日刊「浦田秀夫通信」09年3月 バックナンバー
 日刊浦田秀夫通信は、浦田秀夫の日常活動や市政、県政、国政、国際政治のできごとに関する意見、主張などを日記風につづります。皆さんからの情報提供やご意見などをお待ちしています。hideo@urata.office.ne.jp

3月31日(火)3月議会の議会報告版をアップ

 今日で3月も終わり、このところ寒い日が続いており、開花した桜も面食らっているようだ。
 3月議会の議会報告版が完成し印刷所に入稿した。こんどの議会も定額給付金支給のための補正予算の審議(日曜議会)、市政執行方針に対する質疑、健康福祉委員会での審査、予算委員会での審査と予算組み替え動議の提出など、盛りだくさんの内容だが、紙面が限られているため報告できるのは一部だ けだ。
本サイトにもアップしたのでご覧いただき、ご批判、ご意見をいただきたい。
 
3月30日(月)千葉県知事選挙の結果について

 知事選挙の結果は、森田氏が吉田氏に37万票以上の大差をつけて当選するという予想外の結果となった。知名度の低さ、出遅れ、小沢民主党秘書の逮捕の影響などがあったが、吉田氏を支援する陣営の終盤の盛り上がりからすれば、もっと僅差の結果になるはずであった。
 森田氏の危うさを感じていた反森田氏陣営は当初、白石真澄氏を民主党、公明党、自民党の一部が擁立を図った。しかし、民主党の内部や市民ネットなどから県教育委員などを歴任した白石氏の教育観に問題ありと反対論がでたことや、民主党本部が与党との相乗りを嫌っため民主党県連の推薦が取り消された。
 候補擁立に窮地に陥った民主党に助け舟をだしたのが堂本前知事、吉田氏は堂本前知事の後継者として立候補を促され、立候補表明した。民主党は渡りに船とばかりに吉田氏を推薦、市民ネットや社民党がこれに続いた。はしごを外された格好の白石を支援したのは公明党と自民党の一部になった。
 反森田陣営が2つに割れたことによって、この時点で知名度に勝る森田氏陣営の優勢は決定的となった。
 前回の選挙では、民主党、公明党、社民党、市民ネット、自民党の一部が堂本氏を支援し、森田氏の急迫を振り切った。今回も吉田氏と白石氏の票を合わせると前回堂本氏が取った票とほぼ同じだ。
 我々は、吉田氏が千葉県倫理法人会事務長という経歴に危うさを感じ推薦、支持を見送った。倫理法人会は倫理研究所の法人会員組織で、千葉県がその発症の地である。
 倫理研究所は教育基本法改正に取り組んだ文部科学省の担当官を講師にし、全国各地で「地球倫理フォーラム」開催し新法の理解を深め合う活動をおこなっている。
 教育観では3者は共通の立ち場にあるのではないかと言う疑念が残ったためだ。それでも森田氏よりましではないかと期待もしたが、結果は残念な結果であった。

 もう一つの予想外の結果は、共産党が推薦した八田氏が13万6千票ほどしか得票できず惨敗したことだ。政治資金を巡る自民党や民主党への批判がこれほど高まっているのに、その受け皿になることができなかった。私の知っている範囲では、知事選挙での共産党推薦候補とすればもっとも低い得票ではないか。
  自民党や民主党に代わる第3勢力を結集するために、まじめに共闘の呼びかけや候補者の擁立、選挙運動を行なったと思えない。相変わらず党勢拡大(維持)のための知事選挙であったと言わざるをえない。
 
3月29日(日)銚子市長リコール成立が確実

 千葉県知事選挙で森田氏の当選確実と銚子市長リコール成立が確実の報道が、開票が始まらないうちに行なわれた。
  銚子市長リコール成立は確実と思っていたが、千葉県知事選挙はもう少し接戦になると思っていたので意外であった。
 大きな自治体の選挙では、なかなか候補者の信条や政策、人柄が伝わらず、知名度の高い候補者が当選してしまう。
 その点、銚子市長リコール成立は、民主主義が機能していることが示された結果だ。市民の声が本当に反映できるのは人口10万人程度までの自治体だ。

