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雑記のこれより新しい項目をみる

Shade(3D)で女性を作る
もっぱらテクニカル関連のイラストを描 いているので、人間は苦手なのですが、自由曲面を誇るShadeを使っているからには、女性を作らねば、ということでチャレンジしてみました。
テクニカルイラストでも車のボディなんかはかなり大変ですが、やっぱり女性は難物ですね。
Shadeで複雑な自由曲面を扱う際にしわのことがよく言われ、確かに思わぬところにしわが寄るとやっかいなのですが、それと同じくらい、あるいはもっとやっかいなのが、何となく光線の具合で見える意図しないでこぼこ。ずいぶん苦労しました。
ポイントを記憶して別のポイントを適応できるようになったのはすごく助かります。今のバージョン以前でも、三阪さんのスクリプトでやることはできましたが、ハンドルの連結が解けてしまうため、使うのをためらいがちでした。アップルスクリプトは時間がかかりますしね。
この女性の絵にに限ったことではないのですが、静止画をShadeで作るときには、あくまでベースにするくらいのつもりで、わずかなしわや継ぎ目はほったらかしてレンダリングし、Photoshopで修正してしまいます。(モデリングの瑕疵ばかりではなく、ものによってはディティールも無理に作るよりは、後で手描きにしたほうがいいこともけっこうあります)。
モデリング中に変なところを見つけると、何とかなおしたい衝動に駆られてしまうのも事実ですけどね。
まぁ、あんまり2D処理に依存してモデリングすると、後でちょっとアングルを変えたいとか、解像度の大きなデータを作り直したいとかいったときに、膨大なPhotoshop作業が一からやり直しになり、うんざりすることになります。
時間的なことや後々のこと、もろもろの事情を考慮してほどほどにやるのが、プロであります。は、は。
右の絵はレンダリングしたままの肩の継ぎ目。これをモデリングできれいにするのは大変ですが、Photoshopのブラシツールなら、10分とはかかりません。(1998/10/8)




モニタになにもうつらない
もうかれこれ2週間前のことですが・・・。
前日ごくふつうに使っていたサブのマシンの6100/66をつぎの朝起動したところ、いつまで待ってもディスプレイがスタンバイのままで明るくなりません。なんどやってもだめです。
モニタの接続を確認し、念のためもう一台の7600/200につなぎ換えてみましたが、モニタには異常はありませんでした。やはり本体のトラブルのようです。
Ethernet で二台はつないであるので、もしモニタに信号が行かないだけで正常に起動しているのなら、7600側から確認できるかもしれないと思って見てみましたが、接続利用者は「なし」になっていて、起動も怪しげ(というか不明)でした。
ビデオカードがいかれたか、最悪マザーボードがだめになったか、いやな予感が頭をよぎります。
しかし、ハードに弱いぼくとしてはこれ以上なすすべもなく、修理業者に電話で相談しました。
担当のおにいさんは「たぶんバッテリー切れでしょう」とあっさりと答えてくれました。
Ethernet でほかのマシンから見えないのも、バッテリーが切れてすべて初期設定に戻ってしまっため、Llcal Talk になっているせいではないかとのこと。
ま、「それ以外のもっと不吉なことも考えられないではないが。」ともいわれましたが、とりあえず入院。
幸か不幸かバッテリーを交換しただけで元気になって今日戻ってきました。約1万円の出費でしたが。
以前使っていたNECの9801は7、8年経ってもバッテリーは大丈夫だったのになぁ。(1998/9/29)



3Dで階段は表現しにくい
リアルなレンダリングを誇るレイ・トレーシングですが、けっこう困るのが光源に対して同角度の面は、距離に関係なく同じ明るさになってしまう点です。(もしレイトレーシングで作られたような完璧に均一な状態の面が現実にあったとして、それを写真に撮ったら同じ結果になるのかな?・・・)。
典型的な例が階段です。右のAのようなアングルでは問題はありませんが、上面が見えないBのようなアングルでは、垂直な面がすべてくっついて見えてしまいます。
この場合、Cのように手作業でレタッチするしか手はないようです。
階段に限らず、手前と奥に同じ色、質感の箱のようなものがあって、一部重なって見えているようなケースでは必ずこうなるので、やっかいです。分けて見せたい面が階段ほど多くない場合は、本来は同じものでも、表面材質の色をわずかに変えてレンダリングするのも一つの方法かも知れません。(1998/9/16)
★R6を使用してのこの問題の解決策(2003/8/11)



