ブレーキ エア抜き ワンマンブリーダー

ブレーキフルードを交換するときや、エア抜きをするときは、その作業を2 人でしなければなりません。

走行会などで激しい走りをした後は、ブレーキライン内にエアが発生しがち です。私も走行会へ行った帰りにフルード内にエアが入っていたために、高速 道を走行中ブレーキが効かず(いわゆるペーパーロック)怖い思いをしました。 ブレーキを踏む度に”スコーン!”とペダルが一気に奥に沈み、全く制動が得 られず、必死にポンピングしてやっとこ帰りました。

ま、そういったときには無理をしないで、途中のパーキングエリアなりで一 緒に行った仲間に協力してもらってエア抜きしてから帰ればいいのですが、でき ればいつでもどこでも一人でエア抜きができれば便利ですね。

そこで、雑誌に載っていた方法で「自作ワンマンブリーダー」を製作すること にしました。

まず材料は、

ワンウェイバルブ、耐油ホースは大型カーショップなどに併設されている バイク用品売り場で手に入れました。両方ともバイクの燃料系に使用するもの です。ボトルは蓋のあるプラスチック製。大きさは500ccぐらい入るもので、 中味がすけて見えるものがいいでしょう。D.I.Yショップで買いました。

<作り方>

  1. 耐油ホースの径に合わせて、ボトルの蓋に同じ穴を二つ開ける。
    ホースがちょっときつめに刺さるようにする。電気ドリルがあると楽です。
  2. 耐油ホースを適当な長さに切る。(30cm/15cm 2本)
    ブレーキ キャリパーのフルード出口にホースを接続したときに、ボトルが地面に置ける ぐらいの長さ。(30cm)もう1本はボトル内の空気出口用。(15cm) 
  3. 長いほうのホースの途中にワンウェイバルブを入れる。
    適当なとこ ろでホースを切断し、そこにワンウェイバルブを割り込ませる。このとき、 ワンウェイバルブは→で方向が示してあるので、→をボトルに向くようにする。
  4. ボトルに2本のホースを差し込んで、完成。

誰でも2000円以内でできるはずです。市販品のワンマンブリーダーを買 うと6000円前後するそうです。

<使用方法>

このワンマンブリーダーを使うことの目的は、フルード交換、エア抜きをする ことですが、なぜこのような道具を必要とするのか。

ブレーキラインには常にブレーキフルードで満たされています。そこにエアが 入ってしまうと、いくらマスターシリンダーから圧力を加えても、エアを圧縮する のに力を取られてしまい、ブレーキは効かなくなる。この道具を使用することでブ レーキフルードを抜く際に、ブレーキライン内にエアが入らないようにしています。 ワンウェイバルブがあるこでエアの逆流を止めています。では使用方法。

  1. キャリパーのエア抜きプラグ(キャップがしてある)にメガネレンチをかけ ます。
  2. キャップをはずし、エア抜きプラグにワンマンブリーダーのホースをつなぎます。
  3. レンチを回し、プラグを緩めます。
  4. あとはブレーキペダルを踏んで、ブレーキフルード、エアを抜きます。
    このときリザーバタンクにフルードがなくならないようにします。
    (なくなり そうになったら、フルード補充する。)  
  5. 作業が終わったら、プラグを締め、フルードがローターなどに垂れたりしたら、 ブレーキクリーンなどで洗浄しましょう。

使った印象は、二人で作業した時より補充するフルードの量が若干多いようです。 手伝ってもらえる人がいる場合は、二人で行うほうが早いですね。今回は一人で作業が できるようになることが前提なので、これぐらいはいいとしましょう。
最近、私は 新品のブレーキフルードとワンマンブリーダーを持ってイベントや 走行会に行くようにしています。



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