       浦田秀夫と市民の会総会

 今日午前中、浦田秀夫と市民の会総会が開かれた。 総会に先立って先日他界した日下田久子さんの冥福を祈って黙祷を捧げた。
 総会では、 子ども医療費助成拡大署名運動を継続して取り組みことや後期高齢者の医療費助成を求める運動を行なっていくこと。浦田秀夫通信発行との地域配付協力者の拡大、市政報告会の開催、原爆の絵展平和の集い、会員の親睦を深めるバスツァー、バークゴルフ、囲碁交流会などの活動計画を確認した。 
 また、 総会では新しい会員が12名増えたこと報告され、新たに3名の方から通信の地域配付の協力を申し出ていただいた。
 役員については、新しく2名の方が就任された。
 総会後、お花見の予定であったが、高根台さくら公園のさくらはまだ1分咲き、寒さもあったので総会会場で懇親会を行なった。(写真)

     

3月28日(土)銚子市長リコール住民投票も明日投票

 明日投票の知事選挙とともに注目されているのが、銚子市立総合病院の診療休止を巡り、市民団体が求めていた岡野俊昭市長の解職請求(リコール)の是非を問う住民投票。有効投票総数の過半数が解職賛成だと市長は失職し、翌日から50日以内に出直し市長選が行われる。
  岡野市長は06年7月の市長選で、病院存続を公約に挙げて初当選。しかし、医師不足などで病院は経営危機に陥り、「市を守るための苦渋の選択」として昨年7月、診療休止を発表した。
  突然の「病院休止」を受け、市民団体「何とかしよう銚子市政・市民の会」(茂木薫代表)が「医師、看護師を解雇して、診療を休止した岡野市長の下での地域医療再生は望めない」としてリコール活動を始めた。
  同会は昨年11月下旬から1カ月にわたり署名収集活動を展開。12月末、2万5945人の署名を集めて市選管に提出したが、岡野市長が一部の署名について異議申し立てしたため市選管が審査。その結果、有効署名は2万3405人分で確定し、手続きに必要な有権者数の3分の1(2万229人)を超えたため本請求が成立した。
  投票では、解職に「賛成」「反対」のいずれかの欄に市長の氏名を記入する。午後9時10分から市体育館で開票され、午後11時過ぎには賛成、反対の大勢が判明する。(毎日JPより)

3月27日(金)子ども医療費助成拡大を求める請願は1票差で不採択

 3月議会最終日、市長提案の21年度一般会計予算など39議案を原案どおり可決した。
 子ども医療費助成拡大を求める請願は、市民社会ネット、共産党、民主党、公明党が賛成したが、保守会派が反対し賛成24、反対25の1票差で不採択となった。
 市民社会ネット提起のソマリア沖への自衛隊派兵中止に関する意見書と労働法制の抜本的改正に関する意見書も賛成少数で否決された。
 
次の議会は6月21投票予定の市長選挙を終えた6月29日からとなる。
 明後日の知事選挙の結果次第では、5月に衆議院選挙も予想されるなど連続した選挙の季節となる。
 その意味でも明後日の知事選挙に結果が重要となっている。マスコミなどの報道によれば前回も出たタレント候補が一歩リードし、民主党などが押す候補者が激しく追い上げているという。選挙は最後までわからない。囲碁でもそうだが、勝ったと思っているととんでもないどんでん返しになる。最後まで諦めず粘り強く闘うことによってのみ逆転が可能になる。

