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プロフィールなど


梅津 成美(うめづ しげよし)
1953年6月10日 東京生まれ。
慶應義塾大学法学部卒。
3年間野口佐武郎氏に師事。
JAAA〔日本自動車アーチスト協会)会員。
川崎市在住。5人家族。

物心ついたときから絵を描くのは好きでした。
でも、それを職業にしようとは夢にも思っていませんでした。
勉強もしないで絵ばかり描いているぼくに母などは、いっそ絵描きになったらということもありましたが、非現実的に思えて趣味にしておくつもりでした。(右の絵は中学2年の時に描いた友達とやっていたSF同人誌の表紙)。

まっとうな勤め人になるつもりで大学に紛れ込み、絵の方は二科の先生の主宰するヌードのデッサン会に通ったりしていました。

就職活動もやり内定ももらったのですが、そのころになって急にサラリーマン生活にどっぷりとなじんでしまいそうな自分が不安になり、オヤジに2年間の猶予を頼み込みデザインスクールに入学。
内定をくれた会社に辞退しに行き事情を話すと、非現実的だと怒られました。

1年間ほどデザインスクールに通ったころ、野口佐武郎先生(自動車関係のテクニカルイラストの草分け的存在の一人)に作品を見てもらう機会がありました。
「こんな絵はいけないねぇ」といわれ、がっかりして帰ってきましたが、数日後アシスタントになる気はあるかという電話をもらいました。
すぐにデザインスクールは中退し、アシスタント生活が始まりました。行ったその日に飛行機のイラストのマーキングの文字を描いて見ろといわれ、緊張しまくったのをおぼえています。
ただ絵を描くのが好きだったという全くの素人ですから、おしてしるべしのできだったのですが、野口先生は文句も言わず、それから根気よく仕込んでくれました。

3年後、親父が他界したのを期に独立しました。独立といっても、先生から紹介されたクライアントの仕事がわずかにあっただけで、見通しもなにもなく、今から思えばずいぶん無謀でした。

それから1年後には結婚、さらに1年後には長女、その2年後には長男と次男(双子!)も生まれ、ずっと広告関係の絵を中心にやってきました。毎年来年はやっていけるのかなぁと思いつつ結局何とか今年までは食ってきました。来年はわかりませんが・・・。

ポスターカラーから、リキテックスへ、それから MAC にと、手法は変わってきましたが、えんえんとテクニカルを中心にイラストを描いてきました。
それほど機械に専門的な知識を持っているわけではないのですが、子供の時からメカの精密な絵を見ると心がときめきました。でも、自分がそれでメシを食うようになるとは思わなかったなぁ。
(右の絵はリキテックスで制作。サイズはB2)。

MAC を使う前、10年近くMS-DOS マシン(NEC PC-9801 VX21)で遊んでいました。メモリは4M、クロックスピードは10Mhz!!。
レイトレーシングをやるとすごいです。640*800ピクセルの絵をレンダリングさせたらのべ2週間かかったこともありました。(左の絵)。
モデリングだってマウスでやるんじゃないんです。プリミティブの位置、大きさ、角度などを数値で入力する。それでも1ピクセルずつのんびりと絵がディスプレイにできあがっていくのを飽きもせずに眺めていたものでした。

今の環境はそれに比べたら隔世の感があります。Power Machintosh 7600/200 にメモリは288M。
ま、今時プロフェッショナルとしては必ずしも十分とはいえませんけど。贅沢を言えばきりがないし、お金はきりがあるし・・・。

★上記を書いたのは、もう10年以上前のこと。2009年1月現在はWin環境に移行してしまいました。さらにもう一度隔世の感です。P5Kデュアルプロセッサ、メモリは4G。

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