歩いてます。
うちで仕事をしていると、下手をすると一、二週間ずっと外に出ないなんてことになりかねません。仕事で出かけるのは打ち合わせと納品の時というわけですが、最近はそれもメールと電話で打ち合わせ、納品はメールで、という場合もあり、仕事が忙しければ、ずっとうちに隠りきりになってしまいます。
ご多分に漏れず、だんだんおなかが出てくることになってしまい、打開策として、数年前から走ったり、歩いたりしています。
最初はいきなり走ることから始めたのですが、スポーツらしいことといえば何年かに一度スキーに行くくらいだったので、ごくゆっくり走っても距離にして2キロ半が限界。時間にして15分から20分弱くらいで、ぜぇーぜぇー。しかも1ヶ月くらいで膝を痛めてしまいました。
しかたなく歩くことにしたのですが、走るのに比べて、何となく運動をしたっていう充実感にかけるようなイメージがありました。
しかし、この時点では走るのには懲りていたので、しかたなく、できるだけスポーツっぽく歩くように心がけることにしました。かならず「歩く格好」に着替える(夏はTシャツ、短パン、冬はジャージのパンツにトレーナー)、お金は持たない(つい本屋などによるといけないので)、信号などにできるだけ引っかからないコースをひたすら全速力で歩くと決めました。
よっぽど忙しいとき以外は毎日一万歩のコースを歩くように心がけています。距離にして約7.5キロ、時間は1時間ちょっと。
帰ってくると冬場でも汗をかきます。仕事をやりかけているとちょっと時間がもったいないかなっと思うときもありますが、気分転換になってその後けっこうはかどるような気もします。おなか周りにも効果十分。1インチはジーパンのサイズを小さくできました。
二年くらい歩くのを続け、ちょっと気分を変えようと久しぶりに走ってみたところ、5キロくらいはそんなにしんどくなく走れるようにもなっていました。膝もだいじょうぶそうでした。
最近は走ったり、歩いたり、気の向いたほうをやっています。(1998/9/15)


CMYKの苦難
スキャンしたデータも3DでレンダリングしたデータもRGBなので、RGBで作画を進めることがほとんどなのですが(Photoshopのフィルタなどの機能もCMYKでは制限されますし)、印刷原稿にするにはCMYKに変換しなければなりません。
絵が一応完成して、モードをRGBからCMYKに換えて、「はいでき上がり、なんも異常なし」で済めばめでたしですが、頭を抱えたくなることもしばしばあります。
ちょっと色が沈んでしまったくらいならいいほうで、トーンジャンプが起こったり、見た目上、まったく違う色になってしまうことさえあるくらいです。(右の黄色のいちばん明るいところに暗い縞が入ってしまった。下の段の水の色は見たとおり)。
Photoshop上での作業に限定していえば、色域警告をチェックしながら色を決めていけばいいわけでしょうが、3Dでレンダリングした絵なんかはどうしようもありません。おかしくなったところをしこしこと手作業で直すしか手はありません。
ま、RGBデータをポジ出力してしまうというのも考えられます。これでいけば彩度の問題はともかく、トーンジャンプなどの悲劇的な事態は避けられます。なんだか時代を逆行するみたいなやり方ですけどね。(1998/9/13)


日曜日が忙しい
一人で仕事をしていても、規則正しく平日はまじめに仕事をして、週末はよほどのことがない限り休みにしている人もいるようなのですが、ぼくはだめ。
絵の締め切りは週明け月曜日ってことが多いので、日曜日は仕上げに追われるってことになりやすいです。
セールスの電話がかかってきて、「お休みのところ、すみません。」なんていわれると、「お休みでわなーい」っていってやりたくなる・・・。
詰めてやれば3日でできる仕事も、一週間時間があれば、ちゃんと一週間かかってしまいます。そのかわり、平日でも天気がよかったりすると、遊びに出かけちゃったりしているわけですが・・・。
平日に出勤もせずに自宅近辺をうろうろしていると、何となく胡散臭くみえるような気がするので、ご近所の奥様方にはできる限り愛想良くするように心がけています。(1998/9/13)