3月25日(水)破綻の危機に陥っている議員年金

 3月議会も最終日(27日)を残すだけになった。今日は午後から各派代表者会議が開かれ、議員年金についての意見交換をおこなった。全国の市議会議員年金が23年度に破綻する危機に陥っている現状が報告された。その最大の原因は市町村の合併によって議員が大幅に減った上、辞めた議員が急増し年金受給者が急増した結果だ。
 1人の現職議員で3人の年金受給者を支えているのが現状、これでは互助会組織としての制度が成り立たないのは明らかだ。しかし、平成19年度、保険料や公費負担の引き上げ、給付の引き下げなどの改革が行なわれ、20年は大丈夫と言われていたがわずか数年で積立金が底をつくとは、どういう設計、計算したのが不可解だ。
 国会議員の年金は廃止されたが、受給権のある人には減額されながらも国費で年金が支給されている。市議会議員年金を廃止して受給権のある人に年金を支給し、ない人に1時金を支給するためには1兆3千万円の費用が必要とのこと。年金制度を継続することも廃止することも困難な状況に陥っている。

3月24日(火)予算特別委員会最終日

 予算委員会の最終日、市民社会ネットと共産党から予算組み替え動議が出され、これに対する質疑とこれら組み替え動議及び市から提出された21年度予算案と20年度補正予算案対する討論、採決が行なわれ、21年度一般会計など市提案の議案全てが賛成多数または全会一致で可決された。
 市民社会ネットの討論及び議案に対する態度はこちら
 共産党組み替え動議に対し、保守系会派から長時間に渡る質疑が行われ、また、共産党組み替え動議に対する反対討論の中で、共産党を侮辱した発言があったとして議事進行がかけられ、議事進行に当たらないという結論に、委員長不信任決議が提出されたりして、委員会が終了したのは午後8時半過ぎとなった。

3月23日(月)予算に対する組み替え動議を提出

  予算委員会の3日目、残りの持ち時間で6分で、都市計画における住民参加の充実と条例に基づく開発事業、バリアフリー法にもとづく鉄道駅のエレベータ設置、道路購入費をなぜ起債しなかったのか、市税悪質滞納者に対する定額給付金の差し押さえについて質疑を行った。
 予算委委員会での市民社会ネットの質疑持ち時間は3日間でわずか39分(片道)、ひどいもんだ。会派の立ち場を明らかにするために、毎回予算に対する組み替え動議を提出している。正式には明日提出だが、今日委員に配付した。
 組み替え動議の内容は、 中学校 3年生まで子ども医療費と75才以上の後期高齢者の医療費を無料化すること。重度要介護者に対する在宅サービス利用者負担助成制度の創設、非正規職員の待遇改善、保育園の待機児童対策、障害者、母子家庭の医療、福祉の充実、エレベータ未設置公民館へのエレベータの設置などである。
 明日は、組み替え動議に対する質疑、予算原案と組み替え動議に対する討論、採決が行なわれる。

 予算委員会終了後、日下田久子さんの通夜に駆けつけた。

 家に帰って、明日の予算特別委員会の討論の原稿を仕上げた。

3月21日(土)日下田久子さんが逝去

 今朝、日下田久子さんが逝去された。享年83才。日下田さんには、私が高根台団地に引っ越してきた28年前から色々とお世話になってきた。
 終戦後、日下田さんが三越百貨店に務めていたときに労働争議が起こり、その時に故浅沼社会党委員長にお世話になったということで、日下田さんは根っからの社会党ファンであった。
 高根台団地自治会の役員も長く務め、私の後援会の役員も長く務めていただいた。とても面倒見の良い人であらゆる人たちから慕われていた。
 全くの突然の逝去であった。私の一番の良き理解者が、一番長い後援者が旅立ってしまたった。悲しみでいっぱいだ。ご冥福をお祈り申し上げます。合掌

