにしてあります。
 快速の設定があり、海老名〜上荻野間はノンストップで走ります。この区間はカーブも緩いため、「流電」モハ52などが時速100kmで走る姿が見られます。


 海老名駅はJR相模線の駅に並べて設置してあります。駅を出ると相鉄貨物線の左側に平行して15‰勾配を登ります。登り切ったところで複線になり、右にカーブしてJR相模線をまたぎます。このとき左に見える留置線への出入りと、相鉄方面への直通列車は相鉄貨物線を借用しています。
 アーチの横須賀水道橋の南側に並んで地味な緑色のデッキガーダー橋で相模川を渡り、住宅地の上を高架で通過して中津川。今度は2連の曲弦トラス橋(灰色)です。
 妻田駅(海老名から3.4km)をすぎると線路は地平に降ります。断続的に築堤や切り通しがありますが、基本的には地形なりです。ここから15‰登り勾配になります。
 県道相模原大磯線をオーバークロスするところに及川駅(5.5km)、荻野小学校の裏(鳶尾団地入口)に鳶尾駅(8.8km)、相川病院南方(11.5km)に上荻野駅。
 上荻野駅を出ると単線です。登り15‰勾配から下り15‰勾配に変わって平山トンネル(1000m)に入ります。出口で勾配はレベルになり、グレーのトラス橋の連続で平山地区、中津川、田代地区をまたぎます。田代地区の裏の台地に上がり、右カーブ(400R)にかかったところで田代駅(14.4km)。ここから登り15‰勾配となります。二つ先の半原駅まで直線で結べば2kmほどですが、高度差が60mあり、また途中の地形の状況など考慮すると大まわりせざるを得ないのです。田代駅を出てすぐ、このあと通る橋が左手に見えます。
 右カーブのあと、同じく400Rの左カーブを曲がり、曲がりきったところが三増駅(17.2km)(ここの駅名は「乗馬クラブ前」「養鶏場前」なども検討されました(^◇^))。相川中学校の裏で登り勾配は終わります。緑色の2連トラス橋で再び中津川を渡り、半原地区に入ります。台地上を走り、台地が切れる直前に半原駅。半原の市街地はこの下ですが、電車は上下合わせて1時間に2本ですからエスカレーターではなく斜行エレベーターが設置されています(これは田代駅も同様です)。ここから登り10‰が始まります。半原市街を高い橋脚のデッキガーダーの連続でまたぎ、韮尾根トンネル(1200m)へ。長竹駅(23.4km)は地平、串川ぞいの低地をコンクリートの高架でまたぎ、根小屋地区を通って根小屋トンネル(1000m)。出口で勾配が終わります。右から橋本線が寄ってきて津久井町役場前に相模中野駅(26.2km)。ゴルフ場のある山を中野トンネル(500m)でくぐり、終点三ヶ木(29.4km)はバスセンターの上の高架駅です。

 ご覧のように一部を除いて直線的なルートになっています。田代・三増付近、長竹・相模中野付近なども、川や道路の形から、直線的な低地が続いていることは見て取れるかと思います。気になって調べてみましたら、案の定、アレがあるようです。しかもかなり大きいアレが。ただし、古いアレであり、暴れる危険はないようです。

【問】アレとは何か。各自適宜想像せよ。


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