キャリブレーション〜ディスプレイの色調整
買ってきたディスプレイはそのままではかなり明るく調整してあるみたいです。
はじめのころは、そのまま使って制作し、出力すると思っていたより暗い絵になってしまい、がっかりしたりしました。
カラーチャートのようなものをテスト出力してみて、それとディスプレイををあわせるのがよいのですが、4色製版はもちろん、ポジ出力でもけっこう高いので、趣味でやっている場合などはちょっとためらわれるかも知れません。
比較的安価にテストするにはピクトログラフィがお勧めです。
昇華型なので、4色製版やポジ出力とは発色、ニュアンスなどは違いますが(むしろきれいです)少なくとも明度は客観的に確認することができます。A4一枚千5百円から3千円程度です。
うちではエプソンのPM2000Cでサンプルをプリントしていますが、このへんのエプソンのプリンタ(あるいはドライバ)は、やはり明るめなようで、印刷用に制作したデータをプリントするときには、Photoshopでオリジナルをコピーしたレイヤを45パーセントの乗算で重ねています。(うちのディスプレイでこれをみると50パーセント以下のグレーは真っ黒になってしまうくらいに暗い感じです)。
以上のようなことは、メーカーや製品の個体差もあって一概にはいえないかも知れませんが、仲間のところやよその事務所でもだいたい同じような傾向にあるようです。
紙への出力ばかりでなく、HPやCD-ROMなどへの出力も MAC とWINDOWSのガンマの違いなどもあってややこしいところですが、このへんはもう適当にやるしかないと居直っています。
一応、印刷出力用のメインのマシンのほかに、明るめのディスプレイにつないだ別のマシン(6100/66)でも必要に応じて確認はしていますが。
ま、絵の具で描いた絵でも、複写を撮ったり、製版したりすると、原画とは似てもにつかぬものになることはさんざん経験しているので、あんまり神経質になってもしょうがないというところだと思います。
ただ、制作したイメージと印刷物などが違ってしまったときに、絵の具で描いた原画は「俺の描いた絵はこれじゃ!!!」という切り札になるのですが、デジタルではそういうものがない点が弱みですね。(1998/9/7)

 

サッカーボールのマッピング
ふとサッカーボールのマッピングはどうやるんだろうと気になり、仕事の合間に試してみました。
けっこう難物でしたねぇ。
皮の縫い目の五角形と六角形を平面にどう並べればいいのかだいぶ考えてしまいました。
円のプリントをきれいにレイアウトするのもけっこう大変。少しずつ試行錯誤で修正して、たっぷり半日がかりでした。
左のマップデータの黒い線は、別ファイルでバンプマッピングとして使用しています。マッピングのモードはラップマッピングです。
苦労して作ってはみたけれど、このボールの使い道はいまのところ思いつかないなぁ。(1998/9/6)

*3Dのソフトでは、作った形に平面のデータを張り付けることができます。でも、このようにけっこう難しいです。

 

 

 

 

  
  

Shadeはじめ3Dソフトのこと
3DのソフトはShadeのほかSTRATAとRay Dreamを試しました。
現在はほとんどShade一辺倒です。
illustratorライクに使えるのが最大の理由ですが、写真や2Dの画像と合成するときに、その画像を下絵として表示して3Dのアングルをあわせることができるので、非常に便利です。というか、この機能がないとぴったり合成するのはほとんど無理でしょう。
レンダリングのアングルを決めるときに「あおり」が使えるのもありがたい機能です。
建物のパースや箱のような機械を比較的低いアングルで見せるときは、パースは奥行きだけのほうがかっこよくみえる場合が多く、イラストだけでなく、写真でもまさに「あおり」をよく使います。
レンダリングの上がりは、STRATAが”かりっと”しているような気がしてもっとも好きです。Ray Dreamのちょっと絵画っぽい感じもいいなと思います。Shadeはこの点ではごくまあまあといったところですね。ま、これは個人的な好みによるところでしょう。
Shadeに内蔵されているソリッドテクスチャはぱっとしませんねぇ。木目なんか、いかにもコンピュータ臭くて、ほんとの木目にはみえません。背景に使う雲もあんまりほんとの雲にみえないなぁ。ま、別に用意したテクスチャを読み込んで使えば解決されることではありますけど。
使いやすさの点は、慣れてしまえば(分かってしまえばというべきか)抜群なのですが、それまではマニュアルのぶっきらぼうさも相まってけっこう難物かも知れません。かくいうぼくも3ヶ月くらいはにっちもさっちもでした。
マニュアルはSTRATAが親切な感じがしたなぁ。(1998/8/24)
 

たまにはエアーブラシの仕事も・・・
先輩の同業者の手伝いで久しぶりに絵の具でやる仕事が続きました。なんでも、印刷の原稿にした後、原画もフレームにして飾りたいとかで・・・。
エアーブラシのコンプレッサーが動くかどうか心配だったけど、大丈夫でした。
しかし、絵の具で絵を描くと部屋が散らかること、散らかること。下図のコピーやら、絵の具皿やら、マスクに使うアセテートフィルムやらがみるみる積もっていきます。デジタルの仕事はハードディスクの中が散らかるだけで済むんだけど・・・。
右のなんだかぐちゃぐちゃとしたものはマスクの一部です。下書きにあわせてカッターナイフでしこしことアセテートフィルムを切り抜いたもの。
デジタルでやるときには、同じものをillustratorなどのパスで作ることになりますね。どっちにしても根気のいる作業。テクニカルイラストなんて、報われませんねぇ。(1998/8/16)

 
 
 

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