3月19日(木)「救急患者を断らない病院」前向きの答弁

 予算委員会の2日目、今日も午後8時まで行なわれ、一般会計の民生費、衛生費、介護保険事業会計などの質疑が行われた。
 「救急患者を断らない病院」確保について、本会議での質疑、健康福祉委員会での質疑を踏まえ、今日も取り上げた。本会議での健康部長の答弁への反論、実際に「救急患者を断らない」ことを実践してる病院で、なぜ実践できているのかなどを紹介して市長の答弁を求めた。市長は「救急患者をいったん医療センターで受け入れ転送してもよいと思っている」と答え、医療センターが「救急患者を断らない」病院としてその役割を果たしていく考えを示した。
 また、市長は、厚生省ガイドラインにそった放課後ルームの施設整備を求める質問に対して「幼稚園で看ることも検討したい」と答えた。
 子ども医療費助成の中学生までの拡大については「必要性は認識しているが、今の段階ではそこまで検討していない」と答弁。
 保育園の待機児童について、先週の本会議では4月で500人程度と答えたが、今日の委員会では400人弱と訂正。「1週間で100人以上の待機児童を減らすことができたのだから」と皮肉りながら、21年度の具体的対策について質問。市は「賃貸物件を活用した保育所分園を3カ所80 ̄90人規模を考えている。保育ママの年度内実施は難しい」と答弁。
 施設入所を希望しながら施設不足のため、自宅での介護を余儀なくされている重度要介護者の在宅サービス負担を軽減する制度の創設を求めた。市長は、自宅で介護をしている重度要介護者の深刻な実態について認識している述べたが、負担軽減対策については明言を避けた。
 介護保険料について、全国で半数の自治体が値下げや据え置きをしていると指摘。昨今の経済情勢の中、市民負担を増やさないため、20年度見込まれている3億円の剰余金を活用して、保険料を据え置くことを求めた。市は「剰余金は積立て、次期の保険料軽減に使いたい」と答えた。

3月18日(水)「官製ワーキングプアという言葉は知らない」と答弁

 予算委員会の初日、市役所内の非正職員の実態、指定管理者制度の見直し、公民館館長への市幹部の天下り人事、自衛隊習志野基地のパトリオットミサイル及び新火薬庫建設、救急搬送における病院受け入れの円滑化を図る消防法の改正、管理職手当などについて質問した。
 市役所内の非正職員の実態について、10年間で正規職員が5094人から4494人へ600人も減る一方で、非正規職員が691人から2502人に増えたこと。これら非正規職員の63%が年収200万円以下、35%が年収200万から300万円、年収300万円以上2%という実態。また、他の委員の質問から、保育園や放課後ルーム、調理員など資格を持ち週5日働いている非正規職員の年収が、215万円から234万円。市の正規職員の平均年収は725万円で同じ仕事をして3倍以上の格差があることなどがわかった。
 こうした官製ワーキングプアの実態とその改善を求める質問に対し、市長は「官製ワーキングプという言葉は知らない」との答弁には唖然とした。
 こうした認識では、本会議での「 市長はこの間、国の構造改革政策に追随し、福祉を切り捨て、民間委託や非正規職員を拡大させた」という私の指摘に「 国の政策に追随してはいない」と強く反発したのは当然だとも言える。それでも引き続いた答弁で「できるだけ正規職員にしたい」と述べたので、それ以上追求はしなかった。(認識のないのに追求しても意味がないので)

3月17日(火)健康福祉委員会

 健康福祉委員会が開かれ、議案9件と市民から提出された請願・陳情7件が審査されたが、請願・陳情の審査結果は次の通りです。

 請願第1号 子供医療費助成の対象年齢拡大に関する請願 賛成が市民社会ネット、共産党、公明党の賛成少数で不採択。
 請願第2号 高根台第三放課後ルーム分室の存続に関する請願 賛成が市民社会ネット、共産党の賛成少数で不採択。
 陳情第4号 肝炎対策のための基本法制定の意見書提出に関する陳情 全会一致で採択。
 陳情第5号 第1号被保険者の介護保険料の引き上げ中止に関する陳情 賛成が市民社会ネット、共産党の賛成少数で不採択。
 陳情第6号 父子家庭に対する児童扶養手当支給等の意見書提出に関する陳情 賛成が市民社会ネット、共産党、公明党、かがやきの賛成多数で採択。
 陳情第7号 児童養護施設の職員体制の強化等の意見書提出に関する陳情 賛成が市民社会ネット、共産党、公明党の賛成少数で不採択。
 陳情第8号 現行保育制度の堅持・拡充等の意見書提出に関する陳情 賛成が市民社会ネット、共産党の賛成少数で不採択

