トランクバー製作・取付け

2003.12.14

トランクバーを自作することにした。

トランクバーなるものが市販されている。これは”容積の大きい箱”であるトランクの剛性を上げる補強材である。トランクの剛性を上げることにより、発進時やコーナー旋回時に発生するトランク部の余計な「よじれ」を抑制させ、トラクションの向上を図る。S15シルビアでも純正で似たようなものが採用されている。果たしてその効果は?

市販品が9,000円程度で買えることから、これよりも格安で材料を集めないと意味がない。これに加え、オプション(12,000円)として売られているリアタワーバーと連結する縦のトランクバーも真似して製作してみる。ホームセンターで売っているアルミパイプを使用する。材料費は4,000円以下となった。

準備

準備するもの:アルミパイプ(2m、1m 各1本)、汎用ブラケット(L金具2個、Z金具2個)、ボルト各種(M10、M6)、ナット各種、ワッシャ各種、電動ドリル、ドリル刃(6.5mm)、ドライバー、ラチェットレンチ、スパナ、万力、糸ノコギリ

<注意!>
作業は、各自の責任において行ってください。(当方は一切責任を負いません)
電気ドリルの取り扱い、けが等には十分注意すること。



アルミパイプ
アルミパイプ
φ19mm、厚み1.5mm
3mm厚が欲しかったが置いてなかった
結果的に加工が簡単にできた。
長さ2m、1mを各1本購入。



アルミパイプをカットする。
横用として2mを1050mmにカット。
縦用は1m、2mの余りを800mmにカット。



アルミ端プレス
アルミの端を万力で潰す。
ブラケットに固定できるように
50mm程度とした。



ブラケットリア
ホームセンターで売られている
汎用の金具を利用する。
写真はリア用(Z字金具)



ボルト(リア)
リアブラケット固定用のボルト
ピッチが特殊なので注意すること。
P1.25、M10×50mmを用意。



固定(リア右)
ボルトはゴムの下にある。
写真は右側。




固定(リア左)
左側のボルト位置。





固定(リア右)
リア側のブラケットは車体ボルトと
共締めする。




アルミ穴開け
アルミパイプに穴を開ける。
車体側にブラケットを固定した上で、
ブラケットに合わせ穴位置を決定。
穴径はφ6.5mm。電動ドリル利用。


固定(リア左)
アルミ穴開け後、ブラケットと結合。
M6ボルトを使用。
ブラケット穴がM10用なので、
ブラケット側にM6特大ワッシャを使用。


固定(リア右)
反対側も現物合わせで穴開け。
テンションが掛かるように位置を
合わせる。



ブラケットフロント
ブラケット(L字金具)で固定。
フロント側はリアタワーバーと共締め。
ボルトは長いものに交換した。
写真は右側


ブラケットフロント
左側も同様





固定(リア左)
リアは横用と共締め。





トランクバー1
完成。





トランクバー2






効果は、体感できる程の違いが出た。縦バーを抜いた状態でもハッキリ感じられる。バネレートを高くした車や、ボディが古い車では特に効果が出るのではないか。まずは横バーだけでも装着してみることをお薦めする。横バーだけなら1時間もあれば製作可能である。パイプ径が細く、肉厚も薄い為、頼り無さを感じるが、この状態でも効果があるので良しとした。加工ができればステンレス材等の強い材料を使用するのも良いだろう。



BACK