3月16日(月)予算組み替え動議の骨子など協議

 午後0時から昼食を取りながら18日から始まる予算特別委員会にむけて会派の打合せ、新年度一般会計、特別会計、企業会計、補正予算案などに対する会派の態度や委員会での質疑の内容、一般会計に対する予算組み替え動議の骨子などについて協議した。
 これらの協議を元に、夕方まで市側とのヒヤリング。
 家に帰ってから、明日の健康福祉委員会の準備、9議案と 請願・陳情7件が審議される。通常午後から開会の委員会が午前中から開かれる。
  予算組み替え動議案の作成や予算委員会の準備も同時進行で行なわなければならない。
 
3月15日(日)母の93回目の誕生日

 今日は、母の93回目の誕生日、近くの中華レストランで佐原から来た妹と島根から来た姉と我が家のファミリー5人と誕生パティー。
 昨年は、股関節の不全骨折で2ヵ月間入院したが、すっかり元気になった。1月の下旬から近くのデイサービスに週2回通っているが、こちらの方もすぐに慣れ、毎回楽しみにしているようだ。

3月14日(土)浦田秀夫と市民の会役員会

 浦田秀夫と市民の会役員会が開かれた。船橋市の新年度の予算の内容や定額給付金、開催中の議会の様子、私の質問などについて報告した。
 3月29日に予定している総会に向けて活動計画や役員の問題、当面の行事について協議した。
 議会の方は、市政執行方針及び議案に対する質疑が13日に終了した。8日の定額給付金に関する補正予算の審議からの6日連続の会議となった。
 来週は、17日に常任委員会、18日〜24日まで休日を挟んで予算特別委員会が開かれる。これら委員会の準備も結構大変だ、今日、明日と準備をしなければならない。

3月12日(木)千葉県知事選挙が告示

 千葉県知事選挙が告示され、八田英之氏、吉田平氏、西尾憲一氏、白石真澄氏、森田健作氏が立候補を届けた。今回の知事選挙は国政の与党が白石真澄氏、森田健作氏に割れ、野党の民主党、社民党、国民新党が統一して吉田平氏を推薦するという、国政の与野党対決の構図で吉田氏が有利と見られていた。しかし、小沢民主党の秘書逮捕という事件がを大きく影響し、混沌とした情勢になった。
  前回も立候補し、堂本知事に肉薄した森田氏は、最初から自民党色は出さず知名度を生かして無党派層へ浸透をはかる戦術。吉田氏は知名度の低さから民主党を全面に押し出し、国政の対決構図を持ち込む戦術であったが、大きく狂いはじめている。
 情勢を混沌とさせているもう一つの理由は、政党の支持がまだら模様になっていることだ。自民党は森田氏と白石に割れ、一部は吉田氏を支持している.民主党は吉田氏を推薦しているが、当初白石氏を担ぎ出そうとした県議や国会議員がいる上に、一部は森田支持を明言している地方議員もいる。
 また、各宗教団体などもそれぞれの候補を応援し、宗教対決の様相も示している。
 投票日までまだ、どんな情勢の変化があるかわからないが、 賢明な県民は、政党や組織の推薦、応援にかかわりなく、候補者の政策とや人物を見て投票すると信じている。
 私は、候補者の政党色にはこだわらず、政策的にもっとも近い候補者に投票するつもりだ。

3月10日(火)他人事のような答弁にはがっかり
 
 今日の質疑の中の重点的な質問の一つであった「 救急患者を断らない病院の確保と、救急患者を断らない医療体制をつくること」に対する答弁は、搬送先が決まらず 救急車の中で待機している患者や家族に対する思い、患者の命や後遺症の軽減に 直結するという問題意識のない、まるで他人事のような答弁にはがっかりした。
 市長に対し「 国の悪政に追随してきた政治姿勢をどう総括し、今後どのような政治姿勢で市政を執行しようとしているのか」という質問に対し、市長は、健康保険料の料率を据え置いてきたことなどの事例を出して「 国の悪政に追随してはいない」と強く反論した。これは善意に解釈し「国の悪政に追随するものでない」という意思と受け止めよう。
 退職金について、市民に痛みを求めざるを得ない市長の政治姿勢として、大幅削減を求めたが、再質問に対しても市長は答弁せず、総務部長が「市長の退職金は適正なものと」と答えるのみだった。市長には、削減の意思はないということがはっきりした。
 今日は時間が足らず、議論を深めることができなかったが、この続きは健康福祉委員会や予算特別委員会でおこなうことになる。(午後11時30分配信)
   
       市政執行方針及び議案に対する私の質疑

 今日の市政執行方針及び議案に対する私の質疑の予定原稿(10日、午前9時現在)をアップしました。今後変更されることもあります。
 インタネット中継をご覧の方はこちらからどうぞ。質問は午後1時30分頃からです。
 今日は午前中、古和釜中学校の卒業式に参加します。 (午前9時配信)

3月9日(月)定額給付金は故郷、鋸南町に寄付

 今日の市政執行方針及び議案に対する質疑終了後、昨日の予算委員会で行なわれた定額給付金の給付などをおこなうための補正予算の審議結果が報告され、同補正案の採決が行なわれた。補正予算案は、昨日の予算委員会同様、市民社会ネットを除く多数で可決された。
 昨日の本会議での質疑の内容が、今朝の朝刊で一斉に報道された。朝日新聞は「給付金に反対する市議は、同規模の予算を歩道整備や福祉施設建設など公共事業にあてたほうが市民生活や雇用確保に役立つのでは、とただした」と報道した。この質問をしたのは給付金の補正予算に賛成した共産党議員だ。朝日新聞のミス報道だ。しかし、本会議での共産党の質疑を聞いていれば、だれでも反対の立場で質疑をしていると思うのは当然だ。共産党は朝日新聞に記事の訂正を求めなければならないと思うが、余計な心配か。
 さて、昨日の予算委員会終了後、公明党の議員(議長)から給付金の補正予算に反対した私に対し、「定額給付金は受け取らないのだな」と確認された。
 私は、受け取って故郷の安房郡鋸南町に寄付をするつもりだ。受け取りを拒否してもそのお金は国庫に戻ってしまうし、議員は選挙区内での寄付行為は禁止されているので、船橋市や市内の福祉団体などに寄付をできないからだ。
 安房郡鋸南町は、一昨年の10月まで、間もなく93才になる母が一人暮らしで 大変お世話になった町だ。介護保険制度が導入される前は、町のヘルパーさんのお世話になっていた。また、鋸南町は人口9千人で合併しないで頑張っている町だ。財政の厳しい鋸南町は「豊かなまちづくり寄付金条例」を作って寄付金を募っている 。

 明日は、私が市政執行方針及び議案に対する質疑行なう。時間は午後1時30分頃から、時間のある方は傍聴においで下さい。また質問はインターネット生中継されます。
私の質問予定内容は、こちらです。

3月8日(日)共産党、民主党が定額給付金の補正予算に賛成

 今日、定額給付金の給付などをおこなうための補正予算を審議するために、本会議と予算特別委員会が開かれた。日曜議会ということと、市民に関心のある定額給付金という議題とあって、多くの市民や報道関係者が傍聴や取材に見えた。
 午後1時から始まった議会は、本会議終了が午後6時、予算委員会が終わったのが午後9時30分。補正予算は予算委員会で市民社会ネットを除く多数で可決された。
 驚いたことには、国会で定額給付金給付に反対した民主党と共産党が賛成したことだ。共産党は国会で決まった以上、定額給付金を受け取るのは「国民の権利」と述べ賛成した。しかし、共産党の志位委員長は定額給付金は受け取らないと明言している。志位委員長は「国民の権利」を放棄したことになる。国政と地方のねじれ現象がここでも現れた。国民の政治不信はますます高まることになるだろう。
 私は、市民社会ネットを代表して、次の内容の反対討論を述べた。少々長いが全文を掲載します。
 本補正予算の定額給付金の給付及び子育て応援特別手当の支給に反対します。
 定額給付金については、各種世論調査で明らかのように国民の7割以上が望んでいません。しかも、財源的には3年後の消費税増税とセットであり、国民の財布のひもはさらに固くなり、景気対策にとってはかえってマイナスです。
 この定額給付金は、「家計緊急支援対策費」と言いながら、減税の恩恵を受け、税金で支援すべきでない高額所得者や資産家も対象になっている一方で、ホームレスなど住民登録できない生活困窮者には支給せず、さらに不公平を拡大するものです。
  船橋市において、事務費を含めて補正予算額は 92億5788万円。
 これだけの財源があれば、老後や子育て、市民の生活の不安を解消するために、年金、医療、介護の充実、保育園の待機児童解消や子ども医療費の助成拡大、学校や公共施設の耐震改修の促進、市内零細企業、商店への支援拡充など、市民のいのち暮らしを守る施策に使うべきです。
 例えば、92億円の財源があれば、500人以上の待機児童が予想されている保育所の建設ですが、一カ所5億円として定員100人で5カ所で25億円ですので待機児童は一気に解消することができます。総額50億円と言われている学校校舎の耐震改修も1年で完了します。 また、800人の待機者がいる特別擁護老人ホームも建設することができます。
 また、子育て応援特別手当も、本年度限りの措置として、4才から6才児の第2子以降の子ども一人当たり3万6千円を支給するものですが、子育て応援特別手当と言いながら、なぜ第1子や3歳児未満の子どもが対象にならないのか、なぜ今年度か限りの措置なのか、まったく不可解であり、子どもに差別を持ち込むものです。
 今回の定額給付金について受け取りを拒否したい市民や、先ほど述べた施策に使ってほしいという市民の声を受け止め、申請書発送時に寄付協力の呼びかけをしたり、広報で寄付の受け入れ先を紹介するなどの対策を講じるべきです。
 また、業務の民間委託は個人情報の漏洩の恐れがあるので、市が直接雇用する臨時職員などで行なうべきです。
 さらに、ホームレスなど住民登録できない生活困窮者が受給できるよう特別な措置を講じることを求めます。
 今回の定額給付金の給付及び子育て応援特別手当の支給が、与党の選挙目当てであることが、多くの方々から指摘されています。国民はそのことをきちんと見抜いています。国民が納めた税金をこのような動機で支出することを国民が許すはずがありません。来るべき総選挙においてその国民の意思が必ず示されるということを申し上げて反対討論とします。

3月6日(金)「合併・政令指定都市移行」を争点にしないと答弁

 今日から市政執行方針及び議案に対する質疑が今日から始まった。合併・政令指定都市移行について3名の議員が取り上げ質問した。
  2月20日の記者会見で、「市川市などと合併・政令指定都市をめざすことを公約に掲げ、任期中に合併調印できればベストと話した」と報道されたが、市長は「記者会見の報道は真意が十分に伝わっていない。4市の研究は将来の選択肢の一つとして、議論の素材を提供するという、これまでの考えを変えるものではない。合併ありきの考えは持っていない。政令市については、権限や政策の幅など有効性があると考えるが、市民と議会の意見を聞きながら慎重に対応していきたい」「アンケートの結果を見ると周知が十分でない。選挙で2者選択的に市民に問う段階ではない」と市長選挙で合併・政令指定都市移行を争点にしない考えを明らかにした。

3月5日(木)小沢代表の公設第1秘書逮捕、知事選にも波紋か

 民主党の小沢代表の公設第1秘書が、政治資金規正法違反容疑で逮捕された事件は、国政に大きな衝撃を与えている。
  小沢代表は「潔白」を主張しているが、今日の夕刊によると、これまで判明して献金ルートとは別に「西松建設」が下請け業者に工事代金を水増しして支払い、水増し分を小沢代表の政党支部に献金させていたと報道されている。
 これまでの2ルートと合わせると10年間で1億8000万円が小沢代表側に献金されていたという。
 西松建設は、東北地方のダムなどで大規模公共事業の受注で便宜を図ってもらうことを期待して小沢代表側への献金を続けていたという。
 問題は、「献金が西松建設からのものと認識していたかどうか」というものではなく、公共事業をめぐる利権打破をかかげる民主党の代表が、ゼネコンから多額の献金を長年にわたって受け取っていたという事実である。田中角栄以来の古い自民党政治と何もかわらないということである。
 今度の事件は、近く行なわれる千葉知事選挙などで民主党が押す候補者陣営に大きな不安を広げている。
 千葉知事選挙について、新社会党は政策協定は結ばないが、政策的に近い八田英之氏を独自に支持表明することを決定した。

3月3日(火)「救急患者」を断らない病院を

 一昨年の12月議会で、市民からの「救急車が現場からなかなか出発しない」という苦情を受けて調査したところ、救急車が現場に到着してから、患者を医療機関に搬送するまで30分以上がかかった例が18年度、7.494件、60分以上が550件あったことがわかった。救急隊員が現場から医療機関に電話して、受け入れ可能かどうか確認してる方法と医療機関が救急患者を断ることに問題があると指摘し、その改善を求めた。
 消防局は「医療機関からの情報収集の回数を増やし、患者を病院に収容する時間の短縮を図りたい」と答弁。
 しかし、平成19年度と20年度の救急現場到着から病院収容までの所要時間を比較すると、30分以上が7.406件から7.807件に、60分以上が572件から627件に90分以上が122件から133件に増え、また、救急現場から医療機関への問合せ回数も3回が880件から1276件に4回が331件から351件に。5回以上が327件から367件に増えていることが今回の調査でわかった。
 この問題を解決するためには、救急隊員が現場から医療機関に一件、一件電話して、受け入れ可能かどうか確認してる方法を変えることと、救急患者を断らない病院を確保するが必要。
 先月、健康福祉委員会で視察した佐賀県大村市民病院、テレビで放映された長野県佐久総合病院、週刊誌で紹介された柏市の名戸ヶ谷病院など、これらの病院は「救急患者」を断らないことを表明している。今日の勉強会ではこの問題を提起し、本会議の質疑で取り上げる旨を伝えた。

3月2日(月)保育所の待機児童500人

 認可保育所への入所希望者が急増しているが、船橋市でも新年度入所希望者が1700人程度予想されている中、受け入れ可能人数は1200人、500人程の待機児童が発生することが今日の議案勉強会で明らかになった。子育て支援部にその対策を聞いたが、新年度は「待っていただくしかない」との答弁。
 国は緊急対策として「こども安心基金」を活用し、マンションなどの空き部屋などを利用して保育所を開設した場合、その賃料の2分の1補助するとしているが、市は物件を探しているとの説明。
 船橋市が平成10年度まで実施してきた保育士や看護婦の資格を持つ人が自宅で子どもを預かる「保育ママ制度」についても、その復活を再三求めてきたにもかかわらず、市は21年度は準備し22年度から実施したいとの説明 。
  子育て支援の最も重要な施策である保育所の待機児童解消について、船橋市は急増する入所希望者になす術がないという異常事態に